弊社ライズプランニングは主に情報報道番組を制作する番組制作会社です。
今回はテレビをつけると毎日放送されているニュース番組について。
ニュースがどのように制作されているかということを解説していきたいと思います。
ニュースはテレビの存在意義を担っている
テレビというのは娯楽的な要素が強いイメージがあるかもしれませんが、実は防災機関としての役割も担っています。
迅速に正確な情報を伝えるというのが緊急時のテレビの役割で、インターネットなどの台頭により「迅速である」という部分に関しては取って代わられるようになってきてしまいましたが、それでも正確な情報を伝えるという意味でやはりテレビはまだまだ必要なものだと思っています。
テレビで放送されている内容というのは必ず裏取りがされています。
伝える情報に誤りが無いように、根拠となるものを揃えた上で放送をしているんですね。
そのため大きな災害が発生した、といった緊急時に、正確な情報を得る手段としてテレビは有効です。
普段は様々な種類の番組が取り扱われていますが、緊急事態が発生した場合はそちらの放送が優先されます。
そして緊急事態というのはいつ起きるかわからないものです。
そういった緊急事態に対応することができるように、報道機関には全体的な休みはありません。
何時でも緊急事態が発生した時に正確な情報を届けられるようにスタッフが常駐しています。
取材が命
ニュースを作る時、大切になってくるのは取材です。
テレビ局の場合は記者クラブというところに記者が常駐して取材をしている場合もあります。
また市役所などから届く報道機関発表資料などを参考にして取材の内容を決めていくこともあります。
それ以外にも地域の人たちや団体からのメールやFAXなどの取材依頼をもとに、取材先を決めて連絡をし、取材をすることもあります。
取材先にはカメラマンと音声さんと記者、などかなり少人数で取材に行くことが多いです。
迅速に動くことができる人数で取材をしていきます。
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取材が終わったらニュース原稿を作成する
取材した情報や映像をもとにニュースで読まれる原稿を作成していきます。
取材をした記者が原稿や映像のテロップなどの表記の間違いがないかといったことを確認する場合もあります。
特にニュースの場合は個人の名前や地域名など、読むのが難しい漢字や間違えやすい漢字が出たりすることが多く、なるべく複数の人で確認をするようになっています。
実際に取材を担当した記者が確認をすることによって間違いも見つけやすくなります。
編集をする
取材した映像をもとに、放送時間に合わせて原稿なども入れ込み編集をしていきます。
ここで大切なことはいかにわかりやすく情報を届けるかということを考えることです。
特にニュースというのは正確な情報が伝わらないと意味がありません。
ニュースは多くの人が情報を求めてみるものですので、誰が見ても理解できるような作りにしておかなくてはいけないのです。
誰が見てもわかりやすい内容になっているかということを考えつつ、スピード感をもって放送で使用する映像を作っていかなくてはいけません。
ニュース番組は生放送になりますので、放送される時間も決まっています。
つまりその時間までに必ず仕上げなくてはいけないということです。
編集したものを放送する完パケ番組とはかなり作り方が異なります。
出演するキャスターも時間内にニュースを伝えるということを常に意識して話をしなければいけないので、放送時間は緊張感がずっと続いています。
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本番前リハーサル
生放送の場合は失敗ができません。
できたてほやほやの原稿を読むこともあります。
本番前に原稿や進行表をもとにキャスターは下読みをして人の名前や地名などの読み方のチェックを入れていきます。
またスタジオに立ってその場でリハーサルも行います。
VTRやテロップの確認をしスタジオの明るさやカメラワークなども調整、
また音声のチェックも行います。
と言っても、ニュースがいつ何時入ってくるかは分かりません。
速報として伝えなくてはいけないこともありますので、そういった対応力も身につけていく必要があります。
本番の生放送
収録ものの番組の場合は1時間の放送をするために3時間から4時間ほどスタジオで収録をすることが多いです。
それを編集して1時間の尺に収めていくんですね。
しかし生放送の場合は今この場で起きているものをそのまま放送するわけですから、5分のニュースであれば5分のニュースの内容をその場で行う必要があります。
失敗は許されません。
しかし編集などの手間も少ないので、働くスケジュールが見えやすいという利点もあります。
報道・情報番組というのは番組制作の基本とも言われており、
ここで経験を積んで次の番組ジャンルに異動していくという人も多いのです。
日々では色々なジャンルの番組が放送されていますが、報道・情報番組の制作現場というのは、スケジュールが見えやすく比較的他のジャンルの番組に比べると働きやすい環境だと言えるでしょう。
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