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アシスタントディレクターの仕事:北海道冬の中継事情

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弊社ライズプランニングは、テレビ局出向型の番組制作会社です。

主に情報・報道番組の制作に携わっています。

今回は、北海道・札幌のテレビ局でアシスタントディレクターとして働く方に、北海道の中継のお仕事についてお話を聞いてみました。

北海道の冬は本当に寒いです。

札幌市では、9月の下旬から最高気温は20℃を下回るようになり、11月の中旬からは10℃に届かなくなります。

1.・2月にはとうとう0℃を下回る日も出てきます。
雪も積もります。
おおよそ10月下旬から11月にかけて初雪が降り、
12月には根雪(雪溶けの季節まで雪が地面を覆ってしまうこと)
になってしまいます。

そのような季節の外での中継は、
寒さ・雪と闘いながらの「中継」になります。

冬になると、私が担当している
定点中継(毎日決まった場所で天気予報・ゲームコーナーの中継をする)
での最初の仕事は、「雪かき」になります。

現場には屋根もなければロードヒーティングもありません。
降った雪はそのまま積もってしまいます。

数センチの雪ならば気にせずそのまま中継ができますが
雪が深く積もってしまうと、機材を置くスペースもなければ
台車の車輪も動かなくなってしまいます。

雪の量にもよりますが、
平均して10分~20分ほど雪かきをしなければなりません。

数人で交代してやっていきますが、これがとてもハードな運動になり、
真冬でも上着を脱いで、かなり汗をかきながらの作業になります。

汗をかくと、今度はかえって寒くなっていきます。
雪かきをして身体が温まっても、終わればたった数分で、また体が震えだします。
今度は重ね着をして、現場にあるヒーターで温まり、仕事をします。

ただ、
これくらいならまだ良いほうです。

吹雪の日、これは本当に最悪です。

真冬の冷たい風と、雪がふってきます。

もうこうなると、ヒーターの前にいようが、何枚服を重ねて着ようが
どうにもなりません。

ただひたすら寒さに耐えながら、仕事をしなければいけなくなります。

重ね着も2枚や3枚の世界ではありません。
まずはヒートテックなどの肌着、長そでのTシャツを着た上から
半袖のTシャツ。
その後パーカーやニット、厚手のシャツ
などを着ます。

これでインナーが出来上がりです。

さらにその上から
薄手のダウンコート、フリースを着て、最後に防水の登山などに使うコートを着て、すべて出来上がりです。

すべて含めて7枚着ていることになります。
私が今いる現場ではもっと着込んでいる方もいます。

基本的には
「薄いものを何枚も着る」
という方がほとんどです。

中継で外に出る場合、先ほどの雪かきのように、激しく動く場面や
黙って待機する時間があったりします。

たくさん着ていれば、暑くなれば脱ぐことができるし、
寒ければまた着る、という温度管理が自分でできています。
これは体調管理の側面から見ても、非常に大切です。

5月上旬までは寒さが残ってしまう北海道。
これから冬がやってきます。

長い長い闘いの始まりです。

(札幌 情報アシスタントディレクター)

えいぞーさん

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