弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。
主に情報・報道番組の制作に携わっています。
テレビ放送が初めて日本で行われたのは1953年のこと。
それから70年続いているテレビ放送ですが、これだけ長く続いていると番組制作事情も大きく変わっています。
特に機材は大きく変わりました。
昔のテレビ番組はほとんど全てが生放送だったというから驚きです。
今回は、平成から令和に変わるタイミングでどんなものが変わったのか、ということをお話ししてみたいと思います。
令和に入ってからは新型コロナウイルスの影響もあったりして、変わったことも多かったですね。
リモート業務が増えた
これは特にコロナの影響によって変わった部分ですね。
昔はなんでもリアルに集まってやっていましたが、コロナ禍ではテレビ番組制作の在り方もずいぶん変わりました。
打ち合わせもオンラインでやることが増えましたし、それにあたって、紙で資料を用意するということがなくなりました。
昔は資料を全員分印刷してホチキス留めなどをし、それぞれのスタッフに配って…みたいなこともADの仕事だったのですが、
オンラインで会議をすることによって、資料もまたオンラインで各々が見られるようになり、ADの仕事も減りましたね。
ADが編集所にこもらなくて良くなった
リモートが増えたことに関連しますが、ADが編集所にエディターさんと一緒にこもって逐一チェック、みたいなことも減りました。
要所要所でオンラインで確認して、問題なければ進める、というやり方をしている現場が多くなっていると思います。
編集所のもう一つ変わった点は禁煙になったこと笑
昔は常にスタッフがタバコを吸っていて、編集室の中に灰皿が置いてあることが当たり前でした。
今はもう分煙となっており、編集所の中でもタバコを吸えるところは限られています。
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飲み会が減った
これもコロナ禍を経て変わったところですが、飲み会は圧倒的に減ったと思います。
現場にもよりますが、仕事が終わった後にみんなで飲みに…というのは少なくなりましたね。
テレビ業界だけでなく、社会全体の傾向して捉えられることのような気もしますが。
どちらかというと、スタッフ同士でお昼ご飯を一緒に食べにいく、みたいなことの方が多いような気がします。
とはいえ、これも地域差や現場ごとに差があることですが…
仕事とプライベートはしっかり分ける、というのも今の世代の特徴なのかもしれませんね。
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連絡手段はLINEへ
電話やメールが主流だった頃から変わり、連絡手段がLINEに移行しました。
急ぎの連絡に関しては電話も使いますが、LINEであれば見た時に返せば良いので、送信者・受信者がお互いに効率的ですし、言った言わないも発生しにくいので良いですよね。
資料もそのまま貼れば共有できますし、現場チームでのグループLINEを作っておけば、一人一人に連絡しなくて良いので楽です。
編集ソフトが変わり、デジタイズが少なくなった
少し前までは編集ソフトはFinal Cut Pro 7がメインで使われていました。
ほとんどの番組、ほとんどのスタッフが使用していたと思います。
まずはFinal Cutの操作を覚えるところから、という感じですね。
Final Cutの大きなアップデートなどがあり、操作性が変わったこともあって、現在はAdobeのPremiereに編集ソフトが変わりました。
Final Cutが買い切りモデルなのに対して、Premiereがサブスクリプションサービスであり、常に細やかなアップデートがあるというのも、この変化の一因かもしれません。
これにより、素材量の多くない番組やインサート用の素材なんかはMPs4やAVCHDでも編集ができるようになり、デジタイズをせずにそのまま編集ができるようになりました。
もちろんまだまだデジタイズが必要な場面が多いですが、これは変革と言えると思います。
文字起こしソフトの誕生
以前は素材の文字起こしも全てADが手打ちで行っていました。
今では文字起こしソフトがあるので、もちろん人の手で最終的には修正したりもしますが、
多くの部分をソフトが代行してくれており、何日も費やして文字起こししていたものが、かなり作業効率が上がりました。
これからはAIももっと現場で使われるようになり、さらに番組制作の現場が変わっていくような気がします。