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現役テレビADとDに聞いた!仕事の悩み、Dになるまでの期間、今の働き方は?

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今回は現在、現役で情報番組で働いているADさんとディレクター(D)さん、合わせて3人の方に、仕事の悩みやこれまでのキャリア、今置かれている環境での働き方などについて座談会形式でインタビューさせていただきました!

(※Aさん、Bさんはベテランディレクターさん、Cさんは3年目のADさんです)

ADからディレクターになるまでは3〜5年が普通?

 

Q.ADからDまでどれくらいかかりましたか?

Aさん:ADは3年半ですね。

Q.大学出てからですか?

Aさん:

大学出てないんですよ、高校出て留学して、帰ってきてホテルとか高級レストラン、とかの宴会場で働いて…そのあとに業界入って3年半です。

ちなみに2年半でディレクター兼任になったんですよ。今でも覚えてるけど、一番最初ADになった時に当時のDに「お前は、3年以内にディレクターになったら才能あるよ、3年から5年で普通で、5年でなれなかったら才能ないよ」って言われたんですよ。一番最初に入った時にですね。

今とはまた状況が違うけど、2年半でディレクターの研修をさせてもらったんだけど、前任者をみても、平均3カ月、長くて半年で正式なディレクターになれてたんですよ。

そうすると、3年以内になるじゃないですか、「よーし、キタ!才能ある!」って思ってそこからAD業務をしなくなったんですよ、…そしたら当時のPに激怒されて、1年かかりました(笑)

 

Bさん:

ADからDまでは厳密には3年くらいかな~。

DとADが混在したのが1年半~2年くらいあったと思います。

つく番組にもよるんですけど、最短で1年半~2年ってところじゃないでしょうか?

Dを目指すんだったら1年半~2年を目標にした方がいいと思います。

でも、あんまり早くなりすぎるとディレクターになってから苦労するパターンもあるから、経験が足らなくて。だから、早くにディレクターになって苦労するか、ある程度自信と経験を携えてディレクターになるかっていう2択ですよね、どっちがいいねんっていう感じですけど、なりたい奴はどんどんなっていけばいいっていう世界じゃないですか、この世界(業界)は。悩む必要は何一つないです。

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ディレクターになって辛かったこと

 

Aさん:

Dになりたてがつらかったですね、当時はトイレに行く回数が多かった。精神的に追い詰められてたのかな、慣れてきたらピタッと止まったので、当時はそんなに気にしてなかったんですけどね。

Bさん:

ADの頃の地獄みたいな人生と比べれば、Dのつらかった時はないですね、当時のADは人間扱いされないですからね笑

当時は、僕ら世代でやっていた人間は、こんなところから抜け出したい気持ちで頑張ってたと思います。

時代によって変わってきた働き方

AさんやBさんはベテランのディレクターさん。テレビ局も働き方改革などで相当働き方が変わってきています。当時はかなりきつい現場だったことは否めません。

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Cさん:

最近やる気がなくなったのんですよ…プロデューサーが変わって、「視聴者目線、視聴者目線」ってすごい言ってるんですけど、すごい微妙なとこなんですよ。

スポーツ選手がこういうコメントをしているっていうのが大事なのに、そっちよりも同じようなことを言っているコメンテーターの細かいところを使いたがるとか、

仕事は短縮短縮…日々の勤務時間は超えないよう、帰宅してもらいたいっていう…前のPの方は「やりたければやればいいじゃん」みたいな、ただそこで「月の残業時間は超えるなよ」みたいなことをいっていくれる方で、(自分で)編集の練習とか、声入れとか、入れてやってたんですけど…今はPが変わってしまってその道も塞がっちゃったかなーって感じになってます。

働き方改革の難しいところ

一昔前の業界に比べると働き方はずいぶん改善されました。ですが決められた時間の中でしか働くことができないということが、逆に首を締めることに繋がってしまっていることもあるようです。

女性の方がADに向いてる!?

 

Bさん:女の子のADが多いって話をよく聞くじゃないですか、正直、男女で言うと女の子の方がADに向いてるんですよ。ただ、女の子がDに向いてるかというとまた別の話になるので、考え物ですよね。

Dになって「あ~、こんなことも発生するねんな」って思う1つが…「下を育てる」ってことであって、まあそれだけではないんですけど、ディレクターになってしまったが以上、後身を育てていかないと、どんどんどんどん…自分がしんどくなんのよね。

語弊があるかもしれないけど、女の子は下を育てるのが上手じゃないっていうのがあって、だからこそ自分がADになってるときは向いてるんですけど、Dになってしまうと難しい。

そういうのがあって、なかなか女の子のDがいないなーていう感覚はちょっとありますよね。意外とこういうのって根が深いから、改善策もあるんですけど、根っこから変えなきゃいけないからしんどいかなぁーと思ってます。

テレビ業界に女性スタッフは増えている

機材が軽くなったことや、女性の社会進出によって、テレビ業界もまた女性のスタッフがとても増えています。

ただ、Bさんがお話してくださったように、ADとして働いている女性が「ディレクターになるかどうか」という帰路に立たされた時に、それでもADを続けるというケースが多く見かけるケースのように思います。

指示出しをして誰かを動かす、というよりも、指示通りに動く方が得意、というのが女性の方が多いのかもしれません。

逆に、女性のスタッフの方が細かなところに気付きやすく、フォローする仕事がうまいと思うこともあります。

(一概に男性、女性、と一括りにして話せる話ではないので、そういった傾向がある、というお話ではあります。)

 

今回はキャリアや今の立場も様々なお三方にAD・Dの仕事について今までの経験を踏まえてお話していただきました。

それぞれの立場での難しさや悩みがあると思いますが、みなさんとても熱を持って仕事に向き合っていらっしゃるのがよくわかりました。ありがとうございました!

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長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。


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