テレビCMは15秒か30秒という長さが一般的です。
中には60秒や90秒といった長尺CMもありますが、本数で言えば一番多いのは15秒CM。
その半分くらいの本数が30秒CM、という内訳になっています。
短い時間の中でとにかく効果が上がりやすい動画を制作したい!
と思われる方が多いと思います。
テレビCMなどの広告動画でより効果を高めるために使われる手法の中に「3Bの法則」というものがあります。
今回はこの3Bの法則を解説してみたいと思います。
3Bの法則とは
3Bの法則とは、動画広告の中で、3つのBである
- 美人(Beauty)
- 赤ちゃん(Baby)
- 動物(Beast)
を起用することです。
これらを起用することによって視聴者の目に留まりやすくなり、好感を持たれやすいと言われている昔からあるセオリーのようなものです。
1の美人に関しては分かりやすいかと思いますが、
広告で目にする人物は圧倒的に女性の方が多いと思います。
男性が出演しているCMは男性のみがターゲットだったり、男性が使用する商品・サービスであることが多いですね。
男性も女性もターゲットになる場合は、女性が起用されることが多いかなと思います。
2の赤ちゃんに関しては、
赤ちゃんそのもが可愛く、出ているだけで気を引かれる、というセオリーです。
同じように3の動物に関しても、可愛くてつい見てしまうというのがあるのでしょう。
ぜひテレビCMを見ながら、この3Bを意識してみてください。
色々なCMで、3Bが使われていることに気づくと思います。
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タレント起用する場合の注意点
3Bのうちの「美人」についてですが、
美人の場合はタレントさんを起用することになります。
少し前に初めてAIタレントを起用したCMが話題になっていましたね。

こういったAIタレントの場合はあまり考える必要がありませんが、
実在するタレントさんを起用する場合は、色々と考えなくてはいけないことがあります。
まずは映像の使用期間について。
通常、タレントさんを起用してCM制作をする場合は、契約時に使用期間を入れるのが一般的です。
大体半年(2クール)だとか1年、といった使用期間をつけます。
それを超えてもCMを放送したい場合は、もう一度契約をし直して、使用料をお支払いすることになります。
また、すでに競合他社のCMに出演されているタレントさんは起用できないことが多いです。
CM制作をする時も「競合のジャンル」を設定させていただいて、CM起用期間中は競合他社のCMには出演しないようにお願いをします。
例えば所属フリーだったり、あまり知名度が高くないタレントさんの場合は、ご相談すれば使用期間なしとしていただけたり、少し緩めに契約を結ぶことも可能です。
また、タレント出演料を抑えたい場合は、企業さまの社長さま自らがご出演されたり、社員さんにご出演いただいたり、ということもあります。
3Bの法則が使われているCM事例
1の美人に関しては、事例を出すまでもないと思いますので、
それ以外の赤ちゃんや動物が起用されているCMについてみていきましょう。
赤ちゃんのCMというと思い浮かぶのが日野自動車の「トントントントンヒノノ二トン」という歌と共に流れるCM。
出演されていたのは堤真一さんとリリーフランキーさん。
〈1月度CM好感度ランキング〉「ヒノノニトン」第7弾 赤ちゃんが危険を察知
実は2018年の1月にCM高感度ランキングにランクインしていました。
もちろん赤ちゃん向けの商品なんかは赤ちゃんを起用することが多いと思いますが、
こういった全く関係のない商品やサービス、企業CMで赤ちゃんを起用する、というのも面白くていいですよね。
赤ちゃんを大人に見立ててアフレコしているようなCMも見かけたりします。
お次は動物のCM。
日清紡のCMは昔から犬のCMが有名な気がします。
最近では色々な動物でのCM展開をしていますね。
独特なメロディと動物の表情がシュールで、ついつい目を留めてしまうCMではないでしょうか。
動物が出ているとつい目で追ってしまう、というのも分かりますよね。
関連記事:印象的なCMの特徴とは
3Bというのは長年動画広告業界内で言われてきたセオリーであり、絶対にこうしなきゃいけないというものではありません。
流行りもありますので、それに合わせて考えていければいいと思います。
ご予算や内容、ターゲットに合わせてプランをご提案させていただきますのでお気軽にお問い合わせください。
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