営業をやっている人は、話がうまいとか
またエンジニアの人は話はあまりうまくないけど粘り強いとか
大工さんなど、いかにも職人さん気質だね、と言われたりします。
それぞれの仕事によってタイプというのがあるように思います。
よく聞かれる質問に
- どんなタイプの人がテレビに向いていますか
- どんなタイプの人がテレビに向いていませんか
という質問があります。
答えとしては、
コミュニケーションが取れるタイプの人がいいですね、とか
いろんなことに幅広く興味を持つタイプの人がいいですね、とか
一応いろいろお伝えしてはいますが、
その答えは数年経験している、テレビマン達のタイプであって
入る前からテレビマンっぽいタイプの人なんて、それほどいないんじゃないかと思っています。
仕事によってタイプが違うのは、何年も仕事をしているうちに徐々に
似たようなタイプが出来上がっていくのではないかと思っています。
テレビの仕事についているテレビマンたちのタイプはどのようなタイプになっていくのかを今回は書いてみたいと思います。
テレビに入りたての新人の頃のタイプ
テレビ番組の制作現場には、最初はアシスタントディレクターとして入ることになります。
弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社ですが、事前に研修を行っていますし、
入った後もコーディネーターが、サポートしていきますので、
悩み事や、わからないことはいってもらえるようにしています。
それでも番組によりやり方も違いますし、スタッフも違いますから
右も左もわからないところに行って、最初はわからないことだらけだと思います。
そんな中でコミュニケーションをとりなさいとか、いろんなことに興味を持ちなさいと言われても
誰とコミュニケーションを取ったらいいのかすらわからないかもしれません。
テレビ番組のスタッフとして入ったばかりの時の悩みとして多いのは
- 挨拶をしろと言われたけど誰にしていいのかわからない。
- 大きい声を出そうと思うが、声が小さくなってしまう
- わからないけどなかなか聞けない
- 言われたことをやっている時は、まったく余裕がない
- 終わった後の報告を忘れた。
- 後でああすればよかったと気付いて後悔する。
- まわりが忙しそうにしているけど何をしていいのかわからない。
- お昼をいつ食べたらいいのかわからない
- いつ帰っていいのかわからない
- 電話の言葉使いがなっていない
こんな人がほとんどだと思います。
テレビ制作の現場では、最初の頃は状況を把握するだけでも大変ですよね。
コミュニケーションができるタイプが向いていると言われたから
コミュニケーションをたくさんとらなくてはいけない、と思っても
そんな余裕のある人はなかなかいませんよね。
また、いろんなことに興味を持つようにしなければ、なんて言われても
さらに難しくてできないと思います。
最初から出来るのは稀有なタイプだと思います。
だからと言って、落ち込むことは無いんですよね。
まわりも最初は期待していないんです。
テレビの現場にいる人たちはみな、自分たちも通ってきた道ですから。
最初にテレビの現場に入ったら、自分が思っているほど周りは期待していないと思ったほうがいいかもしれません。
ただ、先輩からすると、何がわからないのかわからない、のが一番困るのでまずはわからないことがあったら聞けるようになるといいですね。
もし何をしていいのかわからないときは、正直に何をしていいのかわからないのですが、と聞き、
誰に聞いたらいいのかがわからないときは、誰に聞いたらいいのか教えてもらえますか?と聞けばいいと思います。
テレビの現場に入ったら、まずは自分が何を悩んでいるのか、自分のことを考えることが意外に重要かもしれません。
これ、簡単そうで意外にやってないと思います。
関連記事:テレビ業界の仕事はどんな人が向いてる?意外とアナログな業界事情
テレビの現場に入ってい1年くらいたった人のタイプ
次に1年ぐらい経つとテレビマンたちはどんなタイプになっていくのでしょうか。
3か月ぐらいでもすでに変わってきますが、1年もテレビの現場にいると
見た目も言動も所作もかなりの変化があり、多くの人が成長します。
- 挨拶ができる
- 大きな声が出るようになる。
- あまりものおじしなくなる。
- わからないことが聞ける
- フットワークが良くなってくる
