テレビディレクターと一緒に仕事をしていると、ディレクター大変な仕事だなと思うことがよくあります。
今アシスタントディレクターとして働いている人はいつか自分のキャリアを積んでディレクターやプロデューサーへと成長していくでしょう。
ディレクターの仕事で具体的に大変だと思う手について紹介しようと思います。
ADとディレクターの大きな違い
アシスタントディレクターとディレクターはどこが違うのか。
大きな違いはアシスタントディレクターが「指示を受ける側の人」で
ディレクターが「指示を出す人」であるという点です。
簡単そうに思えてそれは大きな違いです。
アシスタントディレクターはディレクターから指示を出されるのを待って、その指示通りに動いていれば仕事をこなしていくことができます。
もちろんディレクターの指示以上に自分で考えて動けるアシスタントディレクターの方が、アシスタントディレクターとしては有能だと言えると思いますが。
では指示をする側のディレクターはどうかと言うと、ディレクターの場合はゼロから自分で考えて動かなくてはいけなくなります。
撮影を一つするにしてもどのような許可が必要でどのような道具が必要になってくるのか、全て自分で考えなくてはいけません。
そしてそれを制作スタッフに指示して人を動かしていかなくてはいけないのです。
制作現場においては責任も全てディレクターが負うことになります。
アシスタントディレクターの人は、将来的にはディレクトリがプロデューサーになっていくものなのですが
中にはディレクターの責任に耐えられる気がしないと言って、ディレクターになりたがらない人もいるくらいです。
ゼロから考えるよりも人から指示をされて動く方が楽ですもんね。
大体アシスタントディレクターを3年から5年ほど経験してディレクターになる人が多いですが
アシスタントディレクターアートディレクターでは仕事の内容が大きく異なってくるのです。
視聴率を取らなくてはいけない
ディレクターはプロデューサーが企画した番組を具現化するのが仕事です。
どうやったら視聴者に面白いと思ってもらえるか、演出もしていかなくてはいけません。
そして視聴率を取らなくてはいけません。
それぞれの番組にはスポンサーという形で番組制作費を負担してくれている会社がつくことになります。
もちろんスポンサーになってくれている会社はその番組の中で流れるCMで自社の宣伝を行っています。
しかし視聴率が取れない番組で宣伝を行ってもあまり効果がありませんよね。
視聴率が取れない番組にはスポンサーもつきたがりません。
そうすると番組にスポンサーに入ってくれる企業がなくなっていってしまうのです。
そうなってくれば番組を打ち切らざるを得なくなります。
番組が面白いかそうでないかというのは数字として出てきてしまいますから
番組を作りたいという熱い情熱だけではなく、どうやったら視聴率が取れるのかということも考えていかなくてはいけません。
その責任も負うのがディレクターです。
なかなか精神的にもタフじゃないとやっていけない仕事だと言えるでしょう。
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番組放送後も大変
テレビディレクターというと番組制作の事ばかりがイメージされると思いますが、
実は番組というのは作ったら終わりではありません。
もちろん視聴率がどれくらいとれるかということも大切ですが、
放送後に視聴者からテレビ局へクレームの電話が入ったりすることもあります。
自分が作った番組が全国で放送される。
つまり色々な人に届くということです。
人によっては自分が思ったのとは違う捉え方をされるかもしれない。
番組を見て不快に思う人がいないか、誤解を生むようなないようになっていないか、情報に誤りはないか
細心の注意を払って番組制作をしていきます。
それでもやはりクレームが入ってしまうこともある。
クレームが入ったらその対応もしなくてはいけないし今後どのように制作をしていくべきなのか、改めて考えていかなくてはいけません。
実は放送後までしっかりとフォローしていかなくてはいけないのがディレクターの仕事でもあるのです。
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自分のクリエイティビティを発揮できる仕事
散々ディレクターの大変さについてお話ししてきてしまいましたが、それでもディレクターの仕事というのは自分のクリエイティブな力を活かすことができる仕事だと思います。
番組制作に正解はありません。
どこまでも追求し続けることができる仕事だと思います。
特にディレクターの仕事は制作における現場を取り仕切る仕事であり、
番組がどうやったら視聴者の心をつかむことができるかということを考えて、演出を行っていくのもディレクターの仕事です。
だからこそ自分のアイデアをもって挑戦していきたいという人には、とてもやりがいがあって楽しい仕事なのではないかなと思います。
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もちろん将来的にはディレクターやプロデューサーとして働いていただくお仕事です。
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では今日はこのあたりで。
