テレビの放送事故、という言葉自体はみなさん聞いたことがあると思いますが
放送事故がどういうものか、その基準や内容を具体的に説明できる人は少ないのではないでしょうか。
今回は放送事故について詳しく解説してみたいと思います。
放送事故の種類
放送事故の原因は大きく分けて3つあると思います。
- 放送設備などのシステム的な不具合やミス
- 出演しているタレントや、スタッフの人為的なミス
- 大きな自然災害などにより放送ができなくなる
これらが、放送事故につながる原因だと言えるでしょう。
それぞれについて少し解説してみます。
システム的なミス
番組制作に関わる人たちの中には、中継システムや放送システムを構築するために働いている人たちもいます。
いわゆる技術系の仕事ですね。
番組を制作しても、それを電波に乗せて、それぞれの家庭のテレビへと放送するシステムがなければテレビは成り立ちませんから
こういった技術系のお仕事も、テレビを成り立たせるためにはとても重要な仕事だと言えるでしょう。
そういったところのミスで、音声がうまく送れなかったり、映像が突然暗転してしまう、ということもあります。
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出演者やスタッフのミス
出演者や現場制作に携わっているスタッフのミスによって放送事故が起こってしまう、というケースもあります。
例えば生放送であれば、カメラが回ってないと思っていたらカメラが回っていて
演者が気を抜いてしまっている映像が流れてしまう、だとか
ディベート形式の番組で実際に殴り合いの喧嘩が始まってしまうだとか
さらには演者が遅刻してきたことによって、予定通りの出演ができなかった、だとか
様々なケースがあります。
言い間違いや遅刻なんかは、視聴者側からしたら笑える事も多いので、そういう映像をまとめたスペシャル番組なんかもあったりしますよね。
しかし、放送倫理もありますし、言ってはいけないことを演者が口を滑らせて言ってしまう、なんてこともあるので
生放送なんかでは特にスタッフは放送事故を起こさないようにとても気を張っているところがあります。
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自然災害による放送事故
予期せぬ大きな自然災害によって、テレビ番組を放送することができなくなる状況になることがあります。
例えば台風なんかで中継映像が乱れたりする事もあると思いますが、
これも放送事故としてカウントされます。
ちなみに2011年の東日本大震災の時は、電力不足が叫ばれましたが
一般的にテレビ局は緊急用の発電設備を整えており、緊急時でも自局で発電できるようになっているので
電力不足になっても放送はできる状態にしてあります。
やはりテレビの本分は緊急時の情報をなるべく速く、正確に伝えることですから
災害時の対応は一番徹底しなくてはいけない所とも言えるでしょう。
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生放送で起きやすい放送事故
完パケもの、つまり収録をして編集をして放送するものであれば
何かしら収録中にミスがあっても、そこをあとでカットしてしまえば放送事故にはなりません。
しかし、生放送の場合はリアルタイムで放送を行うので、
- 出演者の発言
- スタッフの挙動
これらの要因によって、放送事故が起こってしまう確率というのが格段に高くなります。
SNS社会である今は特に、番組が終了してからクレームなどの電話がくることが増えました。
常にいろいろな立場や考え方の方がテレビを見ているのだ、ということを意識しながら放送を作っていかなくてはいけないので
やはり生放送の番組の緊張感は凄まじいものがあります。
弊社ライズプランニングは情報・報道番組を中心にテレビ局の制作のお仕事をしていますが、
新人のアシスタントディレクターさんだと、「カメラの前の横切ってしまう」というミスが結構よくあります。
他にも映ってはいけないところに映りこんでしまったり…
慣れないうちは生放送はやはり緊張するものだと思いますね。
生放送なのに全国放送、というものも多いですし。
ただ、情報番組や報道番組は帯番組が多いので、オンエアが頻繁にあります。
平日は毎日オンエア、ということも多い分、スピード感を持って経験を積んでいくことができるので、成長も早いと言えるでしょう。
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放送事故で大変なことになってしまうケースもありますが、実はスタッフの見切れなど
かなり日常的におきている放送事故もあったりするものなんですね。
もちろん日常的に起きているから良い、というわけではなく、制作側に携わりたいのであれば「テレビ的に何がタブーなのか」ということはしっかり把握しておきたいところです。
弊社ライズプランニングでは制作現場で働いてくださるアシスタントディレクターの方を募集しています。
ご興味がございましたら下記フォームよりお問い合わせください。
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では今日はこのあたりで。