弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。
主に情報・報道番組の制作に携わっています。
以前、若者のテレビ離れについて記事を書いてみました。
このデータを見てみると、実は「テレビ離れをした」のではなく、
「テレビ以外の選択肢が増え、テレビに接する時間が短くなった」というだけだったことが分かりました。
テレビに接していないわけではなく、昔に比べるとテレビを見ている時間が短くなっているということですね。
今回は、「どんなジャンルのテレビ番組が見られているのか」ということに着目してみたいと思います。
よく見ているテレビ番組ジャンルはニュース/報道
CCCマーケティング総合研究所が2021年9月に全国の16歳~69歳の男女を対象におこなった「生活者意識調査:テレビの視聴は一人で?みんなで?~テレビ番組に関する調査~」を見てみると、
よく見ているジャンルは、
- ニュース/報道…65.2%
- バラエティ(お笑い含む)…44.2%
- 情報番組/ワイドショー…32.6%
- 国内ドラマ(刑事・ミステリー)…27.4%
- 国内ドラマ(医療)…25.8%
という結果になっていました。
これに対して、好きなジャンルを聞いてみると、
- バラエティ(お笑い含む)…37.0%
- ニュース/報道…27.5%
- 国内ドラマ(刑事・ミステリー)…24.1%
- 国内ドラマ(医療)…21.2%
- アニメ(国内)…20.1%
という結果に。
実は普段から見ているジャンルはイコール好きなジャンル、というわけではないということが分かります。
ですが、どちらにせよ、報道や情報番組というのはよく見られているということが分かります。
弊社は主に情報・報道番組を作っている会社ですので、この結果は身が引き締まりますね!
情報・報道番組は放送時間も長い
これは個人的な推察の話なのですが、
情報・報道番組が一番よく見られている理由は、情報・報道番組の放送時間が長いからなのではないかと思います。
弊社でも制作に携わっている情報・報道番組は帯番組と言って、月曜日〜金曜日まで毎日同じ時間帯に放送しているものが多いです。
そして朝もお昼も夜も、そのような番組があります。
情報番組はそのテレビ局の顔にもなるもので、力を入れて制作している番組でもあります。
テレビはYouTubeなどの動画視聴プラットフォームに比べると、受動的に見られるという仕組みも特徴的で、
「自分の好きな動画を探して見る」のとは違い、テレビの場合は「とりあえず点けて見る」という人が多いでしょう。
だからこそ、「よく見る番組」と「好きな番組」に乖離があるのではないかなと思います。
放送時間が長いことでチャンスが生まれる
ここからは番組制作側のお話ですが、
先ほどお話ししたように、情報・報道番組は放送時間が長いです。
帯番組のように月曜日〜金曜日まで毎日同じ時間帯に放送をしている番組なんかは、毎日同じスタッフが制作に携わっているのではなく、月曜日班、火曜日班…というように、曜日ごとでチームが作られており、週1日の担当(場合によっては複数曜日担当)になるようになっています。
なので毎日毎日生放送のお仕事というわけではありません。
また、ディレクターも1人だけではなく、各曜日ごとに複数人います。
もうお分かりかと思いますが、帯番組には数百人単位でスタッフが関わっています。
そして、これだけ放送が毎日あると、それだけコンテンツも必要になってきます。
番組によっては数時間に跨って放送するものもありますので、色々なコーナーがあったりするわけですね。
そういったコーナーは新人ADさんも一緒になって企画を考えます。
新人のうちから企画会議に参加したり、アイデアを出したりということができるのは帯番組の良さです。
放送時間が長い=コンテンツもそれだけ必要になる、つまりは新人にもチャンスが回ってきやすい、ということなのです。
さらに、情報番組のコーナーなんかでは、M-1優勝者のお笑い芸人さんがゲストで来たり、ミュージシャンがスタジオで生歌を披露してくれたり、ドラマ出演の役者さんが番宣で来てくれたり…と色々な番組ジャンルの方と関わることができます。
技術的にも様々な技術に触れることができると言えるでしょう。
だからこそ、テレビ業界未経験の方にはぜひ、最初は情報・報道番組をおすすめしています。
チャンスが多く、色々なジャンルに試験的に携わることができるのが、情報・報道番組の良さなのです。