弊社ライズプランニングは、テレビ局出向型の番組制作会社です。
主に情報・報道番組の制作に携わっています。
今回はテレビ業界で番組制作に携わるアシスタントディレクターのデスクワークについて。
アシスタントディレクターと言うと多くの方が、
連日ロケや収録があるんでしょ!?芸能人と一緒にお仕事できて煌びやか〜!
というような想像をされます。
ですが、実はアシスタントディレクターは毎日ロケや収録をしているわけではありません。
結構デスクワークが多いのです。
意外にデスクワークが多いAD業務
ロケや収録というのは決して多いものではありません。
例えば弊社の場合は情報・報道番組に主に携わっていますが、
こういったジャンルの番組は帯番組と言って、月曜日から金曜日まで、毎日同じ時間帯で放送をしているものが多いです。

ですが、これらの番組は月曜日班、火曜日班…というように曜日ごとにチーム分けされており、それぞれの曜日に担当スタッフがいます。
ディレクターも曜日ごとにいますし、1曜日に対して複数人のディレクターがついていることも珍しくありません。
また、毎週同じ時間に放送をしているバラエティ番組なども、実は放送は週に1回ですが、
ほとんどの場合が1日2本撮り、や3本撮りといった収録の仕方をしており、収録は月に2回だけ1回だけ、といった番組がほとんどです。
それ以外の時間は、ロケや収録に向けた準備の時間になります。
どれだけロケや収録が少ないか、ということが分かるかと思います。
情報・報道番組に関しては生放送の番組も多いので、逆にスタジオで放送業務に携わっている時間は長いかもしれませんね。
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ADのデスクワーク業務って何するの?
ではADのデスクワークには具体的にどのような業務があるのでしょうか?
リサーチ
企画を成り立たせるために、文字通りリサーチを行う作業です。
例えば「今〇〇エリアで話題のお店!」というような企画の場合は、そのエリアで実際に流行っているお店を探す必要があります。
探すだけではなく、それらのお店に連絡して撮影の許可取りを行うのもADの仕事です。
他社様に電話をかけて、アポイントメントを取ったり、撮影の段取りを伝えたりしなくてはいけませんので、電話のスキルも必要になりますね。

ロケスケジュールの作成
ロケを行う時は、1日のスケジュールを細かく立てる必要があります。
- 何時にどこに集合するのか
- どのような手段で移動するのか
- 食事休憩はどこで取るのか、何を出すのか
- どこに何時に取材に行くのか
- 移動時間にはどれくらいかかるのか
そういったことを分かりやすくまとめます。
何にどれくらい時間がかかるのか、といったことをある程度把握している人じゃないとスケジュールを作るのは難しいので、新人のうちからすぐに任されるお仕事ではありません。
自分が現場に入った時にロケスケジュールが共有されると思いますので、それを見て、どのように作成するのか、ということを確認しておきましょう。

お弁当の手配、台本の印刷・配布、デジタイズなど
その他にも、ロケ当日のロケ弁の手配や、
企画会議・収録時の台本の印刷・関係各所への配布、
撮影してきた映像データをパソコンに取り込むデジタイズ作業など、色々な業務があります。
そしてこれらは大体デスクワーク。
意外にも机に向かってお仕事をしていることが多いんですよね。

PCスキル必須
意外に多いデスクワーク。
それに備えて、一通りのPCスキルがADには求められます。
最近はスマホで出来ることも多くなって、パソコンを持っていない、という人が増えてきましたが、パソコンを使って仕事をすることは多いですし、
ディレクターになれば自分でオフライン編集を行うことも増えます。

高いものじゃなくても良いので、一台は自分のパソコンを持っておいた方が良いでしょう。
また、WordやExcelなどのオフィス系のアプリケーションは使えるようにしておいた方が良いです。
企画書はWordで書くことが多いですし、ロケスケジュールの作成などもExcelを使って作成することがほとんどです。
自分で一から作れないにしても、それらのファイルが共有されることが多いですから、やはり触れるようにしておかなくてはいけません。
オフィス系のアプリケーションは高いので、ソフトを持っている必要はありませんが、
操作がほぼ同じである、GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートなどで練習をしておくと良いかもしれませんね。

