テレビの番組構成(番組表)については、テレビ局が決めているのですが、
どのテレビ局も、いかにして視聴率をあげられるか、または維持できるかと
様々な苦労をしています。
そこで、今回はCMと視聴率の関係性について書いていきたいと思います。
視聴率が上がればCMのスポンサーが増える
テレビ局の番組構成(番組表)はテレビ局が頭をひねって考えています。
どんなドラマを作ろうか、どんな番組にしたら、視聴率が取れるか。
視聴率はテレビ局にとっては非常に重要です。
なぜなら、視聴率が良ければ、CMをやってくれるスポンサーが集まりやすいですし、
視聴率が悪ければ、あそこの局でCMを打ってもあまり見られないからやめよう、
と、スポンサーが遠のくからです。
CMをやってくれるスポンサーがつかなければ収入減が減りますから、
テレビ局は視聴率にはかなり敏感になります。
たかが視聴率ごとき…ではなく、とても重要なのです。
というのも視聴率が低いからと言ってすぐにCM料金を下げることは会社としての経営のひっ迫につながりますから
それもなかなかできないのです。
番組制作費を下げれば粗悪な番組になるかもしれず、さらに視聴率が落ちる可能性があるし
視聴率が低いのに、値段が高ければCMをやってくれるスポンサーはますますつかなくなる。
といった具合に、
恐ろしい「負の連鎖」が始まらないよう、
なんとか視聴率を上げるべく頑張らなくてはなりません。
それだけ視聴率というものが大切という事なんですよね。
芸能人が「視聴率が取れない…」
と悩んでいる光景をテレビでご覧になった事があるかと思いますが、
あれはテレビというものが、視聴率をもとにしたCMの収益によって支えられているからこそなんですよね。
そんなわけでテレビ局の特に上部の人達は、視聴率にピリピリしているといってもよいでしょう。
よく視聴率の調子が良いテレビ局では
「祝 三冠 達成!」
「プライム ゴールデン 二冠達成!」
などといった張り紙がテレビ局の中のあちこちに貼ってあったりします。
これは何かというと、
テレビ局では一日の番組を大きく以下のように分けて呼んでいます。
- 全日 6:00~26:00
- ゴールデン 19:00~22:00
- プライム 19:00~23:00
- プライム2 23:00~26:00
※名称、時間は局により異なります。
三冠というのはこのうち3つの時間帯の平均視聴率が同列他局に比べ
1位の視聴率になったということです。
視聴率がいいときはみなさん本当にうれしそうです。
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視聴率とは
視聴率とは対象地区の何パーセントが視聴したかを表す数値です。
「視聴率」というと個人視聴率と、世帯視聴率がありますが、
広告業界では一般的には「世帯視聴率」を指します。
この視聴率は1分単位で計測されて、でてきますので、
番組の途中で徐々に減ったりグンッと増えたりすることもあり、
番組の中で最も高くなった瞬間を
瞬間最高視聴率などと呼んだります。
面白いシーンがあると瞬間視聴率がその時だけ上がったりしています。
1分単位で計測されているので、番組がつまらないと徐々に下がってくるので、
チャンネルを変えられてしまったのだとはっきりわかってしまうわけです。
そのため番組を制作した側としては、あ~~ぁ、とがっかりしたり、喜んだり、一喜一憂してしまいます。
中には一人で短いコーナーを担当することもあり、
そんな時に自分のコーナーでガクンと視聴率が下がったりすると、やはり落ち込んでしまいますよね。
ちなみに過去の高視聴率の番組はどんなものでしょう。
NHKの「紅白歌合戦」
やはり…という感じです。最近はさほど良くないようですが、
テレビが普及し始めたころは視聴率80%とか、今ではありえない数字ですよね。
その他、いろいろ見てみると、
「オリンピック」や「ワールドカップ」「ボクシング」
NHK「朝の連続ドラマ」「大相撲」…
これを見るとお分かりのように、スポーツ系が強いのがよくわかります。
日本中みんなでスポーツを応援するときは上がっていますよね。
また、アメリカだと、スーパーボールの試合時のCM価格が最も高いと言われていますね。
スポーツというものはCM的価値とも直結するのかもしれませんね。
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最近の視聴率の傾向
現在もテレビの情報番組やニュースは必ずスポーツコーナーがありますが、根強い人気があるのだと改めて思います。
ただ、日本人の興味や思考も年月とともに変化しているようです。
最近は視聴者が出てくるような番組、芸能人が一般の人に交じって、お酒を交わすような、番組が人気あるようですね。
次なる興味を引くのはどんな番組なのか、
楽しみです。
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