CMでの広告戦略を考える時に,
皆さんも地方テレビを考えた事があるのではないでしょうか?
ただ、その一方で「地方のテレビ局でCMなんてやっても意味がないでしょ」と思っている方も多くいらっしゃると思っているのです。
しかし、今後は
- 地方テレビ局の魅力は増大する
- 地方局がねらい目
と言えるかもしれません。
これからのCM戦略とSNSとの併用効果。
今回はそんなCM戦略について考えていきたいと思います。
CM戦略で大切なのは口コミの力
新しいものを買う時、何を基準に買うのでしょうか。
「知っている人が良いと言っていた」という口コミの力が最も影響力が大きいと言われます。
誰々さんが良いよ、と言っていたので買ってみた、というのは誰しも経験があるのではないでしょうか。
現に私は先日友達からおいしい、と聞いて共楽堂のお菓子「ひとつぶマスカット」を買ってしまいました。
確かにおいしかったです。若干ちいさいけど。
でも本物のマスカット使ってるなら仕方ないかも。
余談になってしまいましたが、口コミの効果というものはどんな広告よりも効果があるように思います。
また、もちろん私が買ってしまったマスカットでも口コミは有効だと思いますが、口コミと言えば医療など身体にかかわることであれば尚更その重要性は増して行きます。
心配ですから。人間は実行ハードルの高いもの程、実際の情報を見た上で判断するわけなんですよね。
どんなお医者さんに自分の病気を治してもらうのだろう?そんな事を考えると思うんですよね。自分の身体に関する事というものは、
人間が抱える悩み中でも、郡を抜いて大きなものなのです。
今はどうかというと、知ってる人じゃないけど「いいね!」と言ってる人がたくさんいるから買ってみよう!となっていますね。
また、最近はネットで評価を見て決めている人も多いはず。
これも口コミですよね。
こういうのをアーンドドメディア(信頼を獲得するメディア)といいますが、これに対してテレビCMはペイドメディア(お金を払うメディア)。
これまでアーンドメディアは絶大な効果があるとわかっていても範囲が狭すぎて話にならなかった。
だから広告費をかけてテレビCMをしていたわけです。
ところが今は違う、SNSのシェアボタンやいいねボタンで口コミがネズミ講式に広がる時代になったわけです。
この口コミ力を利用しない手はないですよね。皆さんもAmazonで何か物を買う時には必ず口コミを見ると思うんですよね。
それくらい大切なものになっていると思うのです。
関連記事:CMの手法はどんなものがあるか
新商品公式サイトへ誘導するためのテレビCM
テレビってぼーっと見ていてもずっと何かをやってくれているので自然に目に入ってきますね。
私みたいな広告代理店の人間でも、そうやってよくだらだらとテレビを見ています。
ところがインターネットだと何を見るか自分で決めなくちゃならない。
それがあるから、高齢者はまだまだテレビを見続けるでしょうね。私もこの年齢になったからこそ、わかりますが。
テレビというものは自分が考えなくても、面白いテレビを流してくれるハコなのです。インターネット広告との違いは何ですか?と聞かれる事も多いのですが、
まだまだ、テレビというものを見ている人の数は多いわけなんですよね。インターネットを使って動画を見る人も増えてきてはいるのですが、
それでも多いんですよね。
また、もっとも効果があるといわれるアーンドメディア(口コミ)はSNSのおかげで以前より格段に効果はあがっているように思います。
だからこそ、今迄みたいに多額な費用をかけてテレビCMを打たなくてもいいんじゃないか。
実際にそう考える企業も多くなっています。
ただ、新商品については知っている人がいないので口コミの土壌に上がってこないのです。
そのために新作ゲームなどはテレビCMをしているわけです。
最初のとっかかりですね。
ゲームに限らずとっかかりはやっぱりどうにかしなくちゃならないですから。
その起爆剤としてCMというものが重要になってくるのです。Youtuberとかもこういったところに目を付けているんですよね。
Youtuberは新しいゲームの実況をする事により、スポンサーからお金をもらっている人だっています。構造的には似ているのですが、
テレビはより広い範囲のユーザーにリーチする事が可能なんですよね。Youtuberだと、主にチャンネル登録をしている人に向けて配信するので、
多い人でも100万人程度かと思いますが、テレビは多くの人が持っているものなのですし、チャンネルは少数です。
そのため、チャンネル登録数で考えても、Youtubeより多いと言えるわけなんですよね。
地方局からCMをやるというCM戦略
だったら地方局を上手に使えばいいと思うんです。
地方局なら格段に費用も安く済みますから。
例えば
大阪のレストランが新しいメニューも作ったし、ここでお客さんを集めたい、CMを打とう!
それを北海道でCMをしてみるんです。
北海道の食材なんかも使っていたら更にいいです。
ただ、遠く離れたところでCM打つなんて今までならありえないことです。
「何をバカなことを言ってるんだ!」
と思うかもしれないですね。でも
- 北海道でCMを見たらなんか面白そう
- そこで「公式ホームページ」で見てみる
- そしたら、すごくおいしそうなメニューが並んでる
- 北海道の食材使ってるみたい
- 「いいね」を押す
- 拡散
こういった流れになるんですよね。地方でCMを打つという事にも意味があるのです。
もちろん、お店がある地域のテレビ局で流すという方法でも良いんですよね。「新しいお店を出しました!」でも良いですし、
ドキュメンタリー形式にして、開店の舞台裏から社長の思いまでをドラマチックに流していくという方法でも良いのです。
このためにはもちろんCMを打つのと同時にネットでの広告もきちんとするべきです。
関連記事:テレビCMをする時ホームページも作りこんだ方がいい理由
若干時間はかかるかもしれませんが。
ただ、広告代理店がフットワークよく動いてくれるかというとそこはちょっと疑問。
テレビ局の広告収入の多くは代理店にお願いしていますから。
私たちからすると、お願いされています。広告代理店ですから。
テレビ業界がいろいろと変わりにくいのはそこらへんも一因なのかもしれません。
関連記事:タイムCMとスポットCMの違い。どちらを選べばいいの?
まとめ
CMを地元以外の地方でしてみる、というのは難しいことですが、できないことではありません。
広報担当者が、ちょっと柔軟に考えて、あとはやる気があれば。
きっと経費も押さえられますよ。
ただし、SNS拡散してもらえるような魅力的なWEBコンテンツ(ホームページ)は必要です。
ホームページの作り方は自由ですから。
人に知ってもらう方法は一つではなくいろいろ、だから面白いのです。
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