Chat GPTを筆頭に、巷ではAIの話題が盛り上がっていますね〜!
番組制作の現場でも徐々にAIが使われるようになってきています。
この波に乗り遅れてはいけない!と思って私も情報収集の毎日ですが笑
先日落合陽一さんのChatGPTの使い方をYouTubeで見ていました。
最近のAIの動きとこの動画を見てみて、
番組制作の中でも企画を出す、というポイントでAIが結構使えるんじゃないかな?と思いました。
タレントさんはAIが学習しやすい!?
動画の中では、落合陽一さんのプロフィールをChatGPTの中に入れ込み、その上で「落合陽一がこれからAIについて9つのトピックで話します、どんなトピックについて話したら良いですか?その原稿を考えてください」というような指示を与えていました。
今のところどうしてもChatGPTが日本語よりも英語の方が得意なのもあって、
動画の中では英語で指示出しが行われていますが、かなり精度の高い回答がかえってきていて驚きました。
落合陽一さんに関しては普段からネットやテレビ媒体などでたくさんの発信を行われていますので、
ChatGPTも拾えるソースが多く、またプロフィールもある程度与えてあげているので、精度の高い回答が返ってきているのです。
動画の中では「Googleで検索するようなことを聞いていてはだめ、AIに答えを出させるために、なるべくたくさんの情報を入れてあげることが大事」「会話をしながら情報量を足していって、答えを探させる」というようなことが言われていました。
これを見ていると、つまり今までネットやテレビ媒体などである程度情報が発信されているタレントさんに関しても、ChatGPTは情報を拾えるということになります。
一般人に比べると学習しやすいモデルでしょう。
例えば「大物タレントの誰々さんがやったら面白い企画は?」なんてことも聞けるでしょうし、
「〇〇さんと組み合わせたら面白くなるだろうタレントさんは?」というような聞き方もいいかもしれません。
そう思うと、キャスティング、という意味でもAIは案出しに使えるかもしれませんね。
最初に企画の概要を伝えてあげて、「こういう企画をやるんだけど、この企画に適したタレントさんは?」「こういう役割に適しているタレントさんは?」というような聞き方をしてあげると、
自分では思いつかなかったような名前を挙げてくれるかもしれません。
企画の壁打ちに
AIが生成したものをコンテンツとして発信するにはまだ少し時間がかかりそうですが、
先ほどご紹介した動画を見ていると、3Dモデルもお金をかけずにすぐできるようになってきていますし、「〇〇さんが言いそうなこと」をAIに吐き出させることも可能です。
つまり、憧れのプロデューサーがいるのであれば「〇〇プロデューサーだったらどんな企画にするだろうか?」みたいなことも聞けるようになってしまうのかもしれません。
(権利的にどうかということや、どこまでそれを使っていいのか、ということはどうにもまだ法律が追いついていませんので、この内容を推奨するわけではないのですが…笑)
また、ふんわりと考えている企画に対して、その条件をChatGPTに入れ込んで、そこから企画をさらに具体的にさせていく、というのはとても現実的だと思います。
普段は一人でやっていた情報の整理も、
AIに教え込む、情報を与えるというステップができ、その内容に対してAIが答えてくれるので、これは壁打ち相手には最適です。
中には漫画のプロットを考えるのにAIを使っている、論文の構成を考えるのにAIを使っている、というような人がもう出てきているようです。
一度番組の企画を考えるのに、ChatGPTを使ってみてはいかがでしょうか?
関連記事:テレビ番組の企画は誰が出して、どうやって決まるの?
注意点:AIが間違っていることもある
弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。
新人さん達のお話を聞いていると、1年目からバシバシ企画会議に参加する、というケースも珍しくないようで、
最初はこの企画を考えるのに四苦八苦するようです。
そういったシーンでAIを使って企画を考える人が出てきたら面白いなぁなんて考えています笑
ですが、やはり注意したいのはまだまだAIが引っ張ってくる情報には誤りがある、ということ。
なんなら検索して出てくる情報の方が正確だったりすることも多いです。
学校ではChatGPTの使用を禁止したところもあるそうですね。
テレビは特に情報の裏取りがとても大切なメディアです。
番組制作にすでに携わっている方はよくご存知だと思いますが、正しい情報を伝えるために、みなさん絶対に証拠を揃えるようにしています。
AIが吐き出したデータだから正確、というわけではありませんので、
あくまでツールの一つ、くらいで試してみる感覚の方が良いのかな、と今の時点では思っています。
これからの動向が楽しみですね。
関連記事:テレビ番組制作でスタッフが意識している「わかりやすさ」とは