テレビADはADとしての経験を何年か積んで、ディレクターへと昇格していきます。
ではADがディレクターとして昇格する時に必要とされることは何なのでしょうか?
ADはいつかディレクターになろうと思って仕事をしていると思いますが、
仕事をしている間にどのようなことに注目して、学んで行けばいいのか、ということについて少しお話ししてみたいと思います。
撮影に必要なものの把握
テレビ業界でADからディレクターになる時になるのに求められるのは、現場管理能力です。
ディレクターという名は制作における最高責任者ということですから、撮影する時に全ての責任を負わなくてはいけません。
撮影をする時どのような許可申請が必要なのか、どの手順で撮影していけば効率的に撮影を終わらせることができるのか、ということを考えるのはディレクターになります。
ADの時は指示されるまま動いていればよかったかもしれないけれど、ディレクターになったら人に指示を出して動かしていかなくてはいけなくなります。
なのでディレクターが必要な申請などの把握をしておかなくてはいけません。
ロケに行くにしてもきちんとした許可申請が行えていないとロケを途中で中断しなくてはいけなくなってしまう、なんてことも起きかねません。
撮影を行うにあたってどのような準備が必要なのかということを一通り把握していることが求められます。
関連記事:街歩き番組のロケ、撮影に許可は必要?公道と私道で違う対応方法。
チームを動かす力
ディレクターになったら先頭を切ってたくさんの人を動かしていかなくてはいけません。
たくさんのアシスタントディレクターだけでなく照明さんや音声さん、美術さんなど撮影に関わる様々な人に指示を出していく必要があります。
プロデューサーが思い描いている映像を作るのに、どのような指示を誰に出していけばいいのかということを把握しなくてはいけません。
たくさんの人を動かすために冷静に全体を見渡せる力が必要になってきます。
関連記事:ディレクターになってから休みはあるの?現場に出る大切さ。
アイデア力
ディレクターに必要になってくるからの一つとしてアイデア力というものがあります。
これはADにも求められる力ですが、テレビ番組を作っていくためには常にネタを探していく必要があります。
オンエアの頻度が高い番組ほど、ネタもそれだけたくさん出さなくてはいけなくなりますので、常に何か思いつくことができるようなアイデアマンでなくてはいけません。
これがなかなか思いつかないという人が多いです。
現役のディレクターはどのようにネタを探しているかと言うと、日常生活からずっとネタのことを考えている人がほとんどです。
映画を見に行ってもこの映画は何が面白いのかなにがつまらないのかということを常に考え、
その中から応用できるネタはないかと考えています。
日常的に会った人の話でも、その場は楽しいかもしれないけど後で忘れてしまうことがほとんどだと思うのですが
話をどこかディレクター目線で考えていて、この話を番組のネタにすることはできないかと常にアンテナを張っているのです。
こう考えるとディレクターレベルになってくるとプライベートと仕事の境目がよくわからなくなってきますね。
プライベートの時間でも仕事のことを考えているディレクターがほとんどです。
そしてその生活を楽しいと思える人じゃないとなかなかディレクターの仕事を続けていくのは難しいでしょう。
ADのうちから色々なテレビ番組を見て、どんな番組が自分にとって面白いと感じてその理由は何なのかということをいつも研究しておくと役に立つかもしれません。
ディレクターになるまではどれくらい?
ADからディレクターになるには、大体ADとして3年から5年ほど経験を積んでからになります。
しかしこれはあくまで目安であって、5年経ってもディレクターになれないADもいます。
ディレクターという責任が重すぎてディレクターになりたくないという人もいます。
ADとディレクターではそれだけ立場が異なるのです。
ディレクターになるにはどのようなタイミングでなるのかというと、
大体上記に挙げたような部分が身についてきたなと思ったら先輩のプロデューサーディレクターから「ちょっとディレクターをやってみる?」というようなお声掛けをもらえるようになると思います。
もちろん最初はそこから突然ディレクターになるわけではなく、他の先輩ディレクターなどが一緒についてくれて、
サポートしてくれながらディレクター業をすることになるでしょう。
そうやって少しずつディレクターになっていくような流れになります。
関連記事:テレビのADからディレクターになることで何が変わったか
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もちろん将来的にはディレクターを目指して働いていただくことになります。
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関連記事:【映像系を学ぶ学生必見】テレビ局内でバイトをしてみませんか?
では今日はこのあたりで。