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【広告代理店が解説】テレビCMを打つ時間を選ぶ時に気をつけるべきこと

テレビCMを打つ時間
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テレビCMをスポットで打つ場合、広告主は

  • 予算
  • 流す地域
  • CMを打つ期間
  • 時間帯

などを指定することができます。

 

今回は、地域によりCMの時間帯は変えた方が良い、という事について書いてみたいと思います。

 

スポットCMは流す地域を選ぶことができます。

 

ターゲットが地元の場合は地元だけにCMを流すのが通常ですが、

たとえばインターネット系の商品やサイトだったりすると、

ターゲットは全国に広がります。

 

とはいえ、全国にCMをするのはなかなか予算的にも難しいし、もしはじめてのCMならそれはなおさらでしょう。

 

そんな時は、いくつかの都市を選ぶことになると思います。

 

テレビCMの地域の選び方

 

テレビCMをする地域の選び方はCM商品によりますが、

仮にCMがインターネット系の商品やサイトの場合、地域の選び方は大まかに以下の様に分かれるのではないでしょうか。

 

例:広告主が首都圏にある場合

インターネット系の企業の多くは首都圏にありますので、広告主が首都圏にある場合を例にあげてみます。

 

  1. キー局(首都圏)のみでテレビCMをする。
  2. キー局(首都圏)とそれ以外の地域の両方でテレビCMをする。
  3. 首都圏以外の地域でテレビCMをする。

 

1は首都圏のみでテレビCMをやるというやり方です。

首都圏は最も人口が多いので、まずは選択の地域としてあげたいところだと思います。

また、地元地域になるので、地元の反響を見たいということもあるでしょう。

 

2は、比較的予算が潤沢にある場合で、首都圏とそれ以外の土地でもテレビCMをやるというパターンです。

 

3は比較的予算を抑えたい場合のやり方で、テレビCMをやりたいが、まずは予算がかからない地方でやってみて、徐々に広げていきたいというものです。

 

大まかに3通りにしてみました。

 

もっと細かく言えば、首都圏の次に人口の多い準キー局(近畿圏)をいれるか、だとか

基幹局と呼ばれる主要都市(愛知、福岡など)を入れるか、ということがありますが、

今回は地域による時間帯の話なので、大きく分けてみました。

 

首都圏などの都市型と、地方とでは同じような時間帯でCMを打たないほうがいいという話です。

関連記事:新商品のCMを地方局からやると効果的?

 

地域による生活時間帯の違い

 

総務省統計局の調査によると、

東京や神奈川などの首都圏と人口30万人以下の県では平均通勤時間が異なることがわかります。

 

最も長いのは神奈川県で往復1時間40分(片道50分)で

最も短い県は宮崎の50分(片道25分)でした。

 

つまり神奈川県は宮崎県の2倍の通勤時間をかけていることがわかります。

 

ちなみに2番目に長いのは千葉と埼玉で1時間34分(片道47分)

3位は東京で1時間30分(片道45分)です。

 

東京より、東京の近郊都市の方が時間がかかっているのは、近郊から東京の会社に通勤する人が多いからでしょう。

 

同じような現象は大阪を中心とした、奈良、兵庫でも同じような傾向が出ています。

 

通勤時間が長いということは帰宅時間がその分遅くなり、神奈川県と宮崎県では約30分の違い、つまり、神奈川の人の方が30分遅く家にたどり着くことになりますね。

 

ところが帰宅時間を調べると、実際にはもっと開きがあることがわかります。

それは働く時間が異なるからなんですね。

 

1日の働く時間を見てみると、首都圏で働く人の平均は約9時間20分、最も少ないのは富山、山口、徳島の平均8時間50分で約30分の差がでています。

 

通勤時間と働く時間の両方を合わせて考えると、首都圏と、地方では約1時間の帰宅時間の差が出ることがわかります。

 

帰宅時間の全国平均は18時56分(総務省統計局調べより)となっていますが、

最も遅いのは東京の人で、19時45分

そして、最も早いのは青森、徳島の18時です。

 

約2時間の開きがあることがわかりますよね。

 

帰宅時間の開きがさらに大きいのはおそらく、まっすぐ帰らない人が多いからでしょう。

 

もし、首都圏とそれ以外の地域でCMを流すとしたら、このことを頭において時間帯をずらすことが必要になるわけです。

関連記事:タイムCMとスポットCMの違い。どちらを選べばいいの?

 

首都圏と地方の時間帯の選び方

 

では実際にはどのように時間帯を決めればいいのでしょうか。

 

キー局(首都圏)でCMをする場合の注意点

 

首都圏でスポットCMをする場合で、働く層をターゲットにしたいという場合は、19時〜23時までを入れた方がいいと思います。

 

東京の平均帰宅時間は19時45分ですが、15分単位の細かい設定は通常できませんので、19時からとするのがいいと思います。

 

また平均値は女性も入っており、女性は全体に通勤時間も働く時間も男性より短めなので、それを加味すると若干早めの時間からの設定がいいと言えます。

 

また、首都圏の男性は遅くまで働く人が多いことに加え、帰りに立ち寄るお店も非常に多いので、寄り道をして帰ることも加味すると少し長めに23時まで取るのがいいと思います。

 

地方はマイカー通勤が非常に多いのですが、首都圏は電車通勤が多いので、一杯飲んで帰る人やちょっとお店などに寄っていく人も多いですよね。

関連記事:スポットCMをする時間は全日か逆L字どちらがいいのか

 

首都圏以外の県でCMをする場合の注意点

 

では首都圏以外の場合はどうかというと、

大阪を中心とする近畿圏と、愛知を中心とする中京圏では、だいたい首都圏と似たようなデータが出ていますから、同じような設定でいいと思います。

 

それ以外の地方の県については、

前倒しで18時から19時の1時間も加えることをおすすめします。

 

これは帰宅時間が早いからです。

 

18時〜22時までは最低でも入れた方がいいと思います。

 

若い人がターゲットなのであればさらに遅くしても構いませんが、

開始を早めにすることがポイントです。

 

都道府県の中でも人口がかなり少ない地域であれば、夜は17時からにしてもいいでしょう。

 

就寝時間で見ても、東京の平均が23:41であるのに対し、

最も早いのは、秋田で22:35となっています。

 

秋田では22:35分以降に起きている人は減ってしまうわけです。

 

地域により、生活リズムはこのように異なっているんですね。

 

スポットCMを打つ場合はこのことを頭に入れて、時間帯を決めていくといいと思います。

 

もちろん、ターゲット層が主婦や、高齢者の場合は、時間帯を設定しない全日という取り方もありますので、そちらも検討するといいと思います。

関連記事:広告代理店が解説するテレビCM放映のやり方

 

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関連記事:スポットCMのステーションブレイク、PTとは

 

 

では今日はこのあたりで。

 

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