弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。
主に情報・報道番組の制作に携わっています。
今回はテレビ業界を目指す方にぜひ読んでいただきたい漫画をご紹介したいと思います。
こちらの漫画はなんと実際にテレビ東京のADとして働かれていた真船さんが仕事の合間にノートに描いていた漫画から始まったのだそうです。
業界では有名なプロデューサーの佐久間宣行さんによってSNSで拡散され、2017年の10月に書籍化されました。
さらに2022年1月〜3月までテレビ東京、BSテレ東ほかにてテレビアニメも放送されています。
あらすじ
2014年、東京の片隅に位置するテレビ局「東京はじっこテレビジョン」に新人ADとして入社したまふねこ。豪華な世界に胸を躍らせ制作局に配属された仕事内容は、「どんぐりを300個拾う」「カメラに映り込んだ〇〇にモザイクをかけ続ける」といった、地味かつ謎の多い連続の業務だった。毒舌敏腕ディレクター、中華鍋に排泄する海外ロケディレクター等がいるなど、世の中の常識とは少し違ったものの、すごいギョーカイ人に囲まれ、一人前のテレビマンを目指そうと仕事に邁進していく。テレビの裏側で苦闘していくポンコツなまふねこの奮闘記が始まってしまったばかりだった
面白おかしくADのお仕事について描いてある漫画です。
なかなかの辛さを訴える漫画ではあるのですが笑
テレビ業界のお仕事に興味がある方、これからテレビ業界に就職しようとしている方にはきっとタメになると思います!
今回は漫画内にあるお話をもとに、テレビ業界のお話をしてみたいと思います。
努力が露と消える、ADの仕事
締め切り直前に「ドングリ600個拾っておく」というメモを見つけ、都内の某公園で夜な夜なドングリを集めるまふねこさん。
決死の思いでドングリを集めたと思ったら、その撮影がバラシになっていたことを知らされる。
ドングリ集め、という大人になるとなかなかやらないであろうことも、ADになるとやることがあります。
本当に色々な仕事があるのがADです笑
テレビ業界でのお仕事というと、「芸能人と一緒に働ける煌びやかなお仕事!」と思われがちですが、実際に芸能人と一緒に働ける収録やロケのお仕事というのはごく限られたものです。
その収録やロケに向けての地味な準備が本当に多い。
そしてその地味に頑張ってやってきた準備が、急に白紙になることもまた多いんですよね。
関連記事:番組収録当日のスタッフの仕事を紹介
配属先の話
キー局の飲み会でそれぞれ新人ADが「こんな番組を作りたいんだ!」と夢を語っていた。
結局音楽番組をやりたかった友人は健康番組で体操のお姉さんをしていたり、ジャーナリストになりたかった友人は犬のフンを拾う仕事をしていたり…希望部署や希望番組に行けるかどうかは運次第。
テレビ局社員の場合は特に、そもそも制作に携わることができるかどうかも分かりません。
というのも、テレビ局も企業であることには代わりはないので、制作だけが仕事というわけではないのです。
営業があったり経理があったり…
制作を希望して入社しても、制作の仕事ができるとは限りません。
むしろほとんどの人が制作には携わっていないのです。
街録の話
街頭インタビューのお仕事。
インタビューに答えてくれる人を増やすために、印象が良い女性ADが声かけ要員になることが多い。
インタビューに答えてくれる人、かつ良いコメントをしてくれる人というのはとても貴重。無視をされたり、変な人に当たったり、かなり大変なお仕事。
ADの辛い仕事のうちの一つかもしれないのが街頭インタビュー。街録(がいろく)と呼ばれる仕事です。
何人も何人もインタビューをお願いをして断られて…ということが続きますし、暑かったり寒かったりの中で何時間も外でやらなくてはいけないので、精神的にも体力的にも疲れるお仕事です。
ただ、中には「外に撮影に出かけられる仕事の方が好き!」という方もいらっしゃいますね。
ADはネイル禁止
ADはネイル禁止の番組が多い。
インサート撮影で常に手が映る可能性がある。
インサートの撮影で、箸上げというお仕事があります。
このお仕事は新人ADは必ず通るものです。
ADになってから最初に箸上げの練習をした、という方もいらっしゃいます笑
ADは手元だけでなく、顔も含めてテレビに映ることもあります。
この漫画の内容に比べると、今はかなり働き方改革も進んでいますし、業界全体がホワイトになってきている傾向があると思いますので、
この漫画を読むと変に心配になってしまうかもしれませんが笑
それでも読みやすく面白いので、ぜひ読んでみていただきたいな、ということでご紹介させて頂きました。