弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。
主に情報・報道番組の制作に携わっています。
テレビ業界に入ったら、未経験の方は最初はアシスタントディレクターとして働くことから始まります。
アシスタントディレクターは名前の通り、ディレクターのアシスタントをするお仕事です。
現場に入って何も分からないところから始まると思いますが、
ディレクターの横でアシスタントをしながら、どうやって番組を作っていくのか、ということを学びます。
数年経つと、徐々にディレクターとしての仕事も任せてもらえるようになり、ディレクターに昇進していったり、中にはプロデューサーとして働くようになる方もいらっしゃいます。
基本的にみんなこのルートでディレクターになっていくのです。
アシスタントディレクターやディレクター、プロデューサーの仕事の違いについては別の記事に詳しくまとめていますので、ぜひそちらもご覧ください!
では、業界で有名とされているディレクターとしてはどんな人がいるのでしょうか?
ディレクターにはそれぞれのカラーがあり、複数の番組を担当していたりするので、
同じディレクターが作っている番組を見ると、
なるほど!作りが似てる!
と思うことがあると思います。
実は自分が好きだった番組は、全部同じディレクターが作っていた、なんてこともあります笑
今回は業界で有名なディレクターについて、解説してみたいと思います。
※以下でご紹介する方たちはディレクターとプロデューサーを兼任していることもあります。
テレビ朝日のバラエティを牽引する加地倫三さん
『アメトーーク!』『ロンドンハーツ』などのプロデュースや演出を担当する加地倫三さん。
バラエティでのアシスタントディレクターからディレクター時代にかけては『Q99』や『ナイナイナ』を手掛け、ナインティナインと深い関わりを持っていました。
『ナイナイナ』のプロデューサーであった板橋順二さんが『ロンドンハーツ』もプロデュースすることになり、加地さんも『ロンハー』を担当することになったそうです。
2003年に『アメトーーク!』の放送が開始。
ロンハーはスタッフとして入った番組ですが、アメトーーク!に関しては自ら立ち上げを担当しているレギュラー番組です。
過激で挑戦的な企画が多く、一般の方のドロドロした恋愛模様なども面白く見せてしまうような斬新内容を放送していました。
- 格付けし合う女たち
- 奇跡の一枚
- 一番ダサい人を決めるファッションショー
など、さまざまな企画が番組内で大受けしています。
もともとは報道系に強いと思われていたテレビ朝日のイメージが、バラエティのイメージへと大きく変わった立役者でしょう。
演劇やラジオに造詣が深い佐久間宣行さん
『ゴッドタン』や『ウレロ☆シリーズ』、『あちこちオードリー』などを立ち上げた佐久間宣行さん。
テレビ東京社員でしたが、2021年3月に同社を退社し、フリーランスになったこともかなり話題になりました。
ニッポン放送では『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』のパーソナリティーを務めています。
一般的にディレクターなどのスタッフが人前に出ることは少ないですが、佐久間さんは露出も多く、ファンの方も多いですね。
AD時代は『ペット大集合!ポチたま』『TVチャンピオン』でチーフADを務めています。
そして入社3年目に企画が通り、『ナミダメ』でプロデューサーデビューを果たしています。
もともとはプロデューサーではなくディレクターを志望されていたそうですが、プロデューサーの仕事も引き受けた方が番組を自由に作れると感じたことが多かったらしく、プロデューサーの仕事もするようになったんだとか。
佐久間さんは多くの番組でプロデューサーと演出を兼任されていらっしゃいます。
テレビ東京の深夜という枠だからこそ、好きなことを好きなようにやろうという精神で、
本当にお笑いが好きな人たちだけが分かればいい、というマニアックな企画が多かったゴッドタンなどの番組。
コアなファンがついており、武道館などでもイベントをやっていますよね。
私も大好きです!
次世代のディレクター藤井健太郎さん
TBSテレビの演出か、テレビプロデューサーである藤井健太郎さん。
TBSに入社後は『Pooh!』、『はなまるマーケット』、『はぴひる!』などの情報番組を担当されていらっしゃいました。
入社1年目で提出した企画が通り、入社2年目の特番『限度ヲ知レ』のプロデューサーと総合演出とアシスタントディレクターを兼務されており、
入社後3年でバラエティ制作に異動し『リンカーン』の立ち上げに参加、その後同番組でディレクターとなります。
とんでもないスピード出世ですね!
現在『水曜日のダウンタウン』や特番『クイズ☆正解は一年後』などを担当されています。
既存番組のスタッフロールも見てみよう
今回は業界内で有名なディレクターさんの名前を挙げさせていただきました。
露出が多いのはバラエティ番組ですが、もちろん報道や情報番組でも活躍しているディレクターがいます。
ディレクターによって番組の作り方、カラーが全く異なりますので、
ぜひ普段からテレビ番組を見る時も、スタッフロールに注目してみてください。
番組ごとの特徴などを一覧で書き出してみるなどすると、演出の勉強になるかもしれませんね。
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