ライズプランニング[広告部]はテレビCMをメインに取り扱う広告代理店です。
今回はCMプランナーのお仕事について解説してみたいと思います。
CMプランナーってことはCMのプランを考える人ってことだろうけど、具体的な仕事内容はどんな感じなんだろう?
CMプランナーの仕事内容
CMプランナーが主に行っているのは、
- CMの企画
- CMの制作キャスティング
です。
CMの企画
スポンサーから広告代理店や制作会社に発注が入ったらCMプランナーの仕事がスタートします。
スポンサーの予算や発注要望から、どのようなCMにするか、どうしたスポンサーの意向に沿ったCMを作ることができるか、ということを考えていきます。
CM制作、つまりクリエイティブの指揮を取るのはCMディレクターですが、
CMプランナーはディレクターよりももっと前からクライアントと打ち合わせを行い、企画を作るところからクライアントと併走していきます。
制作キャスティング
CMプランナーは制作スタッフのキャスティングを行うこともあります。
この予算でこういう内容のCMを作るなら、あの人にディレクターをお願いしよう!
一口にCMディレクターといっても、ディレクターには得意不得意があります。
たとえばドキュメンタリー調のCMが得意なディレクターもいれば、
特殊撮影などを得意としているディレクターもいます。
CMの内容に合わせて、適切なスタッフをキャスティングする。これもCMプランナーの仕事の一つです。
また、CM制作には1ヶ月〜3ヶ月ほどの制作期間がかかります。
撮影日数がある程度必要なものや、海外ロケが必要だったり、CG処理などが必要なCMの場合はもっと制作期間がかかることもあります。
そういったスケジュールに合わせてキャスティングをするというのも難しいことですね。
ディレクターが決まればいいというわけではなく、
コピーライターやカメラマン、デザイナーや出演者、アートディレクターなど、さまざまな分野でキャスティングが必要になりますので、制作スケジュールに合わせられるスタッフをキャスティングすることを考えると、キャスティングはさらに難しくなってきます。
もちろんCMプランナーだけがキャスティングをするわけではなく、
ディレクターがいつも組んでいる人をキャスティングしたり、スポンサーが出演者を決める、といったこともあります。
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CMプランナーはどこで働く?
CMプランナーはCM制作をする現場で働くことになりますが、
広告代理店所属かCM制作会社所属となるのが一般的です。
広告代理店ではスポンサーとのやりとりが多く、広告代理店から制作会社に制作をおろすこともあるので、
広告代理店に勤めるCMプランナーの方が、よりスポンサーに近いところで働ける、というのはあるかと思います。
逆に制作会社所属の場合は、ディレクターと連携が取りやすいというメリットがあるでしょう。
CMプランナーになるためにできること
CMプランナーとして働くには先述の通り、広告代理店や制作会社に就職することになると思います。
ですがそれまでに何をしたら良いのでしょうか?
まずは既存のCMを研究する、ということが一番だと思います。
たとえばテレビを見ていて、気になるCMを見つけたら、そのCMについて分析をしてみましょう。
そのCMは何を一番目的としているのか。
- 企業の知名度をアップすること
- 商品の認知度をアップすること
- 商品の売り上げを上げること
- サービスの使い方を紹介するもの
- 企業の採用人数を増やすため
などなど、CMといってもその目的は様々です。
まずはCMの目的、意図していることを読み取ります。
そしてスポンサーについても調べてみましょう。
どの企業がそのCMを出しているのか。
さらに放送条件についても考えます。
何時頃に見たCMなのか。
この時間帯に放送されるということはどういう人をターゲットとしているのか。
どのエリアで放送されたCMなのか。
たとえば関東エリアで見たキー局のCMであれば、少なくともそのCMは関東全域で同じジア艦隊に放送されています。
逆に地方のCMの場合は、ローカルCMという場合もあります。
CMには全国ネットと地方ローカルがあります。
自分がCMプランナーだったら、全国でCMを流すのか、それともローカルで流すのか?
これはまぁ、スポンサーの予算や意向などもありますので、CMプランナーが個人で決められることではないですけどね。

こういった研究を複数本してみるだけでも、かなり見えてくる世界が変わってくるかと思います。
放送中のCMであれば、検索をすると大企業のCMはプレスリリースのようなものが出ていて、CM制作の裏話やCM放映条件なども探ることができます。
ぜひ自分で考えて、CMについて研究してみてください。
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