弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。
主に情報・報道番組の制作に携わっています。
今回は情報・報道番組の制作時にはよく使うことになる副調整室と呼ばれる部屋について。
サブ・コントロール・ルームとも呼ばれ、「サブコン」や「サブ」と呼ばれることもあります。
また、昔はスタジオ全体を見渡せるよう、スタジオの2階にサブがあることが多かったため、ベテランの技術スタッフさんの中にはサブのことを「2階」と呼ぶ人もいます。高いところにあることから「屋根裏」と呼ばれることもありましたね。
2階に副調整室があった時代は、副調整室からスタジオを眺める窓がついていることが多かったです。
現在は番組制作機器の増加などもあり、物理的に窓を置かなかったり、スタジオと同じ階に副調整室を置くことが増えたんですね。
サブではどんなことが行われている?

こちらは実際にサブコンでお仕事をしている弊社スタッフの写真です。
実際にオンエアしている映像などがモニターに複数映し出されています。(モニターをそのままお見せすることはできないのですが…)
副調整室は、スタジオ収録や生放送の時に、スタジオに紐づいた部屋で「管制塔」のような役割を果たします。
スタジオの一部でもあり、隣り合った部屋になっていることも多いです。
テレビ番組の制作を行う時は、スタジオ放送の場合はカメラが複数台設置されていることが多く、番組の進行に合わせて、設置されたカメラの切り替えを行ったり、マイクのボリュームや照明の明るさをコントロールしたりする場所となっています。
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主調整室もあるの?
副調整室という名前なのであれば、主調整室もあるのかな?と思う人もいらっしゃるでしょう。
主調整室ももちろんあります!
テレビ局の心臓部とも言える部屋が主調整室。こちらはマスター・コントロール・ルームと言い、現場では「マスター」と呼ばれることもあります。
この主調整室では、全ての番組の送り出しを行なっています。
副調整室では、主調整室に送る前の映像や音声などの調整作業を行っているんですね。
つまり、それぞれの番組の調整を行っているのが副調整室で、
それらを全てまとめているのが主調整室、ということです。
テレビ局の中に複数のスタジオがある場合は、それぞれのスタジオに対応した副調整室が必ずあります。
ですが、主調整室はテレビ局の中に1つしかありません。

副調整室にはどんな人がいる?
番組制作中、スタジオの中には出演者やカメラマンなどがいます。
ちなみに現場ではスタジオは「フロア」と呼ばれることが多いです。
副調整室で働いているのは
- OAD(オンエア・ディレクター)…カメラマンなどに全体の流れを指示する人
- TD(テクニカル・ディレクター)…複数のカメラマンにサイズや被写体を指示する人、スイッチャーを兼ねることもある
- SW(スイッチャー)カメラの映像を切り替える人
- ビデオエンジニア
- 音声ミキサー
- タイムキーパー
- CG担当
- 照明担当
といった人たち。
ディレクターをリーダーとして、モニター画面をみながら大勢のスタッフに指示を出して番組を作っています。
生放送の番組を見ていると、一瞬「あれ?間違えたかな?」というような映像が映り込むことがあります。
あれは、サブコンでのカメラの切り替えをミスしてしまった時に発生するものです。
正直スタッフ側としてはミスなのであまり注目してもらいたくはないのですが笑
ぜひ報道や情報番組を見るときは、そういったことにも注目してみてください。
きっとテレビ番組の見方が変わると思います。

未経験から始めても、サブコンで働くことがある
弊社ライズプランニングに入社する方のほとんどが、テレビ業界は未経験で、初めて業界に触れるという方です。
未経験の方はまずアシスタントディレクターとして、各番組で働き始めることになります。

学生時代は飲食店でアルバイトしていた、という方も。
アシスタントディレクターとして番組に入ってからは、とにかく番組が作られている現場でお仕事をしながら色々なことを学んでいく、という形になります。
いきなりアシスタントディレクターとして働き始めるのは不安、という方には、プロが使うカメラを使った研修なども実施しています。

仕事に慣れてきて、ディレクターとしても働き始められるかな?くらいのタイミングでサブコンで働くこともあるでしょう。

