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放送作家になりたい!作家事務所から内定もらった場合に考えたい事

先日とある相談を受けました。

 

放送作家になりたいという夢があって、上京して放送作家のスクールに通っていてそろそろ修了です。

いま、放送作家事務所を中心に就活していて、先日ある会社から内定をもらいました。

でも、そこに行っていいのかどうか、不安です。

(20代・男性)

 

彼は、地方都市でアシスタントディレクターとして弊社ライズプランニングに所属してくれていました。

 

放送作家になりたいという夢があって退社したのですが、上京してからは、東京本社でアルバイトをしてもらったり、相談にのったりしています。

 

今回は彼の相談をもとに、放送作家の仕事について書いていきたいと思います。

 

放送作家ってどんな仕事?

 

放送作家は、テレビ番組やラジオ番組の企画や構成に関わる仕事です。

 

ディレクターやプロデューサーと企画を作ったり、

バラエティ番組では、演出の仕掛けを提案したりキャスティング案を出したり

情報番組やドキュメンタリーではナレーションを書くのが仕事です。

 

ウィキペディアで「放送作家」を見ると、あいうえお順に名前が出て来ます。

 

放送作家協会という協会もあって、こちらにも名前がずらりと出て来ます。

 

放送作家協会に入っている人は1000人以上いるでしょうが、

純粋に放送作家として食べていけてる人は、その中の1割程度ではないでしょうか。

 

放送作家に、どうやってなるのか?

 

放送作家になる方法は人それぞれで、一つのパターンではありません。

  • 好きなラジオ番組に投稿を続けていたら、名前を覚えられて、遊びにくればと声をかけられた。
  • 放送作家スクールに通っている間に、講師からスカウトされた。
  • リサーチを専門に行う会社に所属して、ある番組の専属のリサーチャーをしたら、プロデューサーから企画を出すように声をかけられて作家になった。
  • ディレクターになったが、書く方が好きで作家になった。
  • 芸人をしていたが、売れなくて、コントを書く方に徹することにした。
  • 放送作家の事務所に履歴書と企画書を送って採用された。

などがあります。

 

放送作家の働き方

 

アイデアを提供したり、企画書やナレーションを書くという作業は、裁量労働になりますので、

会社に所属しても毎月お給料が出るわけではなく、実質的にはフリーランスです。

 

テレビ制作の業界で、一番高いギャラが支払われるのは放送作家と言われています。

売れっ子になると、放送作家は飛びぬけて高収入になります。

 

無名の新人の場合、放送作家事務所に入っても、なかなか収入はありません。

 

それでも所属したほうがいいとされるのは、売れっ子の放送作家についていくことで、

番組とのコネクションや、プロデューサーやディレクター、タレントさんたちとの繋がりもできるからです。

 

なんのコネもない若手にとっては、放送作家事務所に所属するメリットが大いにあります。

 

所属する放送作家事務所の選び方

 

さて、相談をしてくれた彼は、ある作家事務所から内定をいただいたのですが、その会社に決めていいのかどうか、悩んでいました。

 

その会社に行きたいのか話を聞いてみると

彼は「その会社に行ってもリサーチかADとして体よく使われるにすぎないと思う。」といいます。

 

じゃあ、答えが出てる。行かないほうがいい。

 

何が不安だったのかというと、放送作家の事務所を何社か受けたなかで、内定をもらったのがその会社一社だったことから、

「自分には、その会社に行くしかない」と感じたようでした。

 

何社受けたのか聞いてみると、「4社です。」というんですね。

少ないです!

 

彼は放送作家になるためには、放送作家の事務所に所属するのがいい、と思っているのですが、

その事務所の選び方が間違えています。

 

ネットで検索して、スタッフを募集している会社に履歴書を送っていました。

目にした情報で動いてしまい、自分が「こうなりたい!」という放送作家像から大いに外れてしまったため、不安になったのでした。

 

まずは、彼がどんな放送作家になりたいのか、聞いてみます。

 

彼は「ある芸人の座付き作家になりたい」とのこと。

将来は、その芸人さんや作家さんと仕事をしたい。

 

じゃあ、内定をもらった会社に入ってその可能性があるのか?というと、

テレビ局のエレベーターで乗り合わせることはあるかもしれない、程度の可能性です。

 

とにかく、その芸人か作家の視界に入らなければ、彼は一生、その芸人にも放送作家にもお近づきになれません。

 

  • その芸人が所属している事務所
  • その芸人が出演している番組
  • その番組を制作している制作会社、その番組に関わっている放送作家事務所
  • 憧れの放送作家が持っているSNSのアカウント

を調べてみます。

 

そして、その全部にアクションを起こすように促しました。

 

ホームページに問い合せフォームがあるなら、問い合せてみる。

 

