今回は北海道におけるCMについてです。
北海道でCMをするとしたらどのようにしたらいいのか。
北海道でCMをする場合の、地域的な特徴や、向き不向き、
さらに北海道でCMをするのはどんな企業なのか、
について書いてみたいと思います。
北海道でCMをする方法
北海道には5つのテレビ局があります。
したがって北海道でCMをする場合は以下の5つのテレビ局の中から、どこでCMをするかを選ぶことができます。
- 札幌テレビ(日本テレビ系列)
- 北海道放送(TBS系列)
- 北海道文化放送(フジテレビ系列)
- 北海道テレビ(テレビ朝日系列)
- テレビ北海道(テレビ東京系列)
やり方としては
一つの局でCMをやってみるか
一度に複数のテレビ局でCMをやってみるか
または、一つの局でCMをやってみて、反応を見てから他局でもやってみる、という企業もあります。
また、テレビのCMには大きく分けてスポットCMとタイムCMというのがあるのですが、
初めてCMをする場合、スポットCMをおすすめしています。
費用や、時期、期間を自由に選べるので、効果を測るにはスポットが適しているからです。
タイムCMは、
テレビCMの効果がある程度わかってから、
またはどうしてもこの番組にCMを流したいとい強い希望がある場合、
または、すでに知名度があるような企業
にどちらかというと向いているのではないかと思います。
関連記事:タイムCMとスポットCMの違い。どちらを選べばいいの?
北海道の特徴
放送エリアが広い
北海道は面積が83456平方キロメートルもあります。
日本全体の面積の約22%強もありますから、とても広いんですね。
九州全体の面積を足しても、北海道の面積の半分以下しかありません。
そのため、北海道でCMをする場合は、かなり広い範囲のCMになるという特徴があります。
これは、メリットでもあり、またデメリットでもあります。
メリットとして言えるのは、広い面積に対してCMが流れること。
北は稚内から南は函館まで、CMを流せば一度に見てもらえるのはメリットで、良い特徴だと思います。
ちなみにキー局の電波も関東全域に流れる、広域電波局なのですが、
北海道のテレビ局はそれよりはるかに広い地域を網羅しているんですよね。
電波の範囲で考えるともっとも広いのが北海道のテレビ局なわけです。
デメリットとしては、広すぎるために、必要のない人にまでCMが流れるという点が挙げられます。
北海道には札幌のほか、函館、帯広、旭川、釧路など主要な都市がいくつもあります。
たとえば、函館のお店がCMをしたものの、お店は函館にしかないので、
遠く離れた釧路や、旭川の人にとっては、あまり意味のないCMになる可能性があるんですね。
北海道の人はかなり遠くまで足を伸ばして行楽に行く方だと思いますが、
それでも釧路や旭川から函館にちょっと行ってみよう、と気軽に行ける距離ではないと思います。
札幌くらい大きな都市になると人口もかなり多く、北海道全体の約35%程度を占めますから、かなり効果があると思いますが、
それ以外の都市の企業がなかなかテレビCMができないのは、そのあたりの事情もあると思います。
関連記事:テレビCMの枠はどうやって決めたらいい?
地域の特徴と県民性
北海道は広大な土地と海があります。
農業、漁業、そして酪農が盛んなので、産業の種類は多く、また観光都市でもあるので他県、他国から多くの人が訪れるという特徴があります。
それ以外の一般企業については、地元の大企業というのは実はあまりなく、
東京の大企業が支店や、支社を置いているケースが多くあります。
特に札幌は、東京とあまり変わらない雰囲気があるのはそのためかもしれません。
北海道の人柄の特徴としては、男性は遊び好きで、昭和の香りすらする気前の良い遊び方をする傾向がある一方で、人が良く、明るい。
また男女共地元愛が強く、一方で新しいものも好き。
そして根性があるといわれます。
北海道はもともとほかの地域から移り住んだ人が多く、他地域のルーツを持つ人が多くいるので、新し物好きということかもしれません。
また、根性があるのは開拓精神が受け継がれているのでしょう。
幕末から明治の移住者は士族がが主で、その後一般人も多くなっていること、
またその中には意外に西日本の人が多かったことも特徴で、関西っぽさがあると言われるのもそのあたりの事情が影響しているのかと思います。
奈良の十津川村など、水害の影響で集団で移住している人たちもいたんですよね。
テストマーケティング地域として
このような県民性と土地の特徴を持つ北海道は、CMのテストマーケティングの地域としてもよく上がる場所です。
その理由は、土地が広いため札幌のような大都市と、そうではない地域という両方があること。
人口が全国で7番目と多いこと。
また東京の企業が多く進出しているので、まずは北海道でテスト的にCMをやってみるということがあるようです。
大企業の場合テストマーケティングの場所としては、ある程度人口がある地域を選びますので、
その点北海道はちょうどいいのかもしれません。
一年を通して気温が低く、平均気温が約10℃しかなく、0℃未満の日が130日以上もあるという寒さです。
そのため、チョコレートの新作のCMを、全国的には暑さが残る秋口に北海道で早めにする、などということもあるようですね。
また土地が広いため、車社会なので、車関係のCMもかなり北海道でCMを売っているイメージがあります。
一方で、夏が短いため、夏特有の商品のCMはあまり向かないかもしれません。
関連記事:CMの値段を左右する条件と知っておいた方が良い知識。
北海道でCMをするならどんなプラン
では実際に北海道でCMをするとしたら、どのようなプランにすればいいのでしょうか。
もしはじめてのCMだとしたら、大きく二つに分けて考えるのがいいと思います。
- CMを制作すること
- CM電波の枠をとること
CM制作は基本15秒で、内容によっては30秒にする企業もあります。
CMをする場合はまずCM素材を作ることになります。
制作してくれるところを自分で探してもいいですし、あまり詳しくないのであれば広告代理店に相談すればいいと思います。
またCM電波の枠取りプランについては、広告代理店と相談して決めていきます。
予算、ターゲットなど企業により様々なので、こうしなければいけないということはありません。
目安としては、北海道の場合は比較的人口も多いので、100万円程度はかけてみたほうがいいと思いますが、
50万円でもちゃんと効果が出る場合もあります。
最初から大きな金額をかけられるのであればそれに越したことはありませんが、
最初の目安としては、50万、または100万程度のプランからでいいのでは無いかと思います。
またこの場合、複数局でCMすると本数が少なくなり埋もれてしまう可能性が高いので、
1局からせいぜい2局までが妥当でしょう。
何れにしても、土地が広く人口も多い北海道は、テレビCMをするとしても魅力的な土地ではないでしょうか。
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