テレビ番組中に、番組の内容に関してハッシュタグ付きで呟かれているTwitter上の投稿を
そのまま番組内で取り上げたり、表示したりする番組が増えてきています。
今、このTwitterとテレビの融合によって
テレビ番組の新しい指標が生まれつつあるんじゃないかなと思っています。
テレビの指標は「視聴率」だった
今までずっとテレビ番組の価値の指標となっていたのは番組視聴率でした。
これはビデオリサーチ社という会社が統計をとっていて
この番組視聴率を見ることによって、そのテレビ番組がどれくらいの人に見られているのか、ということを測ることができます。
ある特定の地域で番組を放送した時に、その地域に100世帯が住んでいたとして、
そこでその番組を見ている世帯が15世帯いたら、番組視聴率は15パーセント、となります。
また、この「番組を見ていた」というのは「テレビを点けて、その番組がその世帯で流れていた」という状態でカウントされていますから
何人がその番組を見ているのか、どのような状態でテレビを見ているのか、ということはわかりません。
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視聴率で気持ちは測れない
視聴率の難しいところは視聴者がどのような気持ちで見ているか、ということを推し量れない、ということなのです。
リビングでテレビがついていて、
家族全員がリビングに集合していたとしても、
お母さんは台所で料理をしていてテレビ番組自体はあまり見ていないかもしれないし
子供はスマホをいじっていてテレビは音声だけを聞き流しているだけかもしれないし
お父さんは仕事の書類を見ながらテレビを見ていないかもしれない。
テレビが点いているかどうか、ということは視聴率で計測することができても、
そのテレビ番組にどれくらいの人が興味を持っているのか、ということは推し量れないのが視聴率なのです。
テレビが点いていれば、その番組の視聴率は上がりますが、
その番組自体をしっかりと見ている視聴者がいなければ、その番組内で流れるテレビCMに関しても、
視聴率的には高くても宣伝効果がなかなか出てこない、ということが起こってくるんですね。
テレビ番組はその番組にスポンサーとしてついてくれている広告主の出資によって成り立っているわけですから
いくら視聴率が良くても、宣伝効果が上がってこないと、広告主には利益にならないのです。
しかし現状では広告主となる企業は、どの番組のスポンサーになるか、ということを
決めるのにテレビ番組の視聴率を一つの基準として見ています。
ですがこの視聴率が、「番組に興味を持って見ている人がどれだけいるか」ということではなく
「テレビが点いていて、そのテレビ番組が流れている」という事実を元に測定されている限り
視聴率が高い番組のスポンサーになる=高い広告効果を得ることができる、という式は成り立たないと思うんですね。
そこで今注目されているのが、Twitterとテレビ番組、という新しい指標なのです。
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参加型のエンタメを求めている
現代のエンタメはどんどん参加型のものになってきています。
テレビ番組に素人さんが登場することも増えましたし、
インターネット配信などで、視聴者とコミュニケーションをとりながら進めていくライブ配信もとても増えましたよね。
昔は見ていることしかできなかったテレビ。
テレビ自体もとても高価なもので、今の時代のように一家に1台以上テレビがあるのが一般的、というのも
考えられないことでした。
見ていることしかできなかったテレビに、TwitterなどのSNSが普及することによって参加することができるようになってきたのです。
そしてテレビは、「スマホのながら見」によってテレビ番組から視線がスマホへと落ちてしまうという問題を
テレビとSNSを融合させることで克服しようとしているのではないかと思います。
それどころか、Twitterに、今見ているテレビ番組についての感想をつぶやくことによって
その感想がテレビ番組内に反映される可能性が出てきますから、
スマホに落ちていた視線をうまくテレビ番組にもどす、ということができるようになりました。
そしてTwitterで話題になり、番組名がトレンドになれば、
Twitterを使っているユーザーを新しく視聴者として獲得することもできるようになっています。
Twitterとテレビを融合することによって、あらたな加速装置を機能させることに成功したわけです。
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SNSとテレビ
リアルタイムで自分の思いを発信することができるSNSは、これから視聴率以上にテレビの一つの指標になっていくのではないかなと思います。
つまり広告業界でも、この指標は大切なものになってくるでしょう。
弊社ライズアドバートは広告代理店ですので、広告を出したい、という企業の皆様へ
広告プランのご提案をさせていただいております。
これからのSNSによる指標も考えながら、ご相談させていただきますので
ご質問等ございましたら下記フォーム、またはチャットよりお気軽にお問い合わせください。
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では今日はこのあたりで。