企業がテレビCMをやる場合は、
- スポットCM
- タイムCM
の二つの方法があります。
初めてテレビCMをやる企業さまにはスポットCMから始めることをお勧めしているのですが
タイムCMでCMをやるメリットもあります。
今回はこのスポットCMとタイムCMの違いと、
少しスポットCMでテレビCMに慣れてきた頃にタイムCMもやってみたい、という企業さま向けに
タイムCMのメリットについても紹介していきたいと思います。
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スポットCMが初心者向けな理由
テレビCMを初めてやる企業さまにはスポットCMをお勧めしているのですが、
これにはいくつか理由があります。
スポットCMは特定の番組のスポンサーにならずに、大まかな時間帯を指定してその中でランダムにCMを投下していく方法で、
対してタイムCMは特定の番組のスポンサーになり、その番組の中でテレビCMを投下する方法になります。
まず、テレビCMが初めて、という企業にスポットCMをお勧めしている理由について紹介していきます。
比較的融通がききやすい
タイムCMの場合は特定の番組のスポンサーになるので
番組編成に合わせてテレビCMの方もスケジュールを合わせて行く必要があり、「テレビCMを出稿したい!」と思ってから実際にテレビCM投下に至るまでがかなり長くなってしまうことが多いんですね。
その点スポットCMの場合は比較的融通がききやすく、
初めてテレビCMをやる企業さまでも始めやすい流れになっているかと思います。
低予算で始められる
タイムCMとなると番組のスポンサーになることになりますから、
契約期間も長くなります。
基本的に6ヶ月契約でスタートになることが多いので、
やはり金額的にも大きな予算をかけられないと厳しいと言えるでしょう。
対してスポットCMの場合は一週間程度の短い期間から単発でテレビCMを流すことができますので
予算的にも低予算で始めることができます。
もちろん全国で流したい、となるとタイムCMになってしまいますが、
例えば地方の限られた地域だけでスポットCMで一週間くらい、といった条件なら50万円〜100万円ほどの予算で始めていただけますし、
それくらいの予算で反響がある企業もあります。
テレビCMは高い、と思われがちですが
やり方によっては、思っているよりも低価格で始めることができる媒体なのではないかと思います。
関連記事:ゴールデンタイムのCMを地方局でやってみるという選択肢
ABテストがしやすい
スポットCMでは低予算で始められるというのもあって、テレビCMのABテストがしやすい、というメリットもあります。
例えば一度もテレビCMをしたことがない企業が、
事業所がある場所をカバーしている地方局でテレビCMをしてみて、
それ以外にも同じくらいの予算で別の地域でテレビCMをしてみる。
そしてその反響の違いを見て、結果の良かった方でもう一度テレビCMを再投下してみる、
というようなABテストがしやすくなります。
最初から予算をたくさんかけてタイムCMで大々的にテレビCMをやるよりも
効果を探りながら、一番効率の良い方法でテレビCMを投下する方法を探れるのがスポットCMのメリットなのではないかと思います。
関連記事:スポットCMとは?そのメリットや特性を広告代理店が解説!
企業がタイムCMをやる理由
ここまで書いてきたことなどから、初めてテレビCMをやる、という企業さまにはスポットCMをお勧めしているのですが、
もちろん中にはタイムCMでCMを投下する企業もあります。
タイムCMをやる企業はどのような理由で番組のスポンサーになるのでしょうか。
決まった時間にテレビCMが流れる
まずタイムCMの一番の利点は、決まった時間帯にテレビCMが流れる、というものでしょう。
スポットCMでも大まかな時間帯の指定はできるのですが、
例えば朝・夜・土日の時間帯を組み合わせた「コの字」など、かなり大まかな時間指定になってしまいます。
<コの字のイメージ>
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 |
そうした場合、テレビ局に依頼をして、「実際どこの時間でテレビCMが放送されるのか」ということが書いてある「線引き」と呼ばれるものが上がってこないと
具体的に何時何分にテレビCMが放送されるのかがわかりません。
しかしタイムCMの場合は特定の番組のスポンサーになることになるので
その番組の中で必ずテレビCMが放送されます。
これはタイムCMのメリットでしょう。
その番組がどういう番組かもあらかじめ把握しておくことができますしね。
関連記事:スポットCMの放送時間帯、逆L、コの字、ヨの字、の比較
ターゲティングしやすい
特定の番組のスポンサーになることによって、
その番組の視聴者層をある程度把握することが出来ていると思うので、
その視聴者層とCMのターゲットが合致していれば、効果がでやすくなるでしょう。
スポットCMでターゲティングをするとしたら、どうしても
- どの地域か
- どの時間帯か
くらいの条件でしかターゲティングができませんが、
タイムCMならCMのターゲットに合う視聴者層が多い番組を選べば良いのです。
番組内容と連動させることができる
最近よくあるのが、ドラマやバラエティ番組の途中で流れるCMに
ドラマ本編やバラエティ番組に出演しているタレントさんが起用されている、というパターンです。
特にドラマなんかだと、ドラマの主役を演じている俳優さんが、
その役のままでテレビCMに出演している、ということもありますよね。
これはタイムCMの枠で放送されているテレビCMです。
こういったアプローチをすることによって、より視聴者層にアピールをすることもできるのがタイムCMです。
競合他社とのバッティングが避けられる
タイムCMの場合は競合他社が同じ番組のスポンサーに入ることは原則的にできないことになっているので
同一番組の中で競合他社のテレビCMが流れることはありません。
逆にスポンサーになりたい番組にすでに競合他社がスポンサーに入ってしまっていると、
その番組のスポンサーには入れない、というネックもありますが。
関連記事:スポンサーの持ち込み番組とは
それぞれの予算や、イメージに合わせたテレビCMのやり方を選択してみてください。
広告代理店にいろいろ相談にのってもらうのも良いと思います。