CM・広告の仕組み

テレビCMの納品スケジュールについて広告代理店が解説!

テレビCMを放送したいという時は、

  • テレビCMを制作する
  • テレビCMを放送する放送枠を購入する

という二つの作業が必要になります。

 

テレビCMを制作する部分は映像制作会社に依頼し、CMを放送する放送枠を購入する部分はテレビCMを取り扱っている広告代理店に依頼することになるかと思います。

グループ企業内や子会社などでCM制作も引き受けることができる広告代理店もありますので、その場合は制作進行がかなり楽になりますが、制作会社と広告代理店が別の場合はあいだにクライアント様も入っていただいてやり取りをするような形になります。

というのも制作会社で出来上がったCM素材をそのまま搬入すれば良いというわけではなく、CM表現として放送することができる内容のものかどうかということを審査する考査というものが各テレビ局で必要になるのです。

そのため制作会社と広告代理店の連携も必須となってきます。

そしてCM素材が出来上がって納品しないことにはテレビCMを放送することができません。

 

今回はテレビCMを制作する時の納品スケジュールについて解説してみたいと思います。

ここがなんとなくわかっていると、CMを放送し始めたい時期から逆算してどれくらいの期間でCMを作ればよいのかということが見えてくると思います。

 

CM撮影までの絵コンテ決め(絵コンテ段階で考査)

 

まずはCMの制作の内容について絵コンテと呼ばれる、カットごとにイラストや写真などでイメージがわかるようになっているものを作ります。

こちらをクライアント様に確認していただき、内容についてもっとこうしたいということがあれば指摘を頂いて修正をしていく作業を行います。

  • CMをどうして行うのか
  • どのようなターゲット層を想定しているのか
  • どのような雰囲気のCMにしたいのか

というようなことを踏まえて企画を練り、絵コンテを制作していきます。

そのため絵コンテ制作にあたってヒアリングなどが必須となり、上がってきた絵コンテに対する修正依頼などもして頂くので、実は撮影するまでの間のこの段階でかなり時間がとられることが多いです。

スムーズに決まって2週間、修正などを加えて色々決めて行くのであればこの段階で1ヶ月ほどかかることもあります。

コンテが出来上がったらこれを一度広告代理店と共有してテレビ局の考査にかけます。

絵コンテの段階でナレーション文言だったり表示するテロップの内容などは決まっているかと思いますので、その内容に関して考査を行います。

  • 視聴者に誤解を与える表現などが使われていないか?
  • 業界基準に抵触するような表現になっていないか?

というようなことが考査されます。

関連記事:広告を出す時に注意したい、考査について

 

CM撮影はほとんど一日で終わる

 

新しく撮影を行わなくてはいけないCMでも大体撮影は1日で終わることが多いです。

ただロケ地が複数箇所あったり、特殊な撮影を行わなくてはいけない場合は1日では終わらない場合もあります。

またイラストやCGなどを使ったCMを制作する場合は映像の撮影に比べて時間がかかることが多いです。

イラストやCGを使う場合はプラス2週間から1ヶ月ほどは見ておきたいところですね。

関連記事:CMの撮影ってどんな感じ?現場レポート!

 

編集は2週間ほど見ておく

 

撮影が終わったらそれを15秒や30秒などのCMの尺に編集していく作業が始まります。

制作会社によっては特急料金などを支払えば早く編集をしてもらえる可能性もありますができれば余裕を持って制作を進めていった方が良いでしょう。

特急でお願いできる場合は3日程で編集ができる制作会社もあります。

通常は2週間ほどは見ておいた方が良いです。

関連記事:提供でCMを放送するってどういうこと?予算はどれくらいかかる?

 

仮編集したものを確認(仮編集したもので考査)

 

あらかた編集が終わったものでまだナレーションなどを収録していないものを仮編集と言います。

業界で仮編と呼ばれたりオフラインと呼ばれたりすることもありますが、この段階で一度クライアント様にチェックしていただきます。

カットを入れ替えたり、もっとこういった表現にしてほしい、というような修正依頼があればこの時にいただきます。

ただ撮影した素材の中にない素材を新しく追加することはできませんので、撮影したものの中から対応できる修正のみという形になります。

どうしても思ったようなカットがないという場合は、再度撮影を行うことになりますが、その場合は撮影を行うための費用が別途かかりますし、そのぶん手間も増えて納品スケジュールが遅くなってしまいます。

なのでできれば撮影当日は立ち会っていただいて撮影内容に問題が無いかどうかということを見ていただいた方が良いと思います。

 

編集したものが出来上がったらその段階でまたテレビ局の考査にかけます。

考査にも場合によっては一週間ほど時間がかかることがあります。

特に医薬品関係や健康食品など人体に影響を与え得るものなどは考査が厳しくなりますので、スケジュールにはなるべく余裕を持っていただいた方が良いです。

関連記事:初めてのCM放送の時に知っておきたいことを広告代理店が解説します

 

音付けして完パケ(完パケを考査)

 

編集内容などに修正を加えたら最終的にMAと呼ばれる音付け作業を行います。

こちらはスタジオに入ってナレーションをつけたり音楽やSEなどをつけて全体の音量などを整えたりする作業です。

こちらで出来上がったものが完成パッケージ、完パケと呼ばれるもので、こちらを改めてテレビ局の考査にかけます。

 

このようにテレビCMを放送するまでには様々な作業が必要になりますので、最低でもテレビCMの放送を開始する3ヶ月前くらいからは動きたいところです。

もちろんCM素材を持っていれば考査だけで済みますし、内容によってはもっと時間がかかってしまう可能性もありますので、どういうCMにしたいのかというイメージを持った上で広告代理店に相談していただけると良いかなと思います。

逆に放送開始したい時期が決まっているのであれば、それまでにどのようなことだったらできるのかということをご提案させていただくことも可能です。

お気軽にご相談ください。

関連記事:テレビCMをするにあたって業態考査でNGとなってしまう企業とは?

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長倉 さやか
長倉 さやか
テレビの広告代理店「ライズアドバート」の長倉です。テレビでCMを打つ、となると身構えてしまう人がたくさんいると思います。でも実はテレビ広告はやり方によっては手軽に、そして楽しく挑戦してみることのできる広告です。テレビの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆していきます。 番組制作を行うライズプランニングではサポートも行っています。

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