弊社ライズアドバートはテレビCMをメインに取り扱う広告代理店です。
今回はアイスのCMをする時にどのような戦略があるのか、広告代理店の目線で考えてみたいと思います。
どのような層がアイスを食べているのか
まず初めに、テレビCMを放送するときはどのような人がターゲットになるのか、ということを明確にすることがとても大切です。
ターゲット層が明確でないCMほど、印象に残りにくく、たくさんお金をかけて多くCMを放送しても、効果がなかなか得られないということが多々あります。
伝えたいことがたくさんあるのはわかるのですが、15秒、あるいは30秒という短い時間の中で情報を詰めこもうとすると、「わかりにくいCM」「結局何が言いたいのかわからないCM」となってしまい、視聴者の心に残っていきません。
だからこそ、どのような人をターゲットにするのか、なるべく明確にすることが大切です。
男女どちらか、年齢はどれくらいか、仕事は何をしていて、どこに住んでいて、どんな時間帯にアイスを食べる人なのか、という細かな設定まで考えてみても良いと思います。
アイスと言っても色々な種類のアイスがありますが、全体的に見ると男性よりも女性の方が需要は高いですね。
また、男性と女性だと少しアイスの好みも違って、男性で人気なのは赤木乳業のガリガリ君、女性に人気なのは江崎グリコのパピコ、という調査結果がありました。
まずは、CMで扱うアイス商品が男性と女性、どちらに人気なのか、ということを明確にすると良いかと思います。
実はテレビCMというのは、男性をターゲットにするか、女性をターゲットにするかによって作り方も異なってくるのです。
関連記事:男性脳と女性脳を考慮したCMの作り方
テレビCMをする時期について
私は暑ければ暑いほどアイスが売れると思っていたのですが、アイスの一番の食べどきは気温25℃くらいらしいんですね。
30℃を超えてくるような本当に暑い時期というのは、アイスよりもしゃりしゃりという食感を楽しむことができるかき氷の方が売れるそうです。
もちろんアイス類の中には氷菓・ラクト系もありますので、そういった商品は暑い時期もいいですね。
気温との兼ね合いを見てテレビCM出稿の時期を考えてみると良いのではないかと思います。
テレビCMを放送する場合は、遅くとも放送の3ヶ月ほど前から準備を始めた方が良いでしょう。
テレビCMには特定のテレビ番組のスポンサーとなってテレビCMを放送するタイムCMと、特定の番組には入らず、曜日と時間帯をある程度指定して、その指定範囲の中でランダムにCMを放送するスポットCMがあります。
毎週決まった視聴者に同じCMを見て欲しかったり、番組の視聴者層とターゲット層が合う内容のものであればタイムCMがおすすめですが、
アイスのCMの場合はそのような特徴はあまりないので、どちらかといえばスポットCMの方が良いのではないでしょうか。
スポットCMの方が放送スケジュールの融通がききやすいですし、タイムCMに比べるとコストを抑えて本数を打つことができます。
スポットCMの場合は放送開始の2〜3週間前までに、実際CMとして放送する映像素材の搬入を終えなくてはいけません。
そのため、映像制作に2ヶ月ほどかかると想定し、放送開始の3ヶ月前には動き始めたい、という計算です。
CGなどの特殊な撮影が必要になる場合はさらに制作期間は長くなりますので、できれば早め早めにご相談いただいた方が良いかと思います。
関連記事:テレビCMの納品スケジュールについて広告代理店が解説!
アイスを最も食べるエリアは?
都道府県別統計とランキングで見る県民性の都道府県別アイスクリーム・シャーベット消費量によると、
アイスクリーム・シャーベットの消費量が多い都道府県ランキング上位は以下の通りです。
- 石川県
- 富山県
- 栃木県
- 山形県
- 埼玉県
ちなみに消費量が少ない順だと以下のようになります。
- 沖縄県
- 兵庫県
- 福岡県
- 和歌山県
- 宮崎県
実は暑い地域の方がアイスは食べられていない、というのは意外ですね。
関東圏に関しては基本的には東京キー局(日テレ・TBS・フジテレビ・テレ朝・テレビ東京)での放送になりますので料金が高いですが、
地方局であれば50万円程度からテレビCMの放送をできるところは多いです。
上記に挙がっている、
- 石川県
- 富山県
- 山形県
なんかは狙い目ではないでしょうか。
CM素材の制作も、静止画の組み合わせでCMを作ることができ、その場合だと20〜30万円程度に抑えることができますので、
地方エリアであれば、初回のCMでも100万円以内で放送してみることができるのです。
もちろん一度制作したCM映像は次回以降も使えますので、放送は2回目以降は放送料金のみで放送できます。
そうなってくると、「このエリアではすごく有名なアイス」というように、エリアをピンポイントで狙って販売戦略を立てる、というのが実は良いのではないかな、と思います。
関連記事:CM広告のエリアの決め方について
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