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番組ロケってどんな仕事?大変なの?

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テレビ業界に入りたいと思っている人の中には「仕事を通じて色々なところに行ってみたい」という理由で業界を志望している人もいるでしょう。

国内外問わず、ロケ仕事でさまざまなところを訪れることができるのが番組制作の仕事の醍醐味でもあります。

しかも単純に色々なところに出かけられるだけではありません。

「テレビ番組の取材だから」という理由で、普段は入ることができない場所に入らせてもらえたりすることもあるのです。

もちろん場所だけでなく人もそうですね。

普通だったら会うことができないような人とお仕事ができる、というのも番組制作の仕事の良さでしょう。

番組制作に携わるスタッフはやはり「ロケの仕事が好き」という人は多いです。

では番組ロケはどのような仕事なのでしょうか?

そしてロケ仕事はやはり大変なのでしょうか?

普段情報・報道番組を主に制作しているライズプランニングが解説してみたいと思います。

番組ロケってどんな仕事?

ロケというのはロケーションの略で、主に屋外で撮影すること全般を指します。

例えばお散歩番組なんかは番組全体がロケで構成されていますが、情報番組はスタジオ+ロケという構成になっているものが多く、ロケのVTRをスタジオで一緒に見ながらコメントしていく、というような形ですね。

スタジオとロケ両方がある番組に関しては、最初にロケを行なって、そのロケVTRを編集した状態でスタジオの収録をします。

ロケも行っただけではVTRにはなりませんから、編集してある程度VTRとして完成させたものをスタジオで見なくてはいけません。

なので、スタジオもロケもある番組というのは制作にもそれだけ時間がかかりますし、ロケのスケジュールが後ろにズレればズレるほど、スタジオの方に皺寄せが行くような形になります。

ロケの場合は機材を持って行って現地で撮影を行います。

そのためカメラさんはずっとカメラを持ちっぱなし。音声さんもガンマイクなどを使って音を録ります。

照明さんも照明を持ちながら一緒に移動。

技術系のスタッフは大荷物で本当に大変です。

機材の搬入搬出は役職関係なくみんなでやりますので、ADも力仕事をこなしていかなくてはいけません。

関連記事:街ブラロケって事前許可は取っているの?

ロケってやっぱり大変?

ロケ当日ももちろん大変ですが、ロケが成功するかは当日までの準備によって決まるでしょう。

もちろん事前にロケでお世話になるお店や企業などに連絡をして交渉する必要がありますし、1日に何箇所もロケに行くということが多いですから、前のロケが押していれば次のロケ場所に到着するのが遅くなったり、最悪カットになってしまう、ということもあります。

しかしそれぞれお店や企業に交渉してアポをとっているわけですから、到着時刻が遅くなったり、カットになる場合はきちんと連絡入れてお詫びをしなくてはいけません。

でも目の前では別のロケが繰り広げられている。

そんな風に、色々な仕事を平行して行っていかなくちゃいけなくなるんですね。

さらに後から素材をチェックしてみたら、欲しいと思っていた画がなかった!なんていうこともあります。

この場合は追撮(追加撮影)で後日もう一度ロケ。

仕方がない場合ももちろんありますが、チェックさえしていれば防げた、というケースもあります。

あとは、現地についてみたらカメラはあるのにバッテリーがなかった、XDCAMなどの記録媒体がなかった、なんていうこともあります。

業界で使われているものは大手家電量販店ですぐに購入できるものではないことが多いので、こういう場合は会社に一度戻って取ってくる…その時間分ロケが押す…ということがあります。

器用に仕事をこなすことが求められる、とても緊張感のある仕事がロケ仕事と言えるでしょう。

関連記事:ロケ当日、ADの仕事である荷物チェック!何を持っていくの?

番組ロケ苦労話

では実際に制作に携わる人から聞いた、ロケの苦労話を紹介してみたいと思います。

漁船ロケ、トイレがない。

テレビでよく「マグロ一本釣りに密着」だとか「船を出して釣ってみた!」みたいな企画がありますね。

漁船に乗るロケです。

これはもう本当に大変で、船酔いがひどい人もいますし、一番辛いのはトイレがない、ということです。

男性スタッフは船尾でこっそり…女性スタッフは我慢した…なんて話もありました笑

えいぞーさん

ロケでアマゾンの奥地へ…なんてこともあります。いつでもトイレがある環境だとは限らないんですね…

被災地ロケ、とにかく過酷

東日本大震災の時はとにかく情報・報道番組はとても忙しかったです。

被災地のロケでは、炊き出しなどの取材をさせていただく時に、その炊き出しのスケジュールや場所についての混乱が起きていて、

店主さんは炊き出しを始めるけど、現地では「聞いてない」と言われて炊き出しを断られる…そんなこともあったのだそう。

色々な情報が錯綜してしまっていたあの時は、取材をするのも段取りがうまくいかず、トラブルなしではロケは進みません。

3日粘っても良いインタビューが撮れない

番組によっては新しく入ったADさんが、入って一週間も経たないうちに街録(がいろく)と言われる街角インタビューに駆り出されることがあります。

新橋のSL広場や渋谷のハチ公前などでは、番組インタビューを受けている人を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

しかし街録で「欲しい画」がすぐに撮れることはあまりありません。

『家、ついて行ってイイですか?』のような、ちょっと面白い一般人の方に密着するような番組は特に、3日粘っても良いインタビューが撮れない、というのはザラなのです。

関連記事:ADになったばかりはどんな仕事をするの?3ヶ月目の新人さんにインタビュー!

えいぞーさん

大変なことは多いけど、やっぱり型にはまらない、面白い体験ができるという点でロケ仕事が大好き!という人は多いです。

普通だったらできないような経験ができるのが、やはり番組制作の良いところですよね!

ABOUT ME
長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。


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