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新人ADが仕事を始めてきついと思うこと

新人ADが仕事できついこと
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弊社は報道番組・情報番組の番組制作会社です。

出向型の制作会社でスタッフはテレビ局で仕事をしています。

 

4月に新人ADとしてデビューして1か月程で

  • 現場の見学や
  • 仕事の説明
  • どこにどんな部署があるのか

等といったことを教わり、放送されている番組のバックステージを目の当たりにします。

放送を支えているスタッフがこんなに多くいて、こんなにたくさんのやるべき項目があり、どんなに細かい行程を踏んでいるのか、と現実を知ります。

 

今回は特に最近の新人ADさんが仕事現場に実際に入ってみた時に、どんなことをきついと感じるのか、ということについてお話してみたいと思います。

 

テレビへの憧れと仕事の現実

 

仕事を始めて一ヶ月程度で、新人ADの子たちはテレビの仕事がどういうものなのか、ということが大体わかってくるかと思います。

その仕事ぶりは入社前の想像をはるかに超えているようです。

 

百聞は一見にしかず、と言われるように、希望に目をキラキラさせた新人たちに現実はね…と何度も説明しますが、

その現場を目にすると自分の非力さ加減を知ることになります。

 

周りの先輩たちの、放送までの切迫感、高まる緊張感。

 

弊社は基本的に報道か情報番組のフロアへADとして入っていただく場合が多いので、

放送直前に新事実がわかったり事件に進展があり、映像や原稿の差し替えが起こることも頻繁にあります。

なぜ報道・情報番組なのか、というお話はこちら:テレビ番組制作会社に入るなら、最初は報道か情報番組がいい理由

 

放送時間に間に合うのかどうか、切羽詰まった時はどこかしらで怒号が飛びます。

そういう現場のなかで、何も動けず、立ち尽くすしかない何もできない自分がいることに気づくようです。

 

周りの先輩は新人ADというものはそういうものだと思っているし、

かつて自分たちもそうであったので、何もできずに立っていてもそれはしょうがないな、とか教えてあげられなくて、悪いなと思っていたりするものですが、

1分1秒を争う現場でなかなか懇切丁寧に仕事を教えてあげられる人はいません。

 

そして新人ADたちはいたたまれない気持ちになってしまうのもわかります。

 

先輩の中にはやっぱりそういう切羽詰まった時に声を荒げてしまう人、怒鳴ってしまう人が必ずいます。

 

テレビ制作においてノルマというのは、「放送時間を厳守する」ということ。

それが第一なのです。

関連記事:テレビのバラエティ番組が面白くなる、編集のポイント

 

 

放送までにはたくさん行程があるのですが、その工程にかかると見積もっていた時間より予想以上かかるときは、誰かしら声高になってしまいます。

「これはどうなってるんだ!誰がやってるんだ!」と。

 

これが恰幅のいい40代のディレクターだとしたら、20代前半の新人ADにとっては、恐ろしいことでしょう。

仕事をもう少しうまくこなすためのコツはこちら:新人ADが優秀だと言われるためのポイント4つ

 

昔は怖いものといえば

  • 地震
  • 火事
  • オヤジ(父親)

と言われていたものですが、いまやオヤジは怒鳴りません。

なので、

「お父さんに怒らたことがない・・・」
「先生にも叱られたことがない・・・」

という新人ADの子が結構います。

そしてそんな新人ADの子たちは、仕事現場に入ってみてこんなに恐ろしい人が存在することに、オロオロしてしまいます。

 

そして、きつい、辞めたい…と涙ながらに会社に電話がかかってきます。

関連記事:テレビのADからディレクターになることで何が変わったか

 

新人ADの仕事がきつい人へアドバイス

 

実は新人ADが実際にテレビ局で仕事を始めて、「きつい、辞めたい」と涙ながらに電話をかけてくることは毎年あります。

 

こういうときは、コーディネーターはひたすら話を聞きます。肯定も否定もしません。

仕事がきついのに耐えられなくて辞めてしまう子もいますし、耐えて乗り切る子もいます。

 

ただどこに行ってどんな仕事をしたとしても、会社には新人にとって恐ろしい人はいます。

その恐ろしい人は、新人スタッフが嫌っているわけでも気に食わないというわけでもありません。

その人は、自分がしなくてはならない役割を全うしようとしているだけなのです。

 

テレビスタッフの仕事をしている人の場合は、放送時間を厳守するためにやらなければならない行程とスケジュールを守らなくてはならない。

それが第一ミッションなのです。

 

放送時間を厳守する、という番組全体のミッションをやり遂げるために、スタッフ全員が動いている。

そのミッションをやり遂げている間は、個人的な、好きとか嫌いとかの感情は閉じ込めているものです。

 

ただ自分にとって苦手な人はどこの業界にもいます。

 

会社という組織はいろんな人がいて

気の合う人もいれば、合わない人もいる。

すぐ怒鳴る人もいれば、怒鳴らないけど指示がよくわからない人もいる。

優しい人もいれば、厳しい人もいる。

 

つまりどんな仕事においても条件はきっと同じです。

 

一番大切なのは自分がこれからどうしていきたいのか?ということ。

他の仕事でもっと時間に終われず、優しい人に囲まれて働きたいのか?

それとも、やりたかったテレビ業界でやっていきたいのか?

 

どちらなのでしょうか。

 

ただ、どちらにせよ泣くという行為は大事で、感情を出すと、すっきりする部分もあるようです。

 

甘えられる大人が近くにいる、というのも社会人一年生にとっては、必要かもしれないなと感じます。

 

ADの仕事は確かにきついと思うこともあるでしょう。

弊社ライズプランニングの場合は一人一人に担当のエージェントがつきます。

 

きつい時、辛い時、一緒に考えることはできます。

本当にテレビ業界で働きたいと思っている人には、全力でサポートをします。

 

テレビ局のスタッフとして仕事をしていきたい、と思っている人のエントリーをお待ちしています。

関連記事:ADとしてテレビ局で働くのに向いている人、向いていない人

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テレビ制作歴25年。テレビの業界の内側と、テレビ番組の裏側をわかりやすく発信していきます。


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