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消臭剤のCMをやる時に考えるべきことを解説

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今回は消臭剤のCMについて書いてみます。

 

消臭剤の種類について

 

消臭剤というものについて、一般消費者は臭いにおいを消す、においを無くすといった漠然とした認識を持っているようですが、

実は効能により分かれています。

  • 芳香を空気に付与することにより、消臭するもの
  • 臭気を化学作用または物理的作用で除去または緩和するもの
  • 他の物質を添加することで臭気の発声や発散を防ぐもの

その他これらを複合して「科学的作用+芳香」で消臭するものもあります。

 

また、消臭剤は形状によっても分類でき

  • スプレー式タイプ
  • 置き型タイプ
  • 釣り下げ型タイプ

などがあります。

ちょっと珍しいところではプラグタイプといって、直接電源に差し込むようなタイプのものもありますが

一般的には上に書いた3種類が多いと思います。

 

また、この形状の違いはどこに使うのかということに関係しており、スプレー式タイプのものは玄関やリビング、トイレなどで利用され、

置き型タイプは玄関、リビング、トイレの他、靴箱や収納室、押し入れ等ほとんどの場所で利用されています。

 

また、釣り下げ型タイプのものは、クローゼットや収納スペースといったように吊り下げる箇所があるようなところに利用されています。

 

置き型というのは消臭にどれだけ効果があるのか目に見えにくいところですが、実は殆どの臭気は空気より重いものが多いので、低い位置に置いておくことは十分に消臭の効果があるようです。

そんな消臭剤のCMをするとしたら、人々はどんな臭いが気になっているのかを見てみます。

 

どんな臭いが気になるのか

 

ある調査によると、国民全体の約6割以上の人が臭いに対して「気になる」「気にしている」と答えています。

気になる場所としては

  1. トイレ
  2. リビング

の順になっており、またどんな匂いが気になるのかについては

  1. トイレ臭
  2. 排水溝の臭い
  3. 生ごみの臭い
  4. 汗の臭い

という順になっており、その他に

揚げ物臭、靴の臭い、ペット臭なども上がっています。

 

一方揚げ物は別として、一般的な料理の臭いというのは上位には入っていません。

基本的に料理臭は、当たり前かもしれませんが、いやな臭いとは思われないということですね。

 

ただし、事務所や来客用の会議室など公の場所においては消臭してあるかどうかを気にするので、料理の臭いも気になる場合もあるようです。

また車に乗る人はエアコンの臭いを消臭したいというようなケースもあります。

 

このように臭いは場所や需要によって気になる場合とそうでない場合もあり、

また来客があるかないか、部分的に消臭したいか、全体に消臭したいかなど

使い方のパターンが意外に多いことに気が付きます。

 

消臭剤を使う人、購入する人はどんな人か

 

では実際にはどんな人が消臭剤を購入しているのでしょうか。

 

ある調査によると、家庭においては家族構成によって消臭剤を使うか使わないかの差が出てきています。

  • 世帯人数が3~4人の場合…約50%の家庭で消臭剤を使用
  • 世帯人数が2人の場合…約30%の家庭で消臭剤を使用
  • 世帯人数が1人の場合…約15%の人が消臭剤を使用

のようになっていて、世帯人数が多いほどよく使用しているのがわかります。

 

世帯人数が多いと様々な臭いがあること、気にする人が存在する可能性が高いということがわかります。

 

一方でおもしろいことに、世帯が5人以上になると逆に消臭剤の使用率が下がる傾向があり、

これはある程度の人数以上になると、そこまで気を遣う金銭的な余裕がないことや

臭いの種類が多すぎて対応していられないということのようです。

要は、そんなこと気にしていられないということではないでしょうか。

 

またこれはスプレータイプ型についてですが、使う頻度について、毎日使うという人は約15%、

週に一度程度使うという人は約70%程度となっています。

 

消臭剤はかなり多くの家庭、多くの人に使われているということですね。

 

また男女でみると、臭いを気にする人の割合は

女性が約62%、男性が約57%と若干男性の方が少なくなっています。

 

生物学的にみると、男女の臭覚の違いは無いとされているのですが、

女性の方が臭いには若干敏感ということのようです。

 

一方で、車の消臭剤については圧倒的に男性の購入者が多いのは、男性の方が車に乗る人口が多いこともありますが、車の消臭については女性より男性の方がより気にしているということのようです。

 

消臭剤をどこで買うのか

 

では消臭剤をどこで買うのかについてですが、全体としては

  1. ドラッグストア
  2. ホームセンター
  3. スーパー
  4. ネット購入

のような順番になっています。

ただしこれも細かく見ていくと、車関係の消臭剤についてはホームセンターやカー用品店、ネットが多くなっています。

 

また男女別に見ると、ネット注文する人は男性が6割、女性が4割程度になっており、

男性の方がネット注文で買う傾向があるようです。

関連記事:男性脳と女性脳を考慮したCMの作り方

 

消臭剤のCMをするなら

 

一言に消臭剤といっても実際には芳香で臭いをカバーするものと、科学的に消臭させるものがあります。

ただ、一般消費者にとってはどのような科学的ロジックで消臭されるかといった専門的なところはあまり興味が無いところです。

とはいえ、臭気が残っていて別の芳香でごまかしているのか、それとも何らかの科学的変化によって臭気を除去しているのかというのは、つまり臭いが残っているのかいないのかについてはかなり気にするところのようです。

 

そしてさらに臭気が残っているのは気になる一方で、科学的な変化により臭気を除去する場合については、身体への影響や健康面を気にするということもあるようです。

 

特に小さな子供がいる家庭では影響が気になるところのようです。

そのため消臭剤のCMを打つ場合の表現方法としては

  • 臭気は残っているが別の香りでごまかしているのか、それとも臭気は無くなっているのか
  • 臭気を変化、除去させた場合は安全なのか
  • 新たな香りがあるのかないのか

このあたりをCMという短い尺の中でわかりやすい言葉で盛り込んでいくのがポイントになるでしょう。

 

一部のCMで使われているように「臭いを元から絶つ」のような言葉は、何らかの反応により臭気物質を変化または除去していることをわかりやすく表してる言葉だと思います。

 

また、消臭剤の中には臭気を押さえて出ないようにする防臭といわれるものもありますが、CMで「防臭」は漠然としすぎていてわかりずらく、また「蓋をする」というような言葉は、

いつか臭気が出てくるのではないかという不安を与えかねないものです。

 

ただし、CM全般にいえますが、効能を超えた表現をすることはNGですので、あくまでCMする商材の効能の範囲での表現となるよう、表現については広告代理店などと相談しつつ進めていくと良いと思います。

 

一点注意点としては同じ消臭でも身体の構造機能から発する臭いへの消臭効果を標榜する場合はまた別です。

こちらは薬事法にもからんできますので、さらに表現は厳しくなりますから要注意です。

 

消臭剤のCMを作る場合は、一般の視聴者にわかりやすくするために、靴箱に置いた様子や、トイレで使うシーン、リビングで使うシーンなど

効能というよりも、具体的な使い方を示すのもわかりやすい方法だと思います。

関連記事:薬事法とテレビCM、関連する商品はどんなの?

 

テレビCMをご検討の際はぜひ内容についてもお気軽にご相談ください。

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