インサート撮影とは?撮影方法や編集での使い方も紹介!
弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。
主に情報・報道番組の制作に携わっています。
テレビ番組制作をしていると必ずインサートの撮影を仕事でするようになります。

今回はこのインサート撮影について、インサート撮影とはどういうものなのか、撮影はどのように行うのか、インサートカットが編集時にどのように使われるのかということを解説していきたいと思います。
インサート撮影とは
インサートというのは日本語に直すと「挿入」「差し込む」「組み込む」といった意味になります。
連続した映像の間に挿入をする映像のことをインサートカットと呼び、人物や商品、場所や食べ物などがアップで映るカットになっていることが多いです。
FinalCutProXの実際の画面で説明すると下のような感じ。

弊社社長が街中でゆったりとしているシーンの上に遊園地の映像をのせると、「音声は社長で映像だけ遊園地に切り替わる」というインサートを作ることができます。
グルメロケであればその料理がおいしそうに見えるように別で料理のみの映像を撮ったり、ロケ番組では訪れたお店の外観などがインサートカットにて映し出されたりすることがよくあります。
そういえばそんなことがあるゾウ!
皆さんもテレビ番組を見ていたらインサートカットを自然とたくさん見ているはずです。
例えば、「新鮮で美味しい魚」を全面的に主張したい時には、魚のインサートが必要になります。実際の撮影風景だとこんな感じです。

ロケなどでインサートカットを撮る場合、演者さんは必要ありません。
説明的な映像になりますので、基本的には対象となるもののみを撮影するのがインサートです。
インサートの撮影方法

インサートの撮影方法ですが
- B班(インサート撮影チーム)を作り、ロケの本隊を追いかけながら撮影をする方法
- 後日改めてインサートのみをまとめて撮影しに行く方法
- 事前にインサートを全て済ませておく方法
の大きく分けて3つの撮影方法があります。
それぞれの撮影方法について解説していきます。
インサート撮影チームでインサートを撮影していく場合
本隊を追いかける形でインサート撮影チームがロケ当日に一緒に行動する撮影の仕方です。
取材先にも1日だけ時間をもらえれば良いので負担が少なく、段取りをしっかり組めばスムーズに撮影をすることができるやり方でもあります。

しかし編集に入ってから「このインサートがない」みたいなことが起こりがちで、後から別日で追撮(追加撮影)をお願いするということもあります。
この場合もちろんスタッフも必要になりますし、カメラや照明などレンタル用品の出費が出てしまったりなど、時間もお金もかかってしまうことがあります。

同時並行でやっていくとどうしても抜け漏れがあるものなんですよね。
後日インサートロケをする場合
ロケ当日にインサートを撮るのではなく、必要なインサートが把握できてから改めて別の日にインサートロケをするという方法もあります。
1日に色々な場所をを回ってインサートのみとって行くので、バタバタはしますが効率的な撮影の方法かなと思います。
抜け漏れがあったということも少ないですしね。

しかしお店などにインサート撮影のお願いをする場合は、ロケ当日以外に別の日でも時間を割いていただかなくてはいけないので、先方には少し負担になってしまいます。
事前にインサートロケをする場合
グルメ番組などの場合は料理の食材や工程を事前にインサートとして撮影編集させてもらい、その映像を演者さんたちに先に見てもらって撮影を行う方法があります。

これは料理の金額を予想したり、クイズ形式になっているような番組でよく見られる方法です。
こちらもどうしてもお店側の負担が増えてしまいますが、先にインサートの撮影をしているので抜け漏れはありません。
少し特殊な番組だったり演出が必要な場合にこういった事前のインサートロケを実施します。
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インサートカットの編集方法
映像だけではわかりにくいような部分を説明補足できるようにインサートカットお話の内容に合わせて挿入するというのが一般的です。
あとは撮影をした映像だけではなくイラストなどでインサートカットを作る場合もあります。
専門的な話になってきている場合は一般の人でもわかるようにイラストで解説をする動画をインサートカットとして入れるわけですね。
またドラマなどストーリーがある映像に関してはシーンの切り替えに風景の動画をインサートカットとして使うこともあります。

このインサートカットがあることによって状況の説明をしたり時間経過などの演出をつけることができます。
ドラマや映画などの映像の場合はナレーションで補足するということができませんので、全てを映像にして伝えなくてはいけません。

そのためこういったインサートカットも重要な役割を果たしているのです。
視聴者の方になるべく内容が分かりやすいように、また演出が伝わりやすいように使われるのがインサートカットということです。
ちなみにインサートカットとして撮影した食品などはすべてADなどの若手が撮影後に美味しく頂いています。
逆を言えばインサートカットを別日で取る場合はインサートだらけになりますので、たくさん食べなくてはいけない日ということでもあります。
若手のうちは食べるのもお仕事ということですね。




