今回は、入浴剤のテレビCMをする時にどんな施策ができるのか、またどんなことを考えて放送条件などを考えればいいのか、といったことを広告代理店である弊社ライズアドバートが解説してみたいと思います。
コロナ禍においてお家時間も増えた昨今。
より快適に家にいる時間を過ごしたい、身体を労りたい、健康的なことをしたい、といった思いは多くの人に共通するものです。
普通のお風呂でもいいけど、入浴剤をプラスすることによってちょっと気分が上がりますよね。
私も入浴剤大好きです!
ターゲットとなるユーザーにどのようなアプローチをすれば良いのでしょうか?
入浴剤はどんな時に使われているのか?
女性は入浴剤が好き?どんな時に使っているの?入浴剤の使用頻度や選び方を徹底調査!という記事によると、
入浴剤が使われているのは
・ゆっくり浸かってリラックスしたい時(会社員/京都府)
・気分を変えたい時(公務員/香川県)
・体が冷えている時。良い香りに満たされたい時(専業主婦/愛知県)
・週末や特別疲れた時(会社員/石川県)
といった時、とのことでした。
身体が冷えている時、という回答から季節はやはり秋から冬にかけて、肌寒くなってくる季節が良さそうですね。
疲れが溜まっている時やリラックスしたい時に使われる入浴剤。
そういったシーンが思い浮かぶようなCM内容にしてみるのも効果的でしょう。
また、入浴剤を購入する時に重視していることとしては、
『香り(76.8%)』
『効能(47.7%)』
『安さ(37.0%)』
という結果が出ていました。
圧倒的に香りが重要とされているんですね。
テレビCMはどうしても映像での表現になりますので、香りを伝えることはできませんが、
香りのイメージが映像で伝わるような表現になっていると良いのかなと思います。
また、テレビCM以外の展開として、
実際に商品を販売するお店で試しに香りを嗅いでみることができるようになっていたり、
インフルエンサーへの広告依頼をして、香りに対する感想を添えたPRをしてもらう、というのも効果的だと思います。
伝わりにくい部分だからこそ、ユーザーに伝える努力をなるべくしていった方が良いでしょう。
ちなみに好きな入浴剤の香りについては、
『シトラス系(ゆず、ベルガモットなど)(60.4%)』
『フローラル系(ローズ、ジャスミンなど)(48.2%)』
『ウッド、グリーン系(ヒノキ、ティーツリーなど)(32.9%)』
という結果が出ていました。
香りは個人個人の好みもありますので、いくつか選べるようになっていると良いと思いますが、
CMは15秒か長くても30秒が基本です。
そのため、いくつもの香りを表現して印象に残りにくくなってしまうよりは、一つの香りに特化して訴求した方が、覚えてもらいやすいでしょう。
さらに、入浴剤を選ぶ時に重視されているポイントで2番目に多かったのが効能で、
こちらは具体的に、以下のようなものが重視されているという結果が出ていました。
『疲労回復(64.8%)』
『保湿、乾燥ケア(49.0%)』
『肩こり、腰痛の軽減(44.9%)』
訴求内容の参考になりそうです。
関連記事:テレビCMをする時のターゲット層の決め方
ターゲット層
「お風呂と入浴剤」に関するアンケートという記事によると、
実は20代以下の女性はお風呂をシャワーで済ませる日が多い、という結果が出ています。
【20代以下の女性(10代+20代)】では「ほぼ毎日」の値が低く、
”毎日入浴する人”は85.4%だったのに対し、”毎日湯船につかる人”は33.8%である。
年代別に見た時に、湯船につかる頻度がほぼ毎日、というのが一番多かったのは50代女性で63.5%。
70代女性が55.9%、60代女性が52.6%、50代男性が53.2%と続きます。
つまり男女ともにほぼ毎日湯船に浸かる、というのは50代。
女性の場合は50代〜70代の方が湯船に浸かる習慣があるということです。
ターゲット層としては、50代〜70代の女性で考えてみても良いかもしれませんね。
ちなみに入浴剤を選ぶ権利について、以下のような記述がありました。
入浴剤を「使う・使わない」、「どの入浴剤を入れるか」について、家庭で”決定権を持つ人”について尋ねた。
(2人以上で同居する人)「自分に決定権があり、自分の好みで選んでいる」人は
【女性】は62.2%だったのに対し、【男性】は30.8%と女性の半分である。男性の47.1%が、入浴剤に関して決定権が無く、うち16.3%は「自分の好みも反映されない」という状況である。
このことから、やはりターゲットは女性とした方が良さそうです。
放送エリア
日本で1番「入浴」する人が多く、「冷え性」も多いところは!? 入浴に関する意識調査(リンナイ)という記事によると、
入浴する人が多い都道府県ランキングは、
- 宮城県
- 岐阜県・滋賀県
- 山梨県・奈良県・香川県
といった結果になっていました。
寒い地域は冷えを感じやすいというのもあると思いますので、
全国放送をする前に、宮城県で試験的に放送してみる、というのは良さそうです。
ローカル局は100万円程度から出稿できるところが多いです。
ご予算に合わせたプランもご提案させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。
関連記事:CMのお試しをする際のおすすめプラン