弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。
主に情報・報道番組の制作に携わっています。
今回はテレビ番組制作現場での上下関係についてです。
番組制作にスタッフとして入る時に誰が偉くて、自分はどういった出世ルートをとるのか、ということが分かっていると、目標を立ててお仕事がしやすいかなと思います。
まず、番組制作現場にどのような役職のスタッフがいるのか、ということは別の記事で詳しく解説していますので、そちらをぜひご覧ください。

ADはどのようにして出世していくのか?
テレビ業界未経験の方は、まず番組制作現場ではアシスタントディレクター(AD)としてキャリアをスタートさせます。
弊社でも新採用者のみなさまはほとんど(9割以上)が未経験の方で、全く映像に関する知識がないというところからスタートします。
全くの未経験のまま現場に入るのが不安だ、という方のために、弊社ではSTEP UPコース研修という独自の研修システムをご用意しています!

最初はアシスタントディレクターから始めて、その後の出世コースとしては以下の2通りのコースが一般的です。
- 【アシスタントディレクター】→【アシスタントプロデューサー】→【プロデューサー】
- 【アシスタントディレクター】→【ディレクター】→【総合演出】
上はプロデューサーを目指すコース。
下はディレクターの中でも一番偉いディレクターを目指すコースです。
一般的に、アシスタントプロデューサーというのは聞き馴染みがあまりないかもしれません。
略してAPという呼称になります。
APに関しても、詳しくは別の記事で解説しています!

プロデューサーのお仕事は番組を制作するための資金集め、現場の外のお仕事が多く、外交官、というイメージでしょうか。
それに対してディレクターは現場の総監督。一つの番組にディレクターが何人もいることはよくあることで、それらのディレクターの取りまとめであり、番組のカラーを左右する人です。
アシスタントディレクターとして働き始めたら、最初は覚えることがたくさんあって大変だと思いますが、数年すると番組の作り方も見えてきて、お仕事をしていく中でも余裕が生まれてくると思います。
そんな中で、自分がやりたいことはなんだろう?と考えながらお仕事をしていくと良いと思います。
プロデューサーはどちらかというと企画を考えたり、プレゼンをしたり、コミュニケーション能力が求められるお仕事です。
ディレクターにもコミュニケーション能力は必要ですが、こちらは番組の現場を取り仕切る人で、どちらかというとクリエイティブ能力の方が必要かもしれませんね。
どういった側面で考えるかによりますが、番組の中の上下関係としては、
プロデューサーか総合演出が偉い、ということになります。
番組によってもパワーバランスは違うことが多く、プロデューサーと総合演出、それぞれのキャリアの差などもありますね。
ADからディレクターになるには?
たまに
ディレクター(プロデューサー)になりたいです、アシスタントディレクターを経験せずにディレクターにはなれないのですか?
というようなご質問をいただくこともありますが、
基本的にテレビ業界未経験の方の場合は、全員アシスタントディレクターからキャリアをスタートさせます。
そもそも番組によって制作のフローなどは全然違うものなので、番組に入ってみないとどんな仕事をすればいいのか、ということが分かりません。
アシスタントディレクターとして就業して数年は、番組制作にどんな仕事が必要なのか、ということを学ぶための期間だと思った方が良いと思います。
その後、ディレクターとして徐々にお仕事を任せてもらえるようになります。
先述した通り、ディレクターは番組内でも数人いることが多いので、いきなり一人のディレクターに全部のディレクターが行くことはなく、
アシスタントディレクターをやりながら、ちょっとずつディレクターのお仕事も任せてもらえるようになって、周りが「もう大丈夫だ」と判断したタイミングで、ディレクターとして本格的にお仕事をしていくような形になります。
ですが、全員が全員、ディレクターになれるというわけではありません。
数年でディレクターになれる人もいれば、10年以上アシスタントディレクターを続けている人もいます。
上の人たちを見て、出世するためには何が求められるのか、ということを考えて動いていかなくてはいけないですね。

ディレクターとプロデューサー、どっちが偉い?
番組の全てをまとめている人というとプロデューサーということになるのですが、
ディレクターとプロデューサー、どちらが偉い、というのはあまりありません。
そもそも番組を対外的にまとめていく人がプロデューサーで、対内的にまとめていくのがディレクターなので、役割が違うと言えます。
本当に番組によりけり、ではあるんですけどね。
一番理想的な形としては、総合演出ディレクターがやりたいことをプロデューサーがうまく引き出し、それが実現できるようにプロデューサーが動いていく、という形なのだと思います。