- 言われる前にやることが少しわかるようになる
- 終わった後報告をする。
- 終わった後の片づけをする。
- 電話の言葉使いがちゃんとしてくる。
一年も経つとそのテレビ番組に携わっている人たちの様子が大体わかってきます。
誰がどんなタイプの人なのかもわかってくるんですね。
誰がどんな仕事を担当しているのかもわかってきます。
一年経ったアシスタントディレクターはだいたいの人が、見違えるほど変わってきています。
不安そうな表情がなくなり、いくらか堂々としてきて、
外の中継の時など、一般の人に呼びかけて、中に入らないように注意したりできるようになっています。
電話の応対がきちんとしてきて、言葉づかいも、敬語の使い方もわきまえてきます。
忘れ物がないかのチェックもアシスタントディレクターの仕事の一つなので、
移動するときは必ず、その場のチェックもしたりしていますね。
いつの間にか少しまめなタイプになってきます。
1年経ってもわからないことはたくさんありますが、
わからないと聞けるので、最初の頃のようには手間取りません。
また誰に聞けばいいのかがわかっているので、聞きやすくなっています。
聞きやすい人、聞きにくい人のタイプの区別もついていますし。
中にはあとから入ってきた新人アシスタントディレクターの面倒を見ている人もいます。
関連記事:街歩き番組のロケ、撮影に許可は必要?公道と私道で違う対応方法。
テレビのディレクターのタイプ
ディレクターになるには人によりますが、さらに数年の経験が必要ですが、
ディレクターになるとどんなタイプになってくるかというと、
- 常に明るめで元気がよい
- 何とかなるさという、肝の座ったところがでてくる
- 人あたりが良い
- まわりの人に気配りができる
- 何かと気が利く
- 効率よく仕事ができる
- 調べ方がうまい
- 後輩の面倒も見ることができる
- 責任感がある
- 取材先の人とすぐ仲良くなる
- 外部の人に対して腰が低い
ディレクターになると、一言でいうとよく気が付く、気が利くタイプの人がとても多くなってきます。
ディレクターになると、番組を作るためにはじめて行く場所に、取材を申し込むことが増えてきます。
はじめての場所や、はじめてのお店や、人に取材に行くことが多くなるので、
少しでも円滑に進むために、また良いものを撮るためには
いかに取材先と親密な関係を持つことができるかがとても重要になってきます。
こちらが威張っていたり、態度が悪ければ取材先はいい気持ちがしませんよね。
取材先と悪い関係にならないよう、ディレクターは細かく気を配るタイプになっていくんですね。
これは、何度も仕事をやっていくうちに身に付いていくことのようです。
テレビのディレクターさんたちと一緒にご飯を食べに行くことがよくありますが、彼らの気配りはすごいです。
すべてのテレビマンに当てはまるタイプではありませんが、比較的多いタイプです。
お店はどこにしようかなと思っていると、お店探しましょうか?とすぐに声をかけて探してくれます。
お店に行って、注文しようかなと思うけどお店の人がいないかな・・とちょっと顔をキョロキョロっとするだけで誰かがササっとお店の人に声をかけてくれます。
時には立って呼びに行ってくれることも。
二件目に行きましょうかという話が出るとほぼ同時に誰かが電話して空いているか聞いているし
お店を出たら、エレベーターが開いていて、すぐ乗れる。
エレベーターが多いときはほかのお客さんを乗せて自分は階段を急いで降りていく。
外に出ると、お客さんのためにすでにタクシーをひろっている。
という感じで、気配りがすごいんですね。
ただ、みんながみんなそうではないです。
のんびりしているタイプの人もいるし、気配りがすごいタイプの人もいるし、
それぞれです。
でも常に気を配っているなというのはわかりますね。
キャリアとともに形成される「テレビマン」
よく「自分はテレビマンには向いてないんじゃないか」と悩んでいる新人の方がいますが、
キャリアを積んでいくうちに、テレビマンっぽく育って行くんじゃないかと思うんです。
最初のうちは仕事内容もわからないことがほとんどですから、向いてないんじゃないかと思う事も多いかもしれませんが
それは仕事をやっていくうちに解決できる事だと思いますよ。
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では今日はこのあたりで。