音響効果ってどんな仕事?どうやってなるの?
テレビ番組制作にはさまざまなプロフェッショナルが関わっています。
世間的にも浸透したYouTube動画では、一人の方が出演もして動画を編集して、全部一人で運営している、ということも珍しくないですが、テレビ番組制作とネット動画の大きく違うところはやはり、テレビは映像を作るのにたくさんの人が関わっている、というところでしょう。
今回はテレビ番組制作に関わる専門家の中でも音にまつわるプロフェッショナル、音響効果について解説していきたいと思います。
音響効果とは?
音響効果は「音効(おんこう)」とよく呼ばれる仕事で、映像の中で使われる音を整える仕事です。
番組制作の現場では照明さんや美術さんなどの専門職の方がお仕事をしていますが、音効さんもまたこれら専門職の一つです。
音効は編集段階で収録した音声の加工や編集もしますし、そこにBGMや効果音をつけたりする仕事です。
技術ももちろん必要ですが、センスの求められる仕事と言えるでしょう。
テレビ番組をよく注意して見てみると、「音が面白い」ということが結構あります。
テレビ番組制作に興味がある方はぜひこういう番組の見方をしてみて欲しいのですが、収録した映像というのはもちろん最初はBGMも効果音もついていません。
人の喋る声は収録されていますが、それだけの映像。
そこにBGMや効果音がついているからこそ面白くなっている、あるいは表現が豊かになっている、ということがあるのです。しかもこれはかなり大きな影響を完成物に与えています。
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音効がつける効果音で映像が変わる
ドラマやバラエティ番組で効果音をつけて番組を盛り上げるのがお仕事のうちの一つ。
例えばドラマだと「足音」がわかりやすいかと思います。
足音というのは普通に歩いているだけではそこまで大きいものではありません。
ですが、重大なシーンだったり、重要な人物の登場時に足音を足すことによって映像の迫力がぐんと上がります。
ドラマで言うと半沢直樹シリーズはこういった演出が特に激しく、注目して見てみると面白いと思います。
指を机にトントントン…とする仕草なんかにも音がついていましたね。
制作に関わらない方はそういった見方はしないでしょうから、なんとなく「半沢直樹は迫力があるドラマだ」と思って見ているでしょう。役者さんのお芝居によるところが大きいと思っている方も多いのではないでしょうか。
もちろんお芝居も素晴らしいですが、音の付け方が秀逸だなと思って私は見ていました。
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MAとどう違う?
音効さんの仕事はMAさんと混同されがちですが、これは厳密には違うお仕事になります。
- 音響効果は映像に音を足してデザインしていく人
- MAは放映できるように全体の音バランスを調整してまとめる人
です。
収録した音声というのは雑音が入っていたり、レベル(音量)のばらつきがあったりして、つなぎ合わせていくだけでは聞き取りづらく、視聴者にとって見づらい映像になってしまいます。
そのため、雑音を取り除いたり、BGMや効果音とのレベルバランスなどをみて、視聴者にとって見やすい映像にするために音を整えるのがMAの仕事です。
ただ実務的には、音響効果がMAを兼任することも少なくありません。
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音響効果の仕事はどうやったらなれる?
専門学校に必ずしもいかなくてはいけないということではないのですが、
大学・短大であっても、
- 情報学
- 通信工学
- 音響工学
- 音楽
などを学んでいる方が多いです。
そもそも音に対する興味がないと音響効果の仕事自体にたどりつかないと思うので、ここは問題ないのかなとも思います。
全く経験がなくても、映像制作会社や音響効果会社へ就職して、そこで働きながら技術を身につけていく、という人も多いです。
映像制作に関わる人ならみんなそうなのですが、一度は映像を編集した経験があった方が、就職活動においても有利だと言えるでしょう。
弊社でも採用の際に、映像編集ソフトを扱った経験があるかどうか、ということは必ずうかがっています。
一度でも編集の経験があると、やはり編集作業に実際に入った時に飲み込みが早いように感じます。
最近はフリーソフトでもある程度のことができるものが出ていますし、スマホでダウンロードできるアプリなどでもそれなりの編集ができますので、試してみると良いと思います。
最近はTikTokやInstagramなどでの編集経験がある方が多いのではないでしょうか。もちろんそういったレベルのものでも、映像編集はしたことがあると言えると思います。
特に資格が必要な仕事ではありませんが、映像音響処理技術者資格という資格を所有していると、基礎知識があると思ってもらえるかと思います。



