映像制作のコツ

ドローンで空撮をする時の流れと体制。ドローン撮影の会社の選び方

テレビ番組制作においてドローンで撮影したいとき、どういう段取りを組むのかを書いてみます。

 

そもそも番組制作会社は、自社やグループ会社で撮影を専門とする部署や会社を持っているところは少ないんです。

案件によって外部の会社やフリーランスの人たちとチームを編成します。

 

なので「ドローンの撮影したい!」となると、おつきあいのある撮影技術会社に相談しますが、

ドローンを所有していて空撮の技術を持っている会社は少ないもの。

技術会社のネットワークで会社を教えてもらったりします。

 

ライセンスは不要だが知識と経験が必要

 

ドローンを飛ばすのにライセンスは必要ではありませんが、ドローンを飛ばす技術とドローンで撮影する技術を持ってないと、限られた時間のなかで撮影をすることは難しいんです。

 

またドローンを飛行させるのには、細かなルールやエリアが限定されており、

ほとんどの場合、撮影したいところは制約が厳しいところです。

 

そうしたルールについても熟知していることが必要です。

関連記事:ドラマのロケ地ってどうやって探しているの?制作スタッフが解説!

 

ドローン撮影の流れ

 

ドローン撮影を専門としている会社も増えてきてました。

ロケ地に近い地域でドローンの撮影会社を探します。

 

撮影会社が決まったら、番組内容とともに、

  • 撮影日
  • 撮影場所
  • 撮影内容

を共有します。

 

ドローン撮影の申請には時間がかかる

 

ドローンで撮影するぞ、と決めたらすぐに連絡を取りあうところまでやっておきましょう。

 

というのも、撮影する場所や時間帯によって、国交省に申請を出して許可を得ておく必要があるのですが、

申請を通すのに、最低でも10日間は見ておかなければなりません。

 

書類に不備があると余計に日程がかかりますから、2週間ほど見ておいたほうが安心です。

 

ドローン撮影はルールが厳しい

 

人口密集地では必ず申請が必要です。

人口密集地は東京23区はもちろんのこと、県庁所在地など人口の多いエリアです。

 

国土地理院の人口集中地区地図を見ると赤い部分が人工密集地です。

この赤いエリアでは、許可なく飛行させることはできません。

 

また

  • イベントなどで人が集まっている場所
  • 観光名所
  • 寺社仏閣
  • 重要文化財などのあるところ

では、その場所の管理者や所有者に許諾を得る必要があります。

 

人口密集地でない空き地や森林であっても、その土地の所有者に許諾をとっておく必要があります。

  • 空港や病院
  • 学校
  • 百貨店など大きな施設の近く
  • 国道の上空

も許可なく飛行することはできません。都立公園も禁止されています。

 

飛行する時間も制約があります。

日中の時間と決められています。

日中というのは、気象庁が発表している日の出から日の入りの時間です。

 

それ以外の時間帯に飛ばすのであれば、これもまた申請をする必要があります。

 

距離についてもルールがあります。

地表や水萍から高度150メートル以内。

人物や建物、車輛から30メートル以上の距離があること。

 

そして、目視で常時監視できなければなりません。森林や大きな建物で視界が遮られる場合も、申請する必要があります。

 

このようにドローンを飛ばすには、細かいルールがあります。

 

仕事として請け負っている会社であれば、申請が必要なエリアや飛行方法、逆に、申請がいらないエリアや飛行方法がわかっています。

ロケの事例が多いところほどピンポイントで知っていたりするので、どこをどんな風に撮りたい、どんな映像がほしい、と具体的に相談すると、無駄なくスムーズに撮れるアイデアを出してくれます。

 

ドローン撮影ができない日

 

ドローンを撮影するにあたって、飛行させることができない場合もあります。

それは雨の日と風が強い日です。

 

ロケの日がドローン日和とは限りません。

2週間も前に申請するなら、余計わかりません。

 

その場合はプロデューサーと相談して、ドローン撮影の予備日を設定しておくか、

それともロケ日に飛ばすことができないなら諦めるか、を決めておく必要があります。

 

ドローンを飛ばすのに必要な体制

 

さて飛行当日ですが、ドローンの体制も整えておく必要があります。

必要なのは、ドローン操縦士、そして、安全管理をする人が必要です。

ドローンが安全に飛行しているかどうか、そして周囲に人がいる場合は、その人たちを見守る人も必要です。

 

ドローンの機種にもよりますが、ドローンを飛ばすときは、最低二人がドローン撮影にかかりっきりになります。

 

もしドローンに何かあった場合に備えて、予備のドローンを持っていること。

それと、ドローンの飛行時間は思いのほか短いものです。充電されているバッテリーを装着させても、20分程度。

予備のバッテリーを持ってきてもらうことも必要です。

関連記事:街歩き番組のロケ、撮影に許可は必要?公道と私道で違う対応方法。

 

ドローン会社の選び方

 

十分に準備していても精密な機械を飛ばしますので、当日の微妙なコンディションで判断しなくてはならない場合があります。

ロケはワンチャンス。ドローンの会社を選ぶにあたっては、

  • 操縦士はが飛行経験が豊富である
  • 最低2名体制
  • 予備のドローンを所有している
  • バッテリーも予備で持参できる
  • 保険に加入している

という会社を選ぶといいかと思います。

 

どんなに準備していても、操縦経験があっても、空中で何が起こるかわかりません。

どんなリスクが起こりえるかを想定して準備できる会社を選ぶ必要があります。

関連記事:ドローンで撮影したいときに注意すること

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テレビ制作歴25年。テレビの業界の内側と、テレビ番組の裏側をわかりやすく発信していきます。




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