金融関係のCMはできる?避けた方が良い表現は?
今回は金融関係のCMについて、どんなCMなら可能なのか、どんな表現は避けた方が良いのかなどについて書いてみます。
金融業とはどんな業種?
「金融」というのは「お金を融通する」から来ていることばです。
企業・個人などに対し、必要なあるいは不足する金銭・資金を融通、用立てることを言います。
これを生業としている代表的な企業が銀行や証券会社で
その中でも個人への貸し付けを主としているものは消費者金融と呼ばれていますね。
テレビCMでよく見かけるのもこれら
- 銀行
- 証券会社
- 消費者金融
が多いと思います。
金融業というのはとてもイメージを大事にする業界だと思います。
というのも、企業が必要なお金を調達することは、会社の成長には欠かせない重要なことだと思うのですが
場合によっては業績が思うようにいかず銀行の管理下に置かれてしまうこともありますし、
一方ではひところサラ金地獄と言う言葉がはやったように、個人がやたらお金を借りて支払不能に陥るケースもあります。
このように金融業というのは悪い印象を持たれがちなのです。
そのため悪いイメージを払拭する意味もあり、とりわけCM等の広告ではイメージを大事にしていると思います。
「晴れの日は良いが、雨の日は傘もさしてくれない」とは、業績が悪い時の銀行の仕打ちを皮肉った言葉ですが
銀行としても貸した金銭が戻ってこないでは困りますから、冷たくなるのも致し方ないことかと思います。
そんな金融関係のCMについて、そもそも金融業はCMができるのか、できる場合はどんなCMが良いのか、どんな風に流すのが良いのかなど金融関係のCMについて書いてみます。
そもそも金融はCMができるのか
さて、そもそも金融ってCMができるのかということですが、
結論から言うとできますがかなり規制があります。
かつてサラ金地獄とか自己破産、過度な取り立てやそのせいで自殺者が増えるなど
消費者金融からの借り入れが社会問題となった際、それまでとても多かった消費者金融のCMが問題視されたのです。
1970年代のことです。
当時民法キー局では消費者金融のCMはなくなっていきました。
ただし、独立U局と呼ばれる局では細々とCMをするといった時期があったのです。
そもそもかつては金銭の貸借りに現在のような金利の制限が明確になく、金利の制限は無いに等しかったのです。
貸主の言い値の利息で年50%とか70%と言う法外な利息で借金が膨れ上がっていくということが多々ありました。
現在では金利は、金額にもよりますが多くても20%と、法律で上限が定められているのでかつてのような問題はあまりなくなってきていると思います。
それに伴い、テレビCMも解禁となりましたが、放送時間帯を深夜のみにし本数を制限するなどの規制があります。
また90年代はむじんくんという自動契約機が急激に増えた時期もあり、当時はそのCMも多く見られました。
最近では法律で金利の上限は決められましたが
金融の中では安全と思われている銀行についても実は同じ危険性があり少し問題になりました。
それが銀行の無担保カードローンです。
銀行の場合、悪質な消費者金融のようなことはまったくありませんが、
銀行のカードローンというのも審査なく無担保で借りることができるので、消費者金融のサラ金と呼ばれたものと実質は変わり無いんですよね。
最近まで大手銀行のカードローンのCMを多く見かけたのを記憶している人もいるかと思います。
やけに本数が多いなと感じたのを覚えています。
無担保のカードローンの金利も銀行とはいえ、決して安くはありません。
大手銀行のカードローンのCMも過度なCMは、銀行なら大丈夫という安心感で安易に借りることを防ぐため、こちらについても本数等の規制がかかったようです。
最近は以前ほど大手銀行のカードローンのCMを見かけなくなったと思います。
関連記事:CM制作をするならどれくらいスケジュールを見ておくべき?
金融CMをする際の注意点
金融業、中でも貸付を促す銀行のカードローンや、消費者金融などのテレビCMを行う場合は業態考査、素材考査ともかなり厳しくチェックが入りますのでそれなりの時間の余裕を見ておくことが必要です。
業態考査としては、当たり前ですがきちんと会社としての体をなし、存在する会社であること。
過去にトラブルなどをおこしていないこと。
CMする商品以外でも、消費者に不利益となるような事業を行なっていないかなど、すべての業態がわかるような書類等が必要になります。
また特に素材(CM映像)の文言については
- 安易な借り入れを助長するような表現
- たった10分で審査OKなど
- 借り入れをそそるような文言
- 無職の人もOKなど、返済能力が無い人も借りたくなるような文言
- 幅のある金利の下限金利を強調するような表現
- 短期間で返済など、曖昧な表現
は問題ありで、各局の考査のほか在京局連絡会等で再考されることになると思います。
またCMを作る際は、警告表現が必須となっており、
無理のない計画を立てましょう
という類の言葉が必ず入っていなければいけないです。
また局にもよりますが、朝帯やゴールデンタイムなどは避けて、主に深夜帯にのみ流すとか
1ヶ月につき業態によって、100本以下とか、50本以下など本数制限がかかることもあります。
いっとき大手銀行のカードローンのCMは消費者金融以上にたくさんのCMが流れていましたが、
最近はそれも無くなってきていると思います。
金融関係のCMの流し方
ではもしこのような厳しい制限をクリアできたとして、金融関係のCMはどんな風に流すのがいいのかについてですが、
素材については、特定の商品を打ち出すより、やはりまずは名前を知ってもらうためにイメージの良いCM素材をつくることではないでしょうか。
そのためにイメージの良い有名タレントさんを使うのはよくあるやり方ですが、
安心感を感じるのは事実だと思います。
最近だとアコムもプロミスも特定の商品は打ち出さず、楽しい雰囲気のイメージCMにしていますよね。
CMを流す時間帯については、上にも書いたように規制がある場合がありますから、可能な時間帯を広告代理店と相談しつつ決めていくのが良いのですが、
可能なら昼間の時間などにも流すと、幅広い層の人に見てもらえると思います。



