皆さんも一度はロケハンという言葉を聞いたことがあると思うのですが
ADとして仕事をし始めた時に、ロケハンついていくということもあると思います。
ロケというのはつまり屋外で主に収録をすることを言いますが、収録スタジオで収録するよりもハプニングも起こりやすく、
ロケハンに行くことはとても重要なことです。
今回はADの仕事のうちでもある、このロケハンについて少しお話ししてみたいと思います。
ロケハンとは?
そもそもロケハンというのはロケーションハンティング、という言葉の略語です。
下見とも言えますが見るだけではなく、確認しておかなくてはいけない事項というものがたくさんあります。
例えばロケをする時に誰にどのような許可を得ればいいのかということを確認することはとても大事なことです。
ロケをしている時に「そこで撮影しちゃだめだよ」と言われてロケが中断するようなことがあってはいけませんからね。
公道でロケをするのか私道でロケをするのか、と言うのでも対応の仕方が変わってきます。
公道でロケをする場合は、大掛かりなロケでない場合は基本的には申請は必要ないですが、
場合によっては許可申請が必要なこともありますしそれにお金がかかってくることもありますから注意が必要です。
あとは実際に機材を置いてみてどの場所に荷物を置かせてもらいどのような画角でとるのかということも見ておかなくてはいけません。
- カメラに写した時にどのような背景がうつるのか
- 何時くらいでどれくらいの明るさになるのか
- 天気にどれぐらい左右されるのか
というようなことも確認しておかなくてはいけないポイントだと言えるでしょう。
関連記事:街歩き番組のロケ、撮影に許可は必要?公道と私道で違う対応方法。
ロケハン、シミュレーションの大切さ
ロケハンでシュミレーションをする大切さというのはもう一つあって、「安全な撮影を行うことができるかどうか」ということがとても重要です。
ロケで何か事故があった場合、それは番組だけではなくテレビ局の責任になってしまいます。
楽しく見てもらうためのテレビ番組で制作の時に事故が起きてしまっては意味がありません。
テレビを見ていると、誇張された表現で番組が作られていることもあるかと思いますが、そのすべては一度シミュレーションがスタッフによって行われていて
安全にロケをすることができるという確信がない限りロケに望むことはできません。
例えば釣り番組一つ作るにしても、専門家の意見も必要ですから専門家についてもらったり
- どのような魚に毒があるのか
- 毒がある魚はどのように扱えばいいのか
- どこを触ったらいけないのか
というようなこともスタッフが知っておかなくてはいけません。
テレビで見せるもの以上に知識を持っていないとロケというのはできないのです。
関連記事:テレビ番組制作会社が採用の時に一番見ているポイント
ロケハンの大変さ
ロケハンでは10箇所20箇所と場所を巡ることもあります。
良いスポットが見つからなければ延々と外を歩き続けなくてはいけません。
それだけたくさんの場所を回っても、実際にロケ場所として採用されるのは2、3箇所だったりします。
テレビというのは色々な準備色々な知識の中から本当に選りすぐりの部分を放送しているのであって
採用されずに捨てられてしまうというのがたくさんあるんですね。
だからこそたくさんの時間をかけて大きな予算をかけて番組を作っていくのです。
そういった番組が並んでいるからこそテレビはずっと見ていられるものになっているのだと思います。
関連記事:テレビの番組制作に関わる仕事にはどのような働き方がある?
対応力が必要になってくる仕事
ADとしてロケに投稿する時に一番必要になってくるのは対応力です。
多くの方が未経験でテレビ業界に入ってきて最初にADとして働き始めます。
つまり右も左も分からないところからATを始めることになると思うんですね。
しかし入る番組によってはいきなり6に同行しなくてはいけないというような場合もあるかもしれません。
そういった時に必要になってくるのが対応力です。
言われたことに瞬間的に反応して動けるようになること。
自分で判断してやるべき仕事を見つけて行くことができること。
こういった対応力が求められるのがロケの現場です。
テレビ局のスタジオで作る番組と違って一般の方に迷惑をかけてしまう可能性も出てくるのがロケの仕事。
スタッフも結構ピリ着いた空気の中で仕事をしていることが多いです。
その中で言われたことに対して俊敏に反応し対応していくことができる人の方が仕事をスムーズにすることができるでしょう。
関連記事:新人ADが仕事を始めてきついと思うこと
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では今日はこのあたりで。