最近は映画もドラマもアニメも、動画配信サービスに登録してサブスクリプションで見る、というのが当たり前になってきましたよね。
私も動画配信サービス、複数登録しています笑
では動画配信サービスのテレビCMをするとしたら、どんな内容にするのが良いのでしょうか?
実際の顧客ニーズを見ながら考えてみたいと思います。
現在動画配信サービスを利用している方は半数
定額制動画配信サービスについてのアンケートを見てみると、これまでに定額制動画配信サービスを利用したことはありますか?という設問に対しては、
- 現在利用している…49.9%
- 過去に資料していたが、現在は利用していない…9.4%
- 利用したことがない…約40%
となっていました。
今現在すでに動画配信サービスを利用している、という人も結構多いですね。
ですが利用したことがないという人も約40%いるんですね。
まだ開拓余地は多少あるのかもしれません。
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ユーザーが動画配信サービスを選ぶ理由
同アンケートで、「利用している(過去に利用していた)定額制動画配信サービスを選んだ理由や、利用するようになったきっかけを教えてください。」という設問がありました。
こちらは以下のような結果になっています。
- 利用料金が手頃だったから
- 配信されている動画の数が多いから
- オリジナル動画が充実しているから
- DVD等のレンタルサービスを利用していたが、返却が手間に感じるようになったから
- コロナ禍でおうち時間が増えたから
- 同時再生可能なデバイス数が複数あるから
- サイト・アプリが使いやすいから
(上位7位までピックアップ)
利用料金の手頃さというのが一番の理由になっていますね。
例えば、安く使うことができるプランを設けたり、期間限定で無料で試せる期間を作ったりなどして、その内容をテレビCMとして流してみるというのもいいかもしれません。
この期間だけ、お試しができます!というような内容はテレビCMとは相性が良いと思います。
ユーザーは「損をしたくない(=得をしたい)」という感情を持っています。
そのため「この期間だけお得です!」というCMは響きやすいんですね。
多くの人にリーチさせることができるテレビCMは効果も得やすいでしょう。
また、配信されているコンテンツの内容による、というのはありますよね。
私も、「あの作品が見たいから、このサービスを登録しよう」という理由で登録をした経験があります。
その動画配信サービスでしか見られないものがある、というのは一つメリットとしてわかりやすく提示できるものだと思います。
独占配信のもの、オリジナルコンテンツなどをメインにしたテレビCMというのも良いでしょう。
それらの作品を全面に押し出す時に、「このコンテンツが見られるのはこのサービスだけ」というのをナレーションなどで強調できると良いと思います。
関連記事:テレビCMをする時のターゲット層の決め方
映画や動画を鑑賞する時の端末はテレビが圧倒的
同アンケートで、「映画や動画を鑑賞する時の端末を教えてください」という設問では、
- テレビ
- スマートフォン
- パソコン
- タブレット
といった結果になっていました。
中でもテレビはダントツです。
テレビで使う時に使いやすい、というようなメリットがあれば、CMの中で押し出しやすいポイントになるかもしれませんね。
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動画配信サービスを一番使っているのは40代
同アンケートでは、 年齢分布が
- ~25歳:7人
- 26歳~29歳:17人
- 30歳~39歳:116人
- 40歳~49歳:142人
- 50歳~59歳:114人
- 60歳以上:71人
となっており、年代別の定額制動画配信サービスの利用経験率は、
- ~25歳:57.1%
- 26歳~29歳:52.9%
- 30歳~39歳:48.2%
- 40歳~49歳:61.2%
- 50歳~59歳:50.8%
- 60歳以上:43.6%
となっていました。
利用経験率で言うと、40代が一番多いということがわかります。
ただし、年代によって大きな差があるというわけではありませんね。
どの年代をターゲットにするか、ということでテレビCMは放送する時間帯なども変わってきます。
例えば主婦の方をターゲットにするのであれば、平日のお昼間の時間帯〜夕方の時間帯が人気です。
それに対して学生や若い世代にアプローチをするのであれば、朝の情報番組や夜の少し遅めの時間帯などが人気。
また、特定の番組のスポンサーとなって、毎週その番組の中でテレビCMを放送する、ということも可能です。
ターゲット層が明確になっていれば、そういった放送枠も決めやすくなりますので、なるべく具体的にするようにしましょう。
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