制作やリサーチ、放送作家見習いを雇ってないか聞いてみる。

直接、憧れの放送作家にアプローチしてみる。

 

なんでもいいからアクションを起こすこと。最低でも20社。

 

そうしたら、そのなかで、1つか2つかはリアクションくれるかもしれないし、

今は募集していないと言われても、ヒントをくれるかもしれない。

 

空きが出れば、声をかけてくれるかもしれない。

 

彼は、自分の視界に入ってきた情報で判断して行動に移していたために、これでいいのかどうか考えあぐねて、妙に疲れていたわけです。

そこには、自分がこうありたいという放送作家の姿はありませんでした。

 

憧れている人がいるなら、その相手が見ている視野のなかに、自分から飛び込んでいかないと、永遠にすれ違います。

 

無名の放送作家見習いが、有名タレントや有名作家の視野に入ったところで、相手にとってすれ違う人の一人にすぎませんが、

仕事という接点を持つことで、関わりができます。

 

その接点がある場所に、自分から出向かないことには、永遠に相手に認識してもらえないのです。

 

こういうことは情報が氾濫しているからこそ起こりがちです。

 

情報氾濫時代に自分で目標とするべきフラッグをたてて、自分とそのフラッグまでの道のりを想定し、

情報を取捨選択して、その道のりまでの情報を着実に辿っていくことが必要です。

 

目先にあふれる情報に惑わされるのは、この時代では仕方のないこと。

そして、人は目にはいった場所で、拾ってくれたところで安心したい、という気持ちになります。

 

若いから頭が柔軟か、といえばそうではなく、

若い世代は、誰かに相談したり、誰かと関わることを回避する傾向にあり、

自分の思い込みにとらわれる傾向にあるようです。

 

思い込みによってネットで検索しても、ヒットするのは毎回同じものです。

ネットの世界は可能性が広がっているのに、「思い込み」による狭い視野だと、その他の可能性が全部、黒で塗りつぶされているのと同じなのです。

 

そして彼にもうひとつアドバイスしたのが、放送作家スクールの同期生と飲みに行くのはやめること。

同じ世代やレベルの同期と飲みに行っても、なんの生産性もありません。

 

お酒を飲みながら愚痴や不満を言い合うだけの時間は、慰められるかもしれませんが、前進はしません。

せめてスクールの講師である放送作家と一対一で食事をしなさい。

 

一対一でないと、あなたがほしい情報は引きだすことはできないから、同期生と講師と複数の飲み会はやめときなさいね。

 

それと、ちゃんと食事をすること。

彼があまり食べていないのは、顔色や喋り方、姿勢で感じます。

食べてないでしょ。と聞くと、「あまり食欲なくて…」といいます。

 

元気のない人には、不運や悪縁しか集まりません。

 

放送作家になるのに必要なもの

 

バイト先やスクールで知りあった放送作家にどうやってなれたのか?聞いてみたんだそうです。

そしたら「運と縁があったから。」と言われたんだそう。

 

じゃあ、運と縁をつかむにはどうすればいいのか、話し合ってみました。

 

結局のところ、頼まれたことを一所懸命やる人だったり、真面目に取り組む人でないと、運も縁も集まらないと思います。

 

「運がよかったから」と答えた放送作家は、

本命の放送作家がこれなくなったから、じゃあ、代わりに入ってみて、と声をかけられて結局、そのまま雇ってくれた、とのこと。

 

彼はきちんと時間を守ってその場所にいて、代打とはいえ手を抜かずにちゃんと仕事をしたからこそ認めてくれたっていうことでしょう。

 

時間を守る。いつだって手を抜かない。

 

その積み重ねが運になり、縁につながっていくんじゃないのか、という結論にいたりました。

 

放送作家になるには、才能だ!と言われますが、そもそも才能がある人というのは、ごくごく一部。

アイデアを出し続ける人、書き続けることができる人が、残ります。

 

企画は突拍子もないアイデア!と思われがちですが、そんなことはないのです。

突拍子もないアイデアは、誰だって1本や2本思いつくことができます。

 

それを企画書として落とし込む。

A4の紙に、4枚5枚と書ける。

 

アイデアにタイトルをつけてキャスティングして、どんな仕掛けがあり得るかを並べる。

どれだけ具体的に書き込めるか、というのが仕事です。

 

いつなんどき声をかけられても、素早く動けられるというのも体力が必要です。

 

相談してくれた彼は、放送作家のスクールを卒業するまでに、20社アプローチをします!と帰っていきました。

 

アプローチ方法はいくらでもあるのですから、

目先の情報にとらわれすぎず、自分の目標をしっかり見定めて道を模索してほしいな、と思います。

関連記事:テレビの放送作家とはどんな仕事なのか

 

では今日はこのあたりで。

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テレビ制作歴25年。テレビの業界の内側と、テレビ番組の裏側をわかりやすく発信していきます。




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