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ポストプロダクションで働く人、その職種と役割を解説

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弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。

主に情報・報道番組の制作に携わっています。

番組制作をする時に必ずお世話になるのがポストプロダクションと呼ばれるところです。

日本語で言うと「編集所」であり、最終的にテレビ番組として放送される映像を完成させるためにはこのポストプロダクションに入って作業をする必要があります。

えいぞーさん

ポストプロダクションについての詳しい解説は別の記事でしておりますので、そちらもぜひ参考にしてみてください!

テレビ番組に欠かせない作業、ポストプロダクションとは映像配信をしている学生さんから、「テレビの映像って、クオリティが高いんですね!自分で映像を編集してみても、テレビっぽくならないんです。テ...

テレビ番組を制作する時の流れをざっと書いてみると、以下のような流れになります。

  1. ロケ・収録
  2. 素材のデジタイズ…仮編集をするために、ロケで収録した素材をPCに取り込む
  3. オフライン(仮編集)作業…編集所で編集をする前に、ディレクターがPCで編集する作業。
  4. プレビュー…試写。修正箇所を見つければ適宜修正。
  5. 編集所にて本編集EED作業…これ以降はポスプロでの作業。
  6. 危機管理プレビュー…改めて確認するプレビュー
  7. 編集所にてMA作業…Multi Audioの略。、音に関する処理を行う。
  8. MIX・最終チェック
  9. 納品

上記の流れの中だと、⑤からがポスプロでの作業になります。

ポスプロは映像編集を専門としている会社で、番組を作るアシスタントディレクターやディレクターたちはこのポスプロに入って、映像編集のプロフェッショナルと一緒に、番組制作の最終調整をしていく、というイメージです。

※音の編集を専門としているポスプロもありますが、今回は映像編集を専門としているポスプロにフォーカスしたいと思います。

今回はこのポスプロで働く人たちをご紹介してみたいと思います。

エディター

テレビ番組などの映像編集作業を担当するのがエディターの仕事です。

制作スタッフとともに映像作品を作り出す上で、編集だけではなく、

  • 色調整
  • 合成
  • テロップ入れ

なども行なっていきます。

ディレクターなどに番組の制作意図を聴きながら、提案をしつつ一緒に作りあげていきます。

また、放送基準や納品携帯に求められる品質管理を行うなどのエンジニアとしてのスキルも持ち合わせているのがエディターです。

関連記事:テレビ番組の編集作業中、アシスタントディレクターは何をしている

カラリスト(カラーグレーディング)

カラリストとは、カラーグレーディングによって作品の世界観を色で表現する人です。

色に対する豊富な知識を持って作品に参加します。

たとえばドラマでも、恋愛もののポップなドラマと、サスペンスドラマで全く色味が異なります。

恋愛もののドラマだとオレンジや赤といった明るい色が目立ちやすい、黄味がかった色でまとめられていることが多いですが、

サスペンスドラマでは彩度が低く、明るさも暗くて、顔の陰影などが目立つカラーグレーディングになっていることが多いです。

ほとんどの方が無意識に見ているものだと思いますが

これらは作品の完成度を高める上でとても大切な要素なのです。

関連記事:動画編集ソフトは何を使えばいい?制作会社が解説!

CGクリエイター・VFXコンポジター

CGクリエイターは実際には存在しない物体や撮影が出来ないような事象をCGなどの最先端技術を使ってリアルな映像に創り上げる仕事です。

VFXコンポジターは、合成技術を駆使して、実写映像と CGを融合させ、合成と思われないような映像を仕上げていく仕事

実はこの二つの仕事も細分化されているんですよね。

関連記事:スタジオ収録を見たい!番組を観覧するにはどうすればいい?

MAミキサー

DAWやミキシングコンソールなどを使い、

  • セリフ
  • ナレーション
  • BGM
  • 効果音

などを映像に付けていく仕事です。

音量だけでなく、音質や音の空間表現などのサウンドデザインを行ったり、ミキシング処理を施していきます。

関連記事:番組制作さいごの工程『MA(エムエー)』について解説します

音響効果(サウンドデザイン)

番組内で用いられる音楽の選曲や効果音(SE)により番組の印象は大きく変わります。

サウンドデザインでは日常のあらゆる音源から作品二歳的な効果音を創り出すこと、またセリフやナレーション以外の全ての音源を扱うセンスが求められます。

MA作業以外で、スタジオの番組でもお仕事があります。

関連記事:音響効果ってどんな仕事?どうやってなるの?

データ変換

素材の受け入れや作品の完成後に納品用として変換を行うものなどの作業・管理を行う仕事です。

技術が加速度的に進んでいる昨今、多種多様なデータ形式を取り扱うための最新の知識が求められる仕事です。

オーサリング・エンコード

オーサリングは文字や静止画、音声、動画からなる複数のマルチメディアのデータを編集・統合・変換し、DVDやBlu-rayディスクといったパッケージメディアやWEBなどに適合するマスターファイルにまとめる作業を担当します。

メディアごとの特性や品質に関する知識が必要なお仕事です。

技術サポート

スタジオ内にある機器(ハードウエア)やソフトウエアなどの保守・管理全般を主に担当するお仕事です。

日常の点検、調整、緊急時の聞きトラブルの対応などのメンテナンス業務。

さらに技術が進んでいくにつれて、機材を刷新したりなど、ポスプロ業務が円滑に運用できるようバックアップします。

技術コーディネーター

技術セクションの統括的な管理を担当する仕事です。

仕事の範囲は作業全般に及び、編集作業のワーク風呂、制作環境、品質管理など、多岐に渡る分野に精通した幅広い知識と経験が求められます。

営業

ポストプロダクションにも営業の仕事があります。

予算に合わせてスケジュールを確保したり、作業フローの提案や調整をしたりして、作業を受注する時に窓口となる仕事です。

今回は番組制作で必ずお世話になるポストプロダクションで働いている人たちについて消化いしてみました。

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長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。


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