テレビの撮影や映画の撮影をする時は必ず「撮影許可」というものが必要になります。
この手順を知らないで撮影をしてしまい、映ってはいけないものが映ってしまっていたりする時は最悪の場合訴訟問題になったりすることもあるので
撮影許可という段階を踏むことはとても大切ですし、撮影許可をもらうことで安心して撮影に臨むことができる、というのもあります。
テレビでもロケ番組なんかを見ていると、タレントさんや芸人さんが歩いていて見つけたお店に入っていくような演出のある番組が多いですが
あれも撮影する前には必ず撮影許可をとっているんですよ。
報道番組などのニュースになるものはまた別物ですが、CMや映画、バラエティの撮影の場合は許可が必要な場合が多々あります。
今回は撮影許可のお話を少ししてみたいと思います。
道路・公園の許可をとる
そこの道路に意味があるような場所で撮影をする場合、その道路を撮影している何時間もの間貸し切らなくてはいけないような状態になります。
撮影をしている間はそこに一般の人が映ってしまってはいけないので、通行規制をしたり、一般の人が通っていないタイミングを狙ったりしなくてはいけないからです。
そういった場合は道路の撮影許可をとるのには警察にいきます。
詳しく言うと撮影許可ではなく、道路の使用許可、ですね。
その自治体にもよりますが、
- 道路使用許可申請書
- 撮影内容の分かる書類
を提出するのが一般的です。
そこまで人通りのない道路なら撮影許可は簡単におりますが、渋谷のスクランブル交差点などといったものすごく混雑するところはなかなか撮影許可をえられないことも多いです。
ロケ地が公園の場合も同様で警察に撮影許可を取りにいきます。
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商店街の撮影許可
私も昔商店街で撮影をしたことがありますが、この時はロケハンに行った時に「この商店街で撮影したい」というのを決め、
後日ディレクターとスタッフで自治体と商店街を管理している方に菓子折りを持ってご挨拶に行きました。
そこの商店街の方は撮影自体にご興味があったようで、撮影している時もちょっと離れたところから見学していらっしゃいました。
人払いはしなかったので、人通りがない時を狙ってささっと撮影していく感じです。
ただ、最初に撮影許可をとっておくと、誰かから怒られる心配もないので余裕をもって撮影をすることができました。
商店街などお店がたくさんある場所は、撮影をしてそのお店がテレビや映画に映ることで、宣伝効果を得られる場合も多々あります。
人気が出たドラマのロケ地はそのドラマのファンの人が巡ったりしますよね。
なので撮影される側も撮影許可をしない、ということはあまりありません。だからこそ、事前にきちんと撮影許可を取っておくという事が大切だと思いますね。
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撮影ロケ地近くのお店や住居
撮影ロケ地の近くにあるお店や住居に関しては、あらかじめロケハン(撮影をする前に撮影場所を決めるためにあらかじめ撮影場所の様子を見に行くこと)の時にスタッフがビラをポスティングしたりすることもあります。
「何月何日の何時〜何時頃、なになにの撮影で何丁目〜何丁目付近を使用いたします。ご迷惑おかけいたしますが何卒よろしくお願いいたします」
みたいなお手紙を近隣の店舗や住居に入れさせてもらうんですね。
中には走るシーンを撮影する、みたいな時もあって「ここら辺を走ります」みたいなこともあります。
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撮影するお店の許可を取る
飲食店などの店舗に直接カメラが入って行って撮影する場合はお店の撮影許可をあらかじめとっておきます。
これもそのお店の宣伝になるので許可がおりない、ということはあまりないですね。
最近ではテレビにもリアリティが求められるようなところがあるので、撮影許可をその場でとるようなバラエティ番組もあります。
あれは本当にその場でやっている番組もあります。
昔は作り込まれたテレビが人気があったような気がしますが、最近は素人いじりが流行っているような風潮もありますよね。
芸能人やタレントさんをいっぱい起用するよりも、そういった一般の身近な人をフィーチャーする番組が受ける傾向になってきていると思います。
視聴者側もテレビ番組というものに慣れてきてしまっているのでしょうか、素人さんの方が意外とテレビ慣れしていなくて面白かったりするんですよね。
撮影許可をとるのも難しい
日本だと撮影許可をとるのって結構難しいんです。
物にもよるのですが、特に大手鉄道会社系の車両撮影はだいたいの場合が撮影許可がおりないと聞きます。
テレビの街頭インタビューも、テレビに映っているのはテレビ番組コンテンツとして面白くなりそうな素材を集めて放送していますが
実はなかなかインタビューに答えてもらえない、ということも多々あって、
インタビューの撮影をするにもかなり時間と労力をかけていたりするんですよ。
テレビ番組を見ているだけじゃなかなかその撮影の裏側はわからないものです。テレビ関係の仕事に就きたい人へ、その仕事内容と実際の求人情報では、実際の仕事内容とかも書いてあるので、
興味がある人は読んでみてください。
では今日はこのあたりで。
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