映像制作のコツ

グルメリポーターの役割と食レポのコツ

テレビやラジオ番組の出演するお仕事に、リポーターという仕事があります。

タレントや俳優、芸人が担うこともありますが、情報番組や報道番組では、リポーターが現場に出向いて、状況を説明したり近隣の人たちにインタビュー取材をします。

 

グルメ情報に特化したリポーターもいます。グルメリポーターといえば、彦摩呂さんや石塚英彦さん、関西だと、たーじんさんが有名ですが、報道番組や情報番組では女性のグルメリポーターが大勢活躍しています。グルメリポーターの役割と彼らにみる食レポのコツについて書いていきます。

 

グルメリポーターの役割とは

 

グルメリポーターに求められていることは、料理の味わいや香りを説明すること。

美味しそうな料理が映し出されても、それがどんな味なのか、視聴者は気になりますよね。視聴者に、どんな味なのかを説明するのがグルメリポーターです。

味のリポートだけではなく、料理や店に対する店主の思いや特徴、料理誕生のきっかけや背景などを聞き出すのもリポーターの役割です。

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番組はどうやってグルメリポーターを探している?

 

バラエティ番組や情報バラエティは、タレントさんや芸人さんが食リポすることも多いですが、あくまでも主役は取材されている飲食店の場合、名前が売れている人よりも、リポートができる人が選ばれます。

たとえば、大手の芸能プロダクションやリポーターやアナウンサーが多く所属しているタレント事務所へ募集をかけたり、オーディションをして選んでいます。

地方局のアナウンサーや地方での番組でリポーターをしていた人が東京に出てきて、東京で制作されている番組に抜擢されることもあります。

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グルメリポーターに求められていること

 

グルメリポーターとして備えていてほしいこと。それは…

  • 好き嫌いがなく、なんでも食べられる。
  • アレルギーがない。
  • 量をたくさん食べられる。
  • 箸を正しく持つことができて、食べ方がキレイ。

ひとつのお店で3品4品試食してリポートすることがあります。

ひとしな全部食べずとも、何口か食べてもらいますし、1日に何軒かロケする場合もあります。

お箸の持ち方や食事マナーは、正しくできないと、美味しそうに食べていると感じられないのです。食べ方がキレイでないと、視聴者は生理的に受け付けられない可能性があります。

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「おいしい」の言い換えバリエーション

 

1日に何食もロケするなら、何度も「おいしい」とは使えません。

「おいしい」と言わずに「おいしい」と表現したい。では、「おいしい」をどう言い換えられるか、書き出してみますと…

  • 味わい深い
  • お味がいい
  • 風味がいい
  • 絶品
  • デリシャス
  • 絶妙な味
  • 乙な味
  • 上品な味
  • いい味
  • いくらでも食べられる
  • コクがある
  • 深みがある
  • お口のなかにパーッと広がる
  • 旨みがある

などなど。

美味しいという言葉を使わず、視聴者が「美味しい」と感じる言葉をあらかじめ用意しておかないと、とっさには出てきません。

ディレクターからほかの言い回しでお願いします、といわれることもあります。「美味しい」以外の表現のバリエーションを揃えておかねばなりません。

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食リポシーンの流れ

 

食リポするときは、いきなり箸をいれて食べるのではなく、ベテランレポーターは、ディレクターがこのシーンをどう編集するのか意識しながらいただきます。

料理が目の前にきてからの流れは…

①店員さんがレポーターの前に料理を置きます。

②料理をみてレポーター、リアクションします。

③そして、レポート。料理を初めてみて、これから頂くにあたっての期待感を言葉にします。料理の色合い、食材がそのままの姿なのか、トロミ加減、大きさ、量の多さ、厚み、グツグツ感など。目がどこに惹きつけられたのでしょうか。

④そして、大きさが分かるように、料理を持ち上げてゆっくり顔に近づけます。

⑤一口頂いて、第一印象をひとこと。

ここで、お口に料理を含んだまま喋るのはNG。飲み込んでから喋ります。

編集では、箸上げと呼ばれる、お箸やスプーンで料理を持ち上げたりすくったりするアップを挿入しますので、焦らずにいただきます。

ちなみに、この箸上げのシーンは、食リポをしたあとに、お料理のディスプレーカットを撮影後、ディレクターやアシスタントディレクターが箸上げシーンを撮っています。

⑥二口め頂いて、じっくり説明します

食リポは、あらかじめディレクターと打ち合わせをしておきます。

その料理の特徴はどこにあるのか、を整理しておきます。

食材か、調理方法か、味付けか、隠し味なのか、量なのか大きさなのかでリポートするべきポイントが絞られます。

⑦料理の特徴にフューチャーしたヨリのサイズをコメントに挿入していきます。

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撮影した料理はどうしてる?

 

撮影した料理は、リポーターとスタッフとで、全ていただいています。食べきれない分は持ち帰らせていただくこともあります。

ほぼ毎日、グルメ番組が放送されています。

ディレクターやアシスタントディレクターが食リポする機会もあります。食に関わる番組に興味があるなら、いつかは、自分が食リポするかもしれませんね。

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テレビ制作歴25年。テレビの業界の内側と、テレビ番組の裏側をわかりやすく発信していきます。







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