今回はスポットCMを打つ場合の時間帯の取り方(ゾーンといいます)を指定する場合の比較をしてみたいと思います。
スポットCMは予算・期間がスポンサーの自由に設定できます。
またそれに加えて、時間帯も指定することができます。
スポットCMはスポンサーの都合に合わせてCMを打つことができるので、スポットCMをやる企業はとても多いです。
特にはじめてテレビCMを打つ場合、ほとんどの企業はタイムCMではなくスポットCMを選んでいます。
というのもCMの商品は、一年中使えるものもありますが、
たいていの場合、よく売れる時期というものがあります。
そのため、商品の需要に合わせてCMを打つ時はスポットCMで期間を決めて打つのがいいんですね。
また、スポットCMは時間帯の指定もできますので、その点もスポンサーにとっては使いやすい広告手段だと思います。
ただ、地上波の場合、残念ながら番組の指定まではできません。
独立U局や、BS、CSの場合はまた少し違っていて、この限りではありません。
もし番組の指定をしたいのであればタイムCMと呼ばれる取り方になります。
以前スポットCMをする時間は全日か逆L字どちらがいいのかでは、主に時間帯を指定するか、指定しないかで比較しました。
また、指定する典型のやり方として逆Lをあげて比較しました。
逆L型というのは、平日の夜にCMを流すので
日中家にいない人(働く層)や、日中比較的家にいる人(主婦や高齢者)も、
すべての層が最も自宅にいる時間帯なので、効率よくCM効果が得られる時間帯なんですね。
今回は、それ以外の取り方も合わせて時間帯(ゾーン)を指定するやり方を考えてみたいと思います。
時間帯指定する場合のパターン
時間帯を指定する場合は大きく以下のようなパターンになります。
- 逆L型
- コの字型
- ヨの字型
- 深夜型
それぞれターゲット層が少し異なります。
詳しく説明して見たいと思います。
逆L型
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 |
CMを流す時間帯(ゾーン)は平日の夜と土日の終日です。
ターゲットは
- 働く成人男性
- 働く成人女性
- 主婦
- 子供
- 若者
- 高齢者
など、要するに全ての人々です。
誰もが最もテレビを見ている時間帯なんですね。
多くの人が見る確率が高いので、逆L型でCMを出す場合、金額も高くなります。
特に人口の多い関東圏、関西、中部などは高額になります。
コの字型
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 |
コの字型のゾーンは逆L型に朝の時間帯をプラスしたものです。
つまり朝と夜と土日の終日。
時間帯を表で見てみるとコの字と似ています。
少し前までは、予算があるのなら逆L型が最も理想的なCMの打ち方だと言われていました。
最も人々の在宅率が高い時間帯を狙ってCMを打つからです。
ところが、最近はコの字型で打つのも同等に良いとされています。
理由は、夜は在宅率が高いものの、ビデオに録ったり、You Tube で見る人が増えているため、
CMが飛ばされるなど、見られなくなってきていること。
それに対し、朝の時間帯は、皆忙しいので、用意をしながら時計替わりにテレビをつけている人が多く、
真剣に見てはいないものの、ビデオで撮っている人は少なく、CMが飛ばされずに見られている可能性が高いということなのです。
テレビ局では朝の時間帯のスポンサー獲得にはとても力を入れていますし、朝の番組にもとても力を入れています。
関連記事:番組のスポンサー【タイムCM】とは
ヨの字型
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 |
ヨの字のゾーンはコの字型にお昼時を加えたもので
朝と夜とお昼時、それに土日の終日となります。
お昼時が入るので、主に働く成人男女に加え、主婦が意識されます。
主婦は昼時に食事を取りながら、テレビをつける人が多いからなんですね。
また、主婦は一家の買い物を決める陰の決定者ともいわれますから、主婦の意見が重視されるような商品の場合はコの字型がいいでしょう。
関連記事:男性脳と女性脳を考慮したCMの作り方
深夜型
深夜を中心にCMを流すやり方です。
ターゲットは主に大学生や働く若い人です。
以前は深夜帯は見ている人が少なく、ショッピングや、マニアな番組などが多く、視聴率も低いため、どちらかというとあまり注目されないゾーンでした。
予算があまりない時に深夜でもいいからCMを入れてくださいというような声もよく聞かれました。
ところが最近は、フレックスや在宅勤務など、働き方も多様化してきたため、深夜はかつてより重要なゾーンになってきました。
また特に都心においては残業が多い上に、通勤時間が1時間、2時間という人はざらにいるので、必然的に帰宅時間は遅くなります。
食事を終えてゆっくりテレビを見る時間が11時以降という人がとても多くなってきました。
以前は深夜に流れるCMはあまり馴染みのないものも多かったのですが、最近は大手企業が深夜帯に多くのCMを入れるようになってきました。
テレビ局でも深夜の番組に力をいれており、スポンサーも深夜を希望する企業が増えているんですね。
最近はゲームなどのCMがとても増えてきていますよね。
IT系企業のCMのターゲットは若い層で、CMにかける費用もなかなか高額です。
大手IT企業が牽引したことで、深夜帯の番組が充実し、需要が増えてきていると感じています。
関連記事:広告を出したいと思った時にまず考えるべき5つのこと
ゾーンの取り方による値段の違い
スポットCMで時間帯を指定するやり方を大きく4つに分けて書いてみました。
では値段的にはどうなのかというと、
基本的な考え方としては、ゾーンが狭ければ狭いほど料金が高くなります。
上記の、ゾーンを指定するパターンの中では逆L型が最も高くなり、次はコの時、という具合になります。
どこでもいいという指定(全日)が最も安いんですね。
テレビ局にもよりますが、全日の他オールタイムというのを設けている局もあります。
ATTという略語でも言われますがオールタイムテーブルの略ですね。
全日の場合は通常6時ー26時とか
5時-27時とかそのあたりが多いのですが、ATTだと番組をやっている時間すべて、となります。
なるべく多くの本数を出したい、というように、本数にこだわりたい場合は、ATTという指定も良いかもしれません。
ただコの字や、ヨの字にする場合でも、時間を極端に狭く設定してしまうと、高くなる場合もあるので、ご注意ください。
ゾーンの時間指定が狭ければ、取りにくくなり、競争も激しくなりますから、致し方ないわけです。
ここではゾーンを指定するスポットCMについて書いていますが、
ゾーンを指定しないスポットCM(全日)もありますから、お間違えなく。
ターゲットが今ひとつ掴みきれない場合や、はじめてCMをやってみる場合、全ての人に幅広くまずは知ってもらいたい時などは、
全日で放送するのもおすすめなので、そちらも合わせてご検討ください。
関連記事:タイムCMとスポットCMの違い。どちらを選べばいいの?
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テレビCMというのはわかりやすい料金表があるものではなく
複雑な組み方をして料金が決まっていきます。
初めてCMを放映する、という場合はかなりその判断は難しいと思います。
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関連記事:CM制作費の相場はいくらか
では今日はこのあたりで。
