テレビ番組には、どんな番組でもタレントが関わっています。
番組の司会者はもちろん
- ゲスト
- コメンテーター
- 俳優
- 芸人
など。
ドキュメンタリーでも、ナレーションはナレーターや声優がやりますよね。
憧れのタレントと仕事がしたい!と、制作スタッフになる人もいます。
今回は、タレント事務所と、マネージャーという仕事について。
見出し
どれくらいのタレントさんがいるの?
番組でキャスティングするときに参考にする本があります。
それは「日本タレント名鑑」(VIPタイムズ社 刊)
タレントさんの顔写真と、
- 名前
- 生年月日
- 身長
- 体重
- 血液型
- 出身地
- 所属事務所
- 主な出演作品
などが書かれています。
タレント名鑑には
- 俳優
- 歌手
- タレント
- 芸人
- グループ
- モデル
- 文化人
などが掲載されています。
毎年刊行されていますが、2019年版では約25,000名のタレントさんが載っています。
そもそもこのタレント名鑑は、テレビ局に勤務していた方が芸能人のプロフィールを一覧で見ることができる名鑑の必要性を感じて
1970年に出版された経緯があるので、テレビ関係者が参考にしている本だという前提があり、
テレビに出ているタレントさんが載っているとすると、25,000名いる、ということになります。
日本で最大の芸能事務所は言わずと知れた吉本興業さんだと思いますが、
ホームぺージを拝見しますと、所属タレントは約6000名と書かれていました。
また、モデル事務所の最大手であるオスカープロモーションには、7,000名の所属人数を有すると書かれています。
2社あわせて13000名のタレントさんがいることになりますが、「タレント名鑑」に全て載っているというわけではありません。
テレビに出ている人はどちらの事務所も一部であって、芸人としてもモデルとしても、まだ仕事をしたことがない人(候補生)を大勢抱えているんですね。
ちなみにジャニーズ事務所は400名いらっしゃるそうです。
関連記事:芸能人に会いたいからテレビ関係の仕事を目指す人も多い。
芸能プロダクションはどれくらいある?
大手の芸能プロダクションが50社くらい。
聞いたことあるぞ!という事務所が200社くらい。
大手や主だった事務所から独立したり、系列の会社が200社くらい。
- エキストラ
- 声優
- 文化人
- スポーツ選手
- 子役
など、ジャンルに特化している会社が数百社あり、
地域に根差している会社が各地にあり、
個人事務所が限りなくあり…
正確な数字はわかりませんが、2000社くらいはあるのではないかと思います。
ものすごくざっくりですが。
関連記事:文化人とタレントはどう違う?その定義は?
マネージャーになるための学歴とは?
ほとんどの会社で、高校卒業以上の学歴の方を採用していると思います。
大学ですとメディア学部やマネジメントの仕事ということで、経営学部の方もいらっしゃるようです。
専門学校だと、芸能マネジメントというクラスがあるようです。
関連記事:テレビスタッフになるための専門学校、という進路はどう?
マネージャー志望が芸能プロダクションに入ったら
芸能プロダクションに就職したら
高校卒業や専門学校の卒業の場合ですと、最初は事務所の社長や専務クラスの方たちの送り迎えからスタートすることが多いようです。
ですので普通運転免許は必要ですし、運転しているという経験が必要です。
採用条件で「要運転免許」としている会社がほとんどですから、マネージャーになりたい人は運転免許を取っておく必要があります。
マネージャーとして入ったのになぜ、運転手からなのかというと…
まず、運転に慣れるということ。
それと東京の地理を把握すること。
そして、タレントさんや制作スタッフと仕事をするにおいて、それ相応の立ち居振る舞いができること、あいさつや気遣いができるようになること。
そうした基本的な動きを身につけてもらうために、会社の上層部の付き人のような仕事をするようです。
半年から2年程度たったら、今度はベテランのタレントさんの付き人をします。
同じように運転したり、立ち居振る舞いを学びます。
ベテランであるほど挨拶に厳しいですから挨拶はビシビシしごかれます。
送り迎えをすることによってテレビ局やラジオ局、東京近郊の収録スタジオなど、主だった仕事場所の位置や、建物への入り方、控室の場所を把握していきます。
打ち合わせ、リハーサルなどに同行することで、プロデューサーや制作進行のスタッフの方たち、ほかのタレントさんの担当者の方たち、作家さんやメイクさんなど、仕事関係の繋がりを広げていきます。
そしてそれ以降は、先輩マネージャーと組んで営業に同行します。
そして初めてマネージャーとして担当するのは、ベテランか中堅どころのタレントが多いようです。
マネージャーが新人タレントを担当するタイミングは?
経験の少ないマネージャーが新人タレントを担当することはあまりないようです。
タレントもマネージャーも新人だと共倒れするからです。
ベテランや中堅どころのタレントさんのマネージャーをすることで、制作会社や制作スタッフとの結びつきを強いものへ育てていき、
それから新人タレントの担当を任されるようになります。
タレントさんも年齢を重ねるごとに成長していきますし、プライベートも変化していきます。
アイドルやモデルから女優へ、そしてコメンテーターや専門家になる人もいたり、
結婚して休業する人もいたり、いろいろです。
俳優という演じるという共通性があっても、ドラマから舞台へ、舞台からミュージカルへと演じるステージが変化する人もいます。
タレントさんがこの先どうなりたいか、どんな仕事に特化していきたいのかを共に考えて、戦略を練るのもマネージャーの仕事です。
タレントとマネージャーはいわばバディのようなもの。
信頼関係を築き、二人で夢を実現させていきます。
タレントとお付き合いできる?
マネージャーはタレントと付き合える?という質問をいただくことがあります。
付き合えなくもないですが、レアなケースだと思います。
タレントさんだってひとりの人間ですから、担当マネージャーが一人の人間として、信頼できて守ってくれて、魅力があれば惹かれあうこともあるでしょうが
会社にとっては商材です。
あらゆる障害があっても乗り越えていける強さがあるか、ということが大事。
タレントさんにとっては自分を守ってくれるか?というのも大きいと思います。
また、タレントさんは強い個性を持っていて、実現したいことを明確に持っている人が多いです。
ただのお付き合いではなく「夢を実現するためのパートナーとなり得るか」ということも判断基準の一つかもしれません。
キャリアを積んだマネージャーは…
大手の芸能事務所の場合ですと、その中で昇格していきますし、独立する人もいます。
独立しても元にいた事務所と提携するなど、友好的な関係を結ぶことが多いようです。
またマネジャー時代に築いた人脈を生かして、キャスティング会社を起業する人もいるそうです。
なかにはタレントの私生活の全てをケアし、最期を看取られる方もいます。
仕事だけの付き合いではなく、タレントにとってマネージャーは素をさらけ出せる数少ない身内ともいうべき人なんですね。
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