弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。
主に情報・報道番組の制作に携わっています。
今回はキー局について解説してみたいと思います。
キー局とは番組放送におけるネットワーク（系列）の中心となる放送局のころを指します。
日本では、東京都内に所在する5つの主要放送局
- 日本テレビ放送網
- テレビ朝日
- TBSテレビ
- テレビ東京
- フジテレビジョン
を指します。
いずれのテレビ局も、本社は東京都港区にあり、
在京キー局、東京キー局とも呼ばれます。
ちなみに、大阪府大阪市に所在する在阪広域局の4局
- 毎日放送
- 朝日放送テレビ
- 関西テレビ放送
- 讀賣テレビ放送
は準キー局と呼ばれています。
これらのテレビ局はキー局に次いで番組を多く送り出しています。
キー局とローカル局の関係
キー局では基本的に自社で番組制作をしています。
あるいは子会社での制作ですね。
それらを系列局である地方ローカル局に卸す（番組販売）ことで、地方ローカル局ではキー局と同じ番組が見られるようになっています。
キー局で放送されている番組が一週遅れて地方ローカル局で放送されたりしますが、
これはキー局で放送されたものが卸されて、地方ローカル局で見られる、ということなんですね。
例えば日本テレビであれば、系列局は
- 近畿エリアだと讀賣テレビ
- 中京エリアだと中京テレビ
- 福岡だと福岡放送
- 北海道だと札幌テレビ
というようになります。
山形県や宮崎県のように、テレビ局が2局しかない、というような地域もありますので、
そういった地域では、系列局のものではない番組が流れていることもありますね。
地方ローカル局では自社で制作している番組もあるのですが、ほとんどがキー局の番組です。
つまり地方局の方が、テレビ局内で制作に携わっている社員の割合も少ないということです。
ただ、弊社が制作に携わっている情報・報道番組については、「そのエリアの情報」がより求められる番組となります。
例えば天気予報なんかも、地方で「関東の天気予報」を紹介するわけにはいきません。
そのため、地方ローカル局であっても自社で制作しているものが多いですね。
地元のイベントやお祭りなどを取材したり、地元企業に密着したコーナーがあったり、といった、地方局ならではの番組制作を行っています。
キー局それぞれの特徴
ここからはキー局それぞれの特徴についてざっくりと解説してみたいと思います。
日本テレビ
1953年8月、民間のテレビ局として第一号の放送免許を得たのが日本テレビです。
- キューピー3分クッキング
- 笑点
などのご長寿番組が多いのも特徴。
1978年から24時間テレビも放送され続けています。
現在も世界の果てまでイッテQ！など、年齢層関係なく家族で楽しめる高視聴率番組が多いのが特徴です。
TBS
1951年に民間で初めてのラジオ局として始まり、その4年後にテレビ放送が始まりました。
報道のTBSと呼ばれることもあり、報道系に強いのが特徴です。
さらに半沢直樹などのヒットドラマも多く送り出しており、ドラマも強いですね。
フジテレビ
1957年に株式会社富士テレビジョンとして会社が設立され、1963年に日本初のアニメーション「鉄腕アトム」を放送したテレビ局です。
1969年に放送を開始したサザエさんは今も放送が続いているご長寿番組です。
バラエティ番組で成功してきたテレビ局で、お台場冒険王などのイベント事業も他局より強いのが特徴です。
テレビ朝日
1957年に株式会社日本教育テレビとして設立され、1959年から放送が始まりました。
今からはあまりイメージできないかもしれませんが、元々は教育専門のテレビ局だったのです。
元々教育テレビだったという背景もあり、
- 「仮面ライダー」
- 「ドラえもん」
- 「クレヨンしんちゃん」
- 「プリキュア」
といった子ども向けの人気シリーズが今も親しまれていますね。
スポーツにも力を入れており、スポーツ番組の数が多く、WBCの決勝を放送したのもテレ朝です。
テレビ東京
1964年に東京12チャンネルとして開局しました。もともとは教育の専門局として始まったテレビ東京。
2010年にテレビ東京とBSジャパン、テレビ東京ブロードバンドの3社が合併し、地上波放送、衛星放送、インターネット配信など、様々な視聴方法が提供できるようになりました。
テレビ東京には日本経済新聞社が資本参入にしているため、
- ガイアの夜明け
- カンブリア宮殿
- ワールドビジネスサテライト
など、ビジネスマン向けの番組なども有名です。
さらに、
- 妖怪ウォッチ
- ポケットモンスター
など、アニメのヒット作もあります。
キー局にはそれぞれの強みやカラーがあります。それらを知っておくと、テレビ業界を体系的に理解できるのかなと思います。
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