地上波でスポットCMを打つ際に決めなければいけないことの一つとしてどのエリアにCMを流すか、という事があります。
そして、どのエリアに流すかを決めたら、
次に、そのエリアに電波を流しているテレビ局の中で、どの局からCMを流すかという事も決めなくてはいけません。
各テレビ局から発信される電波の範囲というのは国で決められています。
基本的には一つのテレビ局の電波は一つの都道府県に流れているんですね。
東京には巨大なスカイツリーというのがありますが、
あまりに巨大で高いからか、あの塔から全国に電波が流れていると思っている人もいるようです。
全国放送というのがあるので、そう思ってしまうのかもしれませんが東京のスカイツリーから全国放送をおこなっているわけではありません。
全国放送も最寄りのテレビ局から電波が出ているので、お間違いなく。
全国に飛ばせる電波は衛星放送の方ですね。
あれは空高い位置から飛ばすので、全国に電波を飛ばすことができます。
さて、基本的にテレビ局の電波は、局がある都道府県にのみ電波が流れているのが基本なのですが、例外があります。
それが東京のキー局や、準キー局、などと呼ばれる局で
これらの局は1都道府県ではなく広域に電波が流れます。
キー局でテレビCMをするという事
キー局と呼ばれるのは東京にあるテレビ局です。
キー局は、在京キー局、東京キー局ともよばれ、民放放送の中心となるテレビ局です。
キー局の放送エリアは広域で、
- 東京
- 神奈川
- 埼玉
- 千葉
- 茨木
- 栃木
- 群馬
にまたがっています。
1都6県という広範囲で、テレビ局の中でもキー局と呼ばれるテレビ局はもっとも多くの人が見ています。
人口で言うと、この地域だけで 4000万人以上なので、キー局でCMを流すことは、
日本の全人口が約12000万の約1/3の人口に対して、発信していることになるんですね。
そのためキー局はCMの値段も高くなりがちです。
どうもこのキー局のイメージが、テレビCMは高いという、テレビCM全体のイメージを作ってしまっているとも言えます。
人口が少ない地域は金額的にも全く高くはないのですが…。
さて、キー局が他の局と異なるところは、広域に電波を流しているだけではありません。
全国放送を作っているのは基本的にキー局です。
だから全国放送でCMをしたいのであれば、キー局からCMをするのが基本になります。
(ただし、全国放送はスポットCMはなく、タイムと呼ばれるCMのみになります)
キー局は行ったことがある方はご存知だと思いますが、テレビ局の中ではやはり建物も最も大きいです。
お台場にある丸い気球のような丸が特徴のフジテレビなどは建物も有名ですよね。
関連記事:全国でCMをする方法とその注意点
準キー局でテレビCMをするという事
キー局に対し、準キー局と呼ばれるテレビ局があります。
在阪準キー局などと呼ばれることもありますが、
これは大阪にあるテレビ局を指してるんですね。
テレビ局としては東京のキー局に次いで2番目の規模になりますから、大阪のテレビ局はかなり建物も大きいです。
電波が流れる地域は、
- 大阪
- 京都
- 兵庫
- 滋賀
- 和歌山
- 奈良
の2府3県で、人口にすると約2200万弱ですから、人口の1/6以上にあたるわけです。
やはり大都市が入っているので多いですよね。
準キー局の特徴として東京と同様、全国ネットの番組を作っているテレビ局ということがあります。
ただし、キー局に比べると格段に少なくなります。
大阪近郊の企業はもちろんのこと、全国規模で展開している商品であれば、
首都圏のキー局と近畿圏の準キー局の2箇所でCMをすることで、かなりの人口に広告を打てることになるわけです。
関連記事:全国のテレビ局について解説。
基幹局でテレビCMをするということ
名古屋のテレビ局は大阪に次いで大きく、全国ネットの番組も手掛けており、これらを準キー局と呼ぶこともありますが、
在名基幹局などとも呼ばれます。
基幹局と呼ばれるテレビ局はその他にもあり、これらは影響力の強い局で、通常人口が多い都市のテレビ局になります。
北海道や、福岡、などが該当します。
仙台のテレビ局を基幹局と呼ぶ場合もあります。
このような基幹局でCMをするのは広告主企業がこれらの都市にあって、ターゲット層もこれらの都市である場合。
その他、インターネット系の商品で、ターゲットが全国である場合です。
この場合、全国すべての都道府県でスポットCMをしなくてもキー局、準キー局と基幹局さえ押さえれば、人口の約7割程度をを網羅できるんですね。
費用もそれなりにかかりますが、大手企業はそのようなCMを打ちかたをする場合が多いです。
関連記事:スポットCMをする時間は全日か逆L字どちらがいいのか
それ以外のローカル局でCMをするということ
キー局、準キー局、基幹局以外のローカル局は、基本的に一つの県に流れるCMです。
主に地元の企業が地元にCMをしたい際に使うと良いと思います。
ローカル局については、人口など規模によりますが、
キー局とは金額も全く異なりますので、他の広告媒体と同様なイメージで考えていいのではないでしょうか。
地方に行くと、地元ならではのCMが確かのよく見受けられますよね。
ところが、実際には、ローカル局についてもテレビCMの広告主となっているのは、首都圏の企業がかなりの割合を占めているのが実態です。
そのため、全国のローカル局は皆、東京に支店を設けていて、営業がいるんですね。
これはCMを使う企業が、大手企業が多いこともありますが、
地元企業にとってはまだまだテレビCMは敷居が高いという固定観念がぬぐえないのではないかと思っています。
地方に行くほどテレビの依存度は高いので、テレビCMの影響力は実は首都圏よりも強いと言えます。
そのため、一度使った企業がずっと続けて使うケースが多いようです。
ローカル局の場合、十万円単位でも十分可能なので、ぜひ広告手段の一つとしてもっと考えてもらいたいところですね。
関連記事:新商品のCMを地方局からやると効果的?
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弊社ライズアドバートは広告代理店ですので、テレビCMをやりたい、という企業の方へ、広告プランのご提案をさせていただいております。
お話しした通り、実は「テレビCMは莫大な広告費がかかる」というイメージは「キー局でテレビCMを放送する」という事に対してついてしまっているイメージです。
テレビ局を選べば、予算を抑えてテレビCMを放送する事も可能ですし、
そちらの方が紹介する商品やサービスによっては合っていることもあります。
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関連記事:CM制作費の相場はいくらか
では今日はこのあたりで。