テレビ業界への就活の時の面接で、「テレビとインターネットの違い」について質問されることもあると思います。
2019年にはインターネットの広告費がテレビ広告費を初めて上回ることになり注目もされました。
インターネットに負けないコンテンツづくりを!というような気持ちを持ってテレビ制作に励んでいる人もいます。
私としてはそもそもテレビとインターネットというのは全く違うものだと思っていて、それぞれによさがあったり、逆に改善するべきポイントがあるのではないかと考えています。
これからますます良いコンテンツを生み出し続けることができるメディア媒体であるためにも日頃からそういった分析の目線を持っておいた方が良いと思います。
そしてこういったことを常日頃から考えることができていると、就活の時も質問されたことに対して明確な話ができるのではないでしょうか。
色々な面から、テレビとインターネットの違いはどういったものがあるのかということを解説していきたいと思います。
信頼性
まず情報の信頼性という点においてはインターネットよりもテレビの方が勝っている部分だと思います。
テレビは誰もが出演することができる媒体ではありませんし、放送される内容に対しても厳しいチェックが毎回されています。
例えばテレビCMを放送する場合は、企業のこれまでの経歴も調べられますし、
CMの内容についてもテレビ局が考査と言われる審査のようなものを必ずおこなって放送するようにしています。
視聴者に誤解を与えるような内容になっていないかというのは必ずチェックされて、勘違いをしてしまいそうな内容になっている場合は表現を別の表現に変えたりすることもよくあることです。
インターネットで見る情報というのは誰でも発信することができる情報なので、確かにスピードは早いのですが、
その情報を信頼するかどうかは情報を受け取った人のリテラシーにかかっているともいえるでしょう。
情報が伝わるスピードが速いからこそ、間違った情報が拡散されてしまう危険性も高いのがインターネットです。
届く範囲と届け方
テレビ局には放送エリアがあり、電波にのせてコンテンツを発信しています。
全国放送の番組もありますが、例えば地方ローカル局で放送されている番組なんかはその県のみでしか放送を見ることができないものです。(厳密に言えば電波漏れがあるので隣の件も見られたりすることはありますが)
対してインターネットの場合はインターネット網の中で配信をしているため、インターネットに接続することができる機器があれば世界中のコンテンツを見ることができます。
ちなみに地方局は都道府県に対応する形で電波域が設定されていますが、中京・近畿・関東に関しては広域圏と呼ばれていて、複数の都道府県にまたがる形で電波域が設定されています。
コンテンツへの辿りつき方
テレビとインターネットの大きな違いの一つにコンテンツへのたどり着き方の違いというものもあります。
テレビは一度つけたらつけっぱなしになっていることが多く、番組の放送が終わっても次の番組の番宣を見て、「次の番組も面白そうだからこのまま見よう」と思う流れも多いと思います。
またテレビをつけた時にやっている番組はそのまま見てしまうということもよくあることですよね。
しかしインターネットで見る動画というのは検索をしてたどり着く動画です。
関連動画として別の動画が出てきたりすることはありますが、クリックしないと番組を見られないため、視聴者がある程度能動的な行動をとってコンテンツにたどり着いているのがインターネットの動画なのです。
関連記事:テレビ業界の採用時期と就活のために持っておくと良い知識。
一人で見るか、みんなで見るか
コンテンツへのたどり着き方が能動的か受動的かということにもつながりますが、
テレビはみんなで見るもの、ネット動画は一人で見るものという違いもあるでしょう。
インターネット動画は特にチャンネルに際限がありませんので、個人によってどのようなチャンネルを見ているのかというのが大きく異なるものです。
それに対してテレビの場合はチャンネル数にも限りがありますし、お茶の間で家族でみんなで見るものとされてきました。
ここに大きな違いがあると言えるでしょう。
しかし最近ではテレビ番組もインターネットで見逃し配信を見ることができるようになりましたしスマートフォンやパソコンタブレットと言ったデバイスで視聴することが可能になりました。
それに伴い2020年4月からはテレビ番組視聴率の測り方も世帯視聴率から個人視聴率へと移行しています。
時代に合わせてテレビも変化してきた部分だと言えると思います。
関連記事:世帯視聴率と個人視聴率の違いとは?視聴率の測り方が変わりました
ビジネスモデル
それぞれのビジネスモデルについても理解を深めておくと良いでしょう。
どちらも広告収入が主な収益源となっていますが、テレビ番組にはCMを放送したい企業が番組のスポンサーとなってスポンサー料金を出資しています。
それに対してインターネット広告の場合は同じくスポンサーが広告にお金をかけていますが、チャンネル自体にスポンサーに入っているわけではありません。
もちろん「案件」と呼ばれるYouTuberのチャンネルにそのまま企業が広告を依頼するケースなどもありますが、
基本的にはYouTubeなどの媒体側で広告が管理されており、動画の中に視聴者に適した広告動画が埋め込まれるような形になっています。
どちらも広告収入が主ではあるのですが、この形態には違いがあることを知っておくと良いと思います。
関連記事:テレビのビジネスモデルとは?無料で見られるのにどうやって稼いでるの?
ここまでテレビとインターネットの違いについて解説してみました。
新しいものがどんどん生まれていく社会の中でテレビも過渡期を迎えている時期だと思っています。
面接の中でこれから「テレビはどうやったら面白くなっていくと思うか?」というような質問をしている会社も多いので、是非参考にしてみてください。