今回はウォーターサーバーのテレビCMについて、最近の傾向や効果的なCMの投下方法などを中心に広告代理店の弊社ライズアドバートが紹介してみたいと思います。
ウォーターサーバーの利用者層ときっかけ
まずウォーターサーバーの利用者層についてですが、ある調査によると個人と法人で比べると個人が約3/4を占めており、法人の利用は約1/4となっています。
また年代別に見ると、最も多いのが40代の約30%、ついで30代の約25%となっており、50代、60代以上、それに20代のウォーターサーバー利用者は約15%と低めになっています。
またウォーターサーバーを利用する理由としては
- 味が良いから
- カルキ臭が嫌いだから
- 安全だから
- お茶、コーヒーに便利
- 水を買うと重いが持ってきてくれるので楽
- 台所に行かずに水が飲める
など。中でも特に多い理由は味の良さとすぐにお湯を使えるという便利さがあるようです。
その他に災害時のある程度のたくわえになるというような意見も見受けられます。
またきっかけについては、
- 無料お試しがあったので
- 子供のミルクを作るのに安全な水を使いたいので
- 知り合い、家族に勧められた
- 震災をきっかけに
- テレビCM、インターネットで見て
- 街頭でキャンペーンを見た
のような声が聞かれます。
なかでも20代、30代においては子供のミルクを作るのに安全でおいしい水を使いたいというきっかけが多いようです。
また実際に使った人の7割以上の人が使ってよかったと答えているのは注目したいところで、満足度はなかなか高いと言えるでしょう。
リモートによる仕事形式が定着しつつある現在、男性の在宅率が増加することにより、ウォーターサーバーの需要は今以上に増えるのではないかとも考えられます。
また企業の利用率が個人に比べるとまだまだ低いことから、社員がありがたいと考える商品ですし、会社の売りとしていつでも会社で手軽にお茶やコーヒーが飲めるというCMをもっと打ち出していくのもありかもしれません。
今後の有効なテレビCMが各メーカーにとって重要な広告手段の一つになるのではないでしょうか。
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ウォーターサーバーを選ぶ
では次にウォーターサーバーを選ぶときのポイントですが、種類としては床置き型や卓上型、レンタル契約や購入したい人など、様々なやり方がありますが、
形状としては床置き型が9割以上で人気があり、卓上はごくわずか。
またレンタルがほとんどで購入する人もごくわずかとなっています。
機械類の場合壊れる可能性があるので、万一故障した場合は交換してもらえるというレンタル方式は魅力的でしょう。
また、置き場は圧倒的に多いのはリビングに置くという人で、キッチン、ダイニングの順になっています。
今後リモートワークが定着してくると仕事部屋、あるいは高齢者が台所に行かずに飲めるよう高齢者の部屋なども開拓余地がある置き場だと思われます。
ウォーターサーバーを買わない理由
ウォーターサーバーは買うと満足度が高いのですが、一方で買わない人はその理由が何なのかについてです。
買わない理由で最も多いのはやはりコストの面です。特に水道の水で満足している人や、お茶を飲むたびにお湯を沸かすことに面倒さを感じないような人にとっては余分な出費となるためなかなか難しいかもしれません。
とはいえお茶やコーヒーをよく飲む人にとっては明らかに毎回お湯を沸かさないことは楽なので、よく飲む人にターゲットを絞ったテレビCMは一つの方法だと思います。
また買わない人のその他の理由としては、
- なぜいいのかはっきりしない。
- カルキを除去した水、天然水など種類があるがその差がわからない。
- どれくらい水を使うかわからない。
- 余るかもしれない。
- 足りなくなるかもしれない。
など。
実際のところウォーターサーバーにもRO水、天然水などありますが、消費者にはわかりにくい様で、これも買わない理由の一つになってしまっています。
何が良いのかをテレビCMでもう少しわかりやすく伝えることは有効かもしれません。
また使ってみたもののやめてしまう人についてその理由の一つに
- 飲みきれないのにまた来てしまう
- 足りなくなるかもと思ってしまう
ということが上がっています。
水道なら好きな時に好きなだけの水が出て来ますが、ウォーターサーバーの場合限りがあるので、残量を気にして飲まなければいけないというのは意外に見えないストレスに感じているようです。
効果的にテレビCMをするなら
現在約5%程度の世帯でウォーターサーバーが使われていると言います。
残り95%の世帯ではまだ使われていないわけですから、今後もウォーターサーバーの市場は伸びる可能性が十分にあると思います。
インターネットなどでこれまでより格段に多くの情報を得ることができる現代においては、CMもただおいしい、手軽というだけではなく、
- 水の種類
- 置く場所
- 仕事の合間にいつでも飲める
- 赤ちゃんにミルクを作る
というように、使っている状況を明確にCMで表現することや、場合によっては仕事をしている人向け、会社で自由にコーヒーを飲む様子など複数のシチュエーションのCMをつくのもありでしょう。
また定期的に水を持ってきてくれるサービスだけでは過不足の不安を感じてしまう人のために、サーバーに付いたボタン一つで次のボトルを頼めるようなストレスの無い注文方法を取り入れてCMするなども良いかもしれません。
無料お試しもある程度の効果はあると思いますが、無料だとその後強引に契約させられるのではないかという危惧も生まれやすいため、安い料金でのお試し期間を作りそれをテレビCMするのもありでしょう。
無料ではなく安い価格にすることは逆にお試し期間後に断りやすいという消費者の安心感もにもなります。
テレビCMは強引な商法を用いる業者についてはそもそもCM考査が通りませんので、テレビCMをしているから安心という面もとても大きいと思います。
人は少しでも楽な方に行くはずですから、まずは不安要素を取り除くCMがまずは有効なのではないでしょうか。
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