CM・広告の仕組み PR

かつらのCMを放送する時に考えられる広告戦略

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

今回はこれからのかつらのCM戦略について書いてみます。

現状のかつら業界

かつら業界は技術的な発展のおかげで、数十年前と現状を比べると品質も良く、取り扱いも楽な商品が増えました。

その結果おしゃれ感覚で利用する人を始め徐々に需要は増えているとはいえ、格段に伸びているとも言えない業界ではないかと思います。

かつらの重要な役目として医療用としての利用があり、

今後も重要な役割だと思いますが、それとともに隠れた顧客を伸ばすことが業界としてはさらに重要になってきていると思います。

かつらは潜在的には「利用してみたい」と考えている消費者が世代を問わず数多く存在していると思っています。

現在はネット社会なので自分で調べることができますが、かつら業界は用途や使用方法が意外に多く、見れば見るほど(説明すればするほど)わからなくなるというジレンマを抱えた業界とも言えるのではないでしょうか。

かつらは男女、世代、身体の具合などにより用途や使い方が多岐に渡るため、ひとくくりで紹介するのは実は難しいと思います。

利用する人については

  • 薄毛などをカバーしたい人
  • おしゃれで使いたい人
  • 医療目的で使いたい人

など目的が異なりますし、また使い方についても

  • 髪がどれくらいあるかで異なる
  • つけ方にも種類がある
  • 素材に種類がある
  • 値段に幅がある
  • オーダー品と既製品がある

などざっとあげてもパターンが多いことがわかります。

パターンが多いからこそまずは「連絡をください」「お問合せ下さい」「お客様に合わせて対応」となるのは業界としては致し方無いところかと思います。

ところがかつらの潜在的な顧客の多くは「特に使わなくてもよい」層なので、わざわざ問い合わせないのが実際のところでしょう。

ましてよくわからない部分が多いので、足を踏み入れにくい業界なのではないでしょうか。

最近は人毛が必ずしも良いわけでもなく優れた人工毛もありますが、そのあたりも知られていないことで、メンテナンスや料金的なことなどハードルが上がっている要因になっているように感じています。

問い合わせをすることで住所やアドレスなど連絡先が分かってしまうのも昨今では警戒されるもとになると思います。

ましておしゃれ感覚で使うのがほぼ女性だとすると警戒するのはなおさらではないでしょうか。

これまでのかつら業界の戦略ではすべてのターゲットを網羅すべく考えすぎて、最も厚い層に響かなくなっていたというところに最も問題があるのではないでしょうか。

かつらは利用方法次第ではアパレル業界以上におしゃれ要素があります。

別の自分になってみたいという欲求を満足させてくれるあこがれの道具でもあるでしょう。

ところがよくわからない上に、高い、メンテナンスが大変などマイナスなイメージも強く残っているのは大変残念なところであります。

現在かつらを利用する層としては多い順に

  • 50代 おしゃれで利用
  • 60代以上 薄毛隠し、ボリュームを出すのに利用
  • 20代 おしゃれ感覚で利用

のようになっています。これからのかつらはまずは違う自分を演出する高度なおしゃれの一つという要素を強く押し出してみてはどうでしょう。

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かつらを利用しない理由

潜在的にかつらを利用してみたい人は多くいると言いましたが、ではなぜかつらを利用しないのかをまず見てみます。

  • 高そう、料金がはっきりしない
  • メンテナンスが面倒そう
  • 蒸れそう、地肌への影響が心配
  • 途中で取れてしまいそう
  • しつこく勧誘されそう
  • 人工毛、人毛などがあるようだけど差がわからない
  • ノリやテープを使うのは心配、つけ方が不明
  • 替えが必要なのか
  • 増毛とどちらが良いのか
  • 髪の量によってつけ方が違うのかわからない

など。

その他細かいところでは専用のシャンプーが要るのか、髪を洗えなくなるのではないかなど消費者の不明点はつきません。

これらの不明点は直接関係者に説明を聞くことで即座に解決できることがほとんどですが、そこまで至らないのがほとんどでもったいない状況です。

かつらのようなケースの場合は、数ある利用法の中から一つを選んでそのケースから理解してもらい安心を得ることがまず大事なのではないかと考えます。

不特定多数の人に認知してもらい、潜在的な興味を目覚めさせる方法として一つにテレビCMという方法もかなり有効ではないかと思っています。

また店頭に置いてあるかつらのボタンを押すとバーチャルで被った自分を体験できるなどもおもしろいと思います。

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これからのかつらCM戦略として

今後CMをしていく上では数多い利用方法のうち一つに絞って簡単でおしゃれに使う路線でCMしていくこと、特におしゃれに使うのは女性がほとんどであるため女性をターゲットとして値段の目安、つけ方メンテナンス方法などの情報を盛り込んでいくと良いでしょう。

消費者の不安を払拭するために盛り込んでいくとよい要素としては

  • 人工毛がつやや扱いともに手軽で使いやすいこと
  • オーダーではなく既製品で良いこと
  • 洋服に合わせて別の自分になる楽しい映像
  • つけ方、はずし方がわかるようなCM映像
  • 自分で洗う様子、保管方法もわかるCM映像
  • できればショート、ロングなど複数の楽しみ方を映像で示す
  • 値段の例を示す

など。

現在のかつらの需要は50代~の女性が最も多くなっていますが、思い切って20代~30代などの若い世代を使ってCMしてみるのも新鮮で興味を引くのではないでしょうか。

若い層が使うことでおしゃれ感覚で使うということを視聴者に感じてとってもらいます。

さらに店頭の方についてですが、かつらに興味はあっても試しにかぶってみることに抵抗がある人は少なからずいると思います。

そのため、初期の設備投資は多少かかりますが、店頭のサンプルを選ぶとバーチャルで好みのかつらを自分が被ってみた様子が見られるようなシステムを取り入れると、ショッピングが非常に楽しくなり顧客が増えるのではないかと思います。

  • かつらは洋服感覚で使うことができる
  • いつもと違う自分を演出できる

という実感をテレビCM等により広い層に認知してもらうことで、

薄毛を隠したい、髪のボリュームを戻したいなど、どちらかというとマイナスな理由で利用したい人達にとっても使いやすい環境を作っていけたらベストではないでしょうか。

洋服のような感覚でかつらを使うことが流行になる時代を目指して新たなテレビCM戦略を試してみてはどうでしょう。

男性についても成人男性の4人に1人が髪の悩みを持つと言われます。

女性が気軽にかつらを楽しむことで多くの男性にも気軽に手に取って使ってもらいたいものです。

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ABOUT ME
長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。

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