洋服用の防虫剤のテレビCMを放送する時の戦略
今回は防虫剤のCMについてです。
防虫剤の中には、洋服ダンスなどに使う防虫剤のほか、園芸用の防虫剤、ハエやゴキブリをなど衛生害虫を寄せ付けないための防虫剤、またアリやヤスデといった不快害虫と呼ばれるものに対する防虫剤など種類が分かれています。
今回はその中から、洋服用の防虫剤について、最近の傾向や効果的なCMの打ち方などについて解説してみます。
最近の防虫剤の種類
衣類の防虫剤はまず
- 無臭タイプ
- 有臭タイプ
にわかれます。
無臭タイプに多いのはピレスロイド系と呼ばれる防虫剤で、蚊取り線香の原料にもなっているもので、除虫菊に含まれている成分とよく似た作用があります。
これには害虫を殺虫する効果または忌避効果があるといわれます。
また有臭タイプにはパラジクロロベンゼン、ナフタリン、しょうのうなどがあり、それぞれ香りや効き目の早さや向いている素材等それぞれ効果の違いがあります。
例えば、パラジクロロベンゼンは効き目が早めで、ウールや絹素材向けですが香りはかなり特徴的です。もっとも安く購入できる防虫剤でしょう。
ナフタリンは効き目が比較的ゆっくりで、和服や人形などに向いており、こちらも独特の香りがあります。
しょうのうは香りが自然で芳しく、ウールや絹などの素材に向いていると言われますが値段もそれなりに高くなっています。
かつてはパラジクロロベンゼンとナフタリンが主流でしたが、最近は無臭タイプのピレスロイド系がかなり主流になってきています。
使用場所の変化
パラジクロロベンゼンや、ナフタリンのような防虫剤の臭いは必ずしも心地よい香りではないため、臭いがあるものから無臭タイプのものに人気が移行していったのは自然の流れであったと思います。
それに加えて衣類の防虫剤については使用する場所も変化していきました。
これまでは衣装ダンスや衣装ケースといった箱型の所に使われていたのですが、
住居の形式がクローゼットと呼ばれる洋風の衣類収納空間が非常に増えてきたのです。
特に最近ではウォークインクローゼットという、人が入れるクローゼットの流行でさらに衣装の収納の方法が変わってきました。
通常のクローゼットの奥行きは50㎝から60㎝程度なので人が入って作業することはできませんが、ウォークインクローゼットは奥行きが長く、広さも1.5畳程度から大きいものでは4.5畳、6畳などと広くできているので人が出入りして衣類を出し入れすることができます。
そのため、かつてのように季節ごとに洋服を入れ替えて、収納ケースに入れなくてもずっとクローゼットの中に収納しておけば良い、という状況が増えてきたわけです。
防虫剤というのは本来は密閉した空間で使うものでその方が効果が出やすくなっています。
かつては衣類を収納する際に衣装ケースに防虫剤を入れておけばよかったのですが、そうもいかないわけです。
クローゼットの場合開け閉めが多くなりますし、空間も広いので、防虫剤も様々になっています。
タンスや衣装ケースにいれておく通常の小さい袋タイプやつり下げタイプの他に
- 効果が長く続くタイプ
- 大型スペース用のタイプ
- 床に置くタイプ
- 防虫カバータイプ
なども多くでてきました。
開け閉めが多く広めのクローゼットには効果が長く続くタイプや大型スペース用、また一年中クローゼットに入れっぱなしのものはカバータイプの防虫剤をかぶせてそのまま入れておくと言うようになってきました。
防虫剤のCMをするなら
ある調査で防虫剤の売れる傾向をみてみると、やはり
- 引き出し・衣装ケース用無臭タイプ
- クローゼット用つり下げタイプ
の二つが主流になっています。
これに対し、カバータイプは少し少なくなっています。
大事な洋服をカバータイプで防虫することは有効だと思いますが、一着ずつカバーに入れるのは面倒ですし、価格も高めになることがその理由でしょう。
このためCMをするのであればやはり、引き出し・衣装ケース用またはクローゼットつり下げ型がコアな需要と言えると思います。
成分が上から下に落ちるので、上部に設置した方が良いつり下げタイプのものと、上に揮発するので下に設置する置き型タイプのものなど成分によってもいろいろですが、洋服の邪魔になりませんから置き型タイプもなかなか便利であると思います。
ただ置き型タイプは値段が少し高いものがあることや、持って帰るのに重いということなどから少し敬遠されているように思いますが、ネットで買う人が多くなっていますし、邪魔にならない良さを伝えればもっと増えても良い商品ではないかと思うので、CMも効果があるのではないでしょうか。
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CMを打つ時期
防虫剤の利用は基本的に衣替えと同時期、という人が多いと思います。
基本的な衣替えは6月1日、10月1日といわれ、長袖から→半袖、半袖→長袖になる時期でした。
これは公務員の制服の衣替えの時期が学校などにも全国的に浸透していたのですが、
現在では衣替えもうるさく言われなくなりました。
防虫の観点から見ると、主に防虫を気にしなくてはならないのはウール素材が多い冬服です。そのため、長袖から半袖に変わる春の衣替えの時期に最も必要になります。
最近の防虫剤は「1年有効」としたものがとても多くなっています。
一年に一度変えればいいということで、その時期は冬物を使わなくなる春頃という人が多いのではないでしょうか。
夏への衣替えの時期は人によりますがだいたい、4月から5月にかけてという人が多いでしょう。
そのため防虫剤のCMをするなら4月、5月が最もねらい目だと思います。
あと年末に掃除をする人が多いので、それに合わせて年末のCMをするとか
また引っ越しが多い2月3月も衣類の整理をする時期ですから、2月3月も効果があると思います。
夏物をしまう秋の衣替えのシーズンもありですね。
その他、衣類に直結した商品なので、衣類関係とコラボして、衣類を購入した方に防虫剤をプレゼントして商品を覚えてもらう、などといったやり方もありではないかと思います。
防虫剤というのは貰えば誰でも嬉しいものですからね。
また置き型タイプなどは購入者にとっては必要だけど重くてすすんで買いたいものではないので、春になったら自動的に交換する防虫剤が送られてくるサブスクリプション的なサービスもありじゃないかと思います。



