テレビCMを見ていると「病院など、医療系のCMが少ないな」と気づく人も多いと思います。
実はテレビCM業界では医療のCMはかなり考査(CMを放送する時の審査)が厳しく、
また広告自体にも規制があるのです。
ただ、テレビCMができないのか、というとそういうわけではありません。
きちんとルールに則ってCMをすれば問題ないです。
病院だって集客しないと売り上げになりませんから、どうやったら集客できるのか、ということに悩んでいる病院もあると思います。
いくら医療がなくならない分野とはいえ、待っていたら患者さんが来る、というわけでもないですよね。
病院があるという認知を広くされないと、病院を経営していくこと自体が難しくなってしまいます。
今回は広告代理店である弊社が、病院のCMについてお話してみたいと思います。
病院CMの広告規制
医療系のCMには広告規制があると言いましたが、実際にどんな規制があるのでしょう。
医療法の規制は、以下の医療機関を対象としている
- 医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所 (第六条の五)
- 助産師の業務又は助産所(第六条の七)
医療法施行規則(省令)第一条の九により、以下の内容を広告してはならない。
- 比較広告 (他の病院、診療所又は助産所と比較して優良である旨)
- 誇大広告
- 客観的事実であることを証明することができない内容の広告
- 公の秩序又は善良の風俗に反する内容の広告
wikipediaより
wikipediaにはこのように書かれています。
つまり一般的な企業が商品のシェア率をあげるためにCMで「安い!うまい!」というような言葉を使えるのに対し、
医療系のCMの場合はこういった単語を使うことができない、ということです。
どういうことか、というと
病院というのは医療なので、他社との比較になるような広告をしてはいけない、という決まりになっているんですね。
安い、という言葉も、どこかと比べているような表現になってしまいますから、比較表現になってNGになってしまう、ということです。
逆に広告することができる内容は絶対の事実、つまり
- 病院の医師の名前
- 病院所在地
- 病院の診療時間
などといったものです。
こういった絶対の事実のみなら、広告しても良いことになっています。
万が一この絶対の事実以外の広告内容が含まれていた場合、考査を通過することができず、テレビCMを放映することはできなくなってしまいます。
公式サイトは規制対象外
インターネット上で公式サイトを持ち、そこで発信をする場合はこの医業の広告規制の対象外になります。
テレビが不特定多数の人に向けた広告であるのに対して、
インターネット上の公式サイトの場合は、ユーザーが能動的に辿りつかないと見つけることができないものだからです。
テレビは何気なく見ていて、見たくないCMまで流れてきて見てしまうものですよね。
食事時に害虫駆除のCMなんかが流れてしまって、「今は見たくない〜」と思ったことがある人も多いと思います。
しかしインターネット上のサイトの場合は、「病院 内科 新宿」というようなキーワードを能動的に検索しないとその病院の公式サイトにたどり着くことはできません。
これが圧倒的な規制の違いです。
しかしサイト上では何を言ってもいいのか、というとこれもまた違います。
厚生労働省はウェブサイトに掲載すべきではない内容として以下のものを挙げています。
- 虚偽の内容・客観的に証明できない内容 (「絶対安全」「必ず成功」など)
- 比較広告 (内容が事実であろうと)
- 誇大広告・都合のよい情報の過度な強調
つまりネット上であっても比較表現は規制対象になる、ということですね。
公式サイトを持つことは病院の宣伝としてとても重要だと思います。
今は多くの人が知りたいものに対してインターネットで検索をするのが当たり前になっていますからね。
ホームページ上ではテキストや画像を用いて、病院の雰囲気を伝えたり、
医療方針や院長あいさつなどを記載するといいでしょう。
関連記事:テレビCMをする時ホームページも作りこんだ方がいい理由
CMを放送するなら
ルールに則ってCMをする分には問題ありませんから、病院もCMはできます。
例えば病院へのアクセスや病院の中の雰囲気が伝わるように病院の中の写真などを用いてCM素材を制作することは可能なのです。
さらに、病院は宣伝する対象が決まっていると思います。
九州にある病院なのに北海道でCMをしてもしょうがないですよね。
そういった場合は地域を限定してCMを流すことができます。
そして、地域を限定することで非常に安価でCMを放送することができるんですね。
弊社ライズアドバートでは広告代理店ですが、動画制作も合わせて行っており、
無駄なコストをかけることなく、動画制作から広告枠の獲得までをワンストップサービスでご提供させていただきます。
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では今日はこのあたりで。