就活時期になると弊社にもよく「どのような人がテレビ局で実際に働くのに向いているのでしょうか」というような質問がきます。
弊社ライズプランニングに所属していただいているスタッフの方には実際にテレビ局でテレビ番組制作のお仕事をしていただいていますが
では実際にテレビ局の現場で働いているスタッフから見て、「テレビ局で働くのに向いている人の特徴」というのはどういったものなのか、ということについてお話ししてみたいと思います。
足が速い人
テレビ局、テレビ番組制作、と聞くと
そういった映像業界の中でも最先端のことをやっている、というイメージを持つ人も多いと思います。
しかし、実はテレビ業界というのはまだまだアナログ業界で、
テレビ局の外の人たちがテレビ局に持っているイメージほど最先端技術ばかりが詰まった世界ではありません。
例えばテレビ業界ではデータの納品は未だにテープで行われています。
この納品作業はいつも時間との戦いで、
その締め切りに間に合わせようとたくさんの人が頑張って番組制作を行っています。
なのでテレビ局内でこのテープのやりとりを行うのに、アシスタントディレクターが仕事をお願いされることが多々あります。
なるべく早く目的の部署にテープが届くように、足の速いアシスタントディレクターが重宝がられたりするんですね。
テープの移動以外にも
あっちのスタジオからこっちの部署までこれを持ってきて、だとか
そういったテレビ局内でのちょこまかとした動きが必要になることがあります。
そういった場面で「足の速い人」はやっぱり現場でもありがたがられるものなんですね。
ここでいう「足が速い人」というのは文字どおりの意味ではなく、
- 仕事が頼みやすい
- ちょこまかと動くのが得意
- 仕事を頼みたい時に近くにいてくれる人
という意味になります。
そういった人はやはりテレビ業界で働くには向いていると言えるでしょう。
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機転が利く人
テレビ業界で働いてくのに一番大切なのは「臨機応変にその場の問題に対応していけるかどうか」ということだと思います。
例えば、テレビ局の身近な例でいうと
テレビ局の中には何基かエレベーターがあります。
そしてそのエレベーターにはそれぞれ特性があって、
- 少し来るのが遅いエレベーター
- ドアがしまってしまうのが速いエレベーター
- 古くて小さなエレベーター
- 上り下りのスピードが遅いエレベーター
などがあります。
番組によっては、番組レギュラー陣にゲストの出演者が誰なのか、ということがバレてはいけない番組があります。
そういう時、ゲストとレギュラーの出演者が、テレビ局に入る時にばったり会ってしまわないように
演者の局入りのタイミングによって、上手くそれぞれの動線をエレベーターの特性なんかを加味しながら考えたりできる人がいます。
だいたいそういう機転が利く人はプロデューサーのような上の地位に登って行きやすく、
周りに配慮して仕事ができる人というのはどの業界でもそうだと思いますが、テレビ業界でも重宝されるものです。
動線を上手く組み合わせることができないと、ゲストとレギュラー陣がばったり会ってしまったりして
出演者陣のテンションが下がってしまったりしますからね。
そういったちょっとしたことも全てアナログに管理されていて
そこで働いている人たちの気遣いでできているのがテレビ業界なのです。
みなさんが思っているよりもかなりアナログな世界だと思いませんか?
でもだからこそ、人が作っていく、という楽しさがあるのが番組制作の仕事だと思います。
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人の気持ちを盛り上げるのが上手な人
テレビ番組のプロデューサーはとても偉い人で
番組制作の現場には来ないんだろう、と思っている人が多いと思います。
番組にもよりますが、実はプロデューサーというのはそういう人ではなくて
一番周りの人に気を遣うことができて、機転の利く人でもあると思います。
実際の現場で制作の指揮をとるのは主にディレクターですが、
プロデューサーが現場にきて、演者さんやスタッフさん、制作に関わる全ての人たちが気持ちよく仕事ができるように、
そしてそれによってもっと制作している番組が面白くなるように、と日々努力していたりします。
きっとテレビ業界に携わっていない人はプロデューサー、という役職の人に対して怖いイメージがあったり
もっと偉そうな人、というイメージがあるでしょう。
意外とテレビ業界に入ってみると
みんながお互いに気持ちよく仕事をしよう、と頑張っているものなのです。
関連記事:テレビ番組ロケの現場はどんな雰囲気?同行の際、注意する事とは?
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では今日はこのあたりで。