不動産のCMを放送する時に難しいのが、「他社の不動産CMとうまく差別化すること」なのではないでしょうか。
不動産のCMはどうしても似たようなものになってしまいがちです。
特定の住戸を宣伝するわけにもいきませんし、かといって商品が物としてあるわけでなく、あくまでCMをしたいのはサービスそのものだと思うので
なかなか差別化したCMを作るのが難しいんですね。
ということで今回は弊社が広告代理店の視点で、印象に残る不動産CMを制作するにはどうしたらいいのか、
ということについて話してみたいと思います。
よくある不動産CMの特徴
不動産のCMはどうしてもイメージCMのようなものになってしまいがちです。
よく見るのは、
- 有名タレントを使ったイメージCM
- 家の温かみや良さを宣伝するようなCM
- 特徴的なメロディを使った音楽メインのCM
といったところでしょうか。
もちろんこのような不動産のCMも、「家を買おうかな」と思っている人にとっては
「どんなCMをやっているのかな」と見てもらえるようなCMにはなっていると思います。
ただ、テレビCMの良いところというのは「不特定多数の人に短期的にリーチさせることができる」ということです。
もとから「家を買おうかな」と思っている人は多くの人がインターネットを駆使して不動産の情報はあらかた調べているでしょう。
すでに「家を買おう」と思っている人に対してはネット上での広告の方が効果的な場合が多いです。
ネット上ではユーザーの購買嗜好を限定して広告を配信することができますからね。
なので、テレビCMをやる時に狙わなくてはいけないのは「家を買おうかどうかそこまで迷っていない人」だと思うんですね。
「将来的に家を買おうと思っているけど、近々のうちに家を購入することは考えていない」という人へ
テレビCMを印象付けることができれば、
テレビでCMを放送する意味が出てくるのではないかなと思うんです。
なので、よく見かける不動産のCMのような作りにしてしまうとせっかくテレビCMで宣伝をする意味がなくなってしまうでしょう。
関連記事:テレビCMの費用対効果は高い?低い?
差別化することの重要性
一日に一人の人がテレビでCMを見る本数の平均は200本と言われています。
一日で200本ものCMに触れている訳です。
その中から印象に残るCMは約3割と言われており、基本的には同じCMを3回は見ないと人の印象には残っていかないんですね。
また記憶に残る、というのと、購買意欲を喚起させることができる、というのは同義ではありません。
あくまでもポジティブに記憶に残ってもらう必要があります。
それをするために必要になってくるのがテレビCMの差別化です。
他社とは色の違うCMをすることによって、印象に残っていくようなCMをしなくてはいけません。
よく見る不動産CMの型をなぞっていたら、会社名を覚えてもらうことさえできないでしょう。
不動産は大きな買い物になりますから、多くの人が気になったらまずインターネットで詳細を調べると思います。
なので、テレビCMからインターネットの公式サイトに動線を引くことがまずは一番大切でしょう。
つまり、詳しい情報はテレビCMに盛り込む必要はないということです。
情報が多すぎるCMは逆に視聴者にとっては「広告」という認識になってしまうので、あまり注意を喚起させることができません。
できれば「広告」ということがあまり前面に出ないCMが良いでしょう。
関連記事:印象的なCMの特徴とは
差別化の方法
まずはよく見かける不動産CMの特徴をさらに分析して、
それとは全く別のことをやる、ということを心がけるといいのかなと思います。
また、不動産を購入しようとしている人がどんな人なのか、ターゲットユーザーの層を明確化することも大切でしょう。
例として、
自分が不動産を購入する時はどんなことを考えるのか、ということをまずは洗い出してみるといいかと思います。
私の場合は、何よりも不動産で重視したいのは、不動産業者がどういう人か、ということです。
どんなに素敵な不動産でも、経年劣化があるものですから
トラブルのない不動産なんてないと思うんですね。
だからこそ、どういう人が管理をしてくれるのか、ということはとても重要です。
そうなると、CMの制作もドキュメンタリー調にしてみるといいのではないかなと思うんです。
どんな人がどんな思いで不動産を提供してくれるのか、ということがわかれば、より興味を持ってくれる人も増えるんじゃないかなと思うんですね。
関連記事:ドキュメンタリーCMをやるメリット
CMを制作するなら
弊社ライズアドバートは広告代理店ですが、もともと番組制作会社として始まっており、
今でも現役でテレビ番組の制作を担当しております。
テレビCMやドキュメンタリー番組を多く担当してきたため、ブランディングを考慮したCM作りを得意としております。
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関連記事:CM予算はどうやって決めるべきか
では今日はこのあたりで。